Relab 176は1176があっても要る?|UADx 1176をドラムとベースに使うボカロPが、2:1のレシオは良いと思いつつ見送る理由

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UADx 1176 のレシオは、いちばん低くても 4:1 です。

ベースやドラムに挿すぶんにはそれでいいのですが、場面によっては潰しすぎになることがありました。

 

Relab 176 は、そのレシオを 2:1 から選べる真空管のコンプです。

ここは良いと思いました。

 

ただ、1176 の仲間のコンプは、私はもう持っています。

2万円を超える値段も考えると、私は今回は見送りです。

 

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Relab 176は、1176の「前の世代」を再現した真空管のコンプ

Relab 176 は、デンマークの Relab Development が2025年8月に出したコンプのプラグインです。

元になっているのは、1960年代の「176」という真空管のコンプです。

 

名前が似ている 1176 は、この 176 などの真空管のコンプを、1967年にトランジスタ(FET)で作り直した後継の機械です(Wikipedia「1176 Peak Limiter」)。

つまり Relab 176 は、1176 の一つ前の世代にあたるコンプを再現しています。

 

Relab 176 の画面。左右2チャンネルに ATTACK・RELEASE・COMP. RATIO・CALIBRATION と大きな INPUT・OUTPUT のつまみ、中央に MIX と SIDECHAIN HPF(Relab Development 公式の画像)

 

公式の説明では、真空管やトランス、電源まで、回路の一つひとつを計算で再現しているそうです。

そのぶんパソコンへの負担は大きめで、Mac は M1 以降が必要とされています。

 

画面は左右2チャンネルで、それぞれにアタック・リリース・レシオ・入力・出力のつまみが並びます。

見た目は、私にはよくある感じのコンプに見えました。

 

公式の動画は、つまみの説明が中心だった

私が最初に見たのは、Relab の公式の使い方の動画です。

 

 

この動画は、最初から最後までつまみの説明で、音をかけて聞かせる場面が一度もありませんでした。

なので、この動画だけでは、音の良し悪しは私には判断できません。

 

音を聞きたい人には、海外のスタジオが出している、話なしで音だけを聞けるデモのほうが分かりやすいと思います。

 

 

かけたときとかけないときを比べながら試している、海外のレビューもあります。

 

 

レシオが2:1から選べるのは良いところ

Relab 176 のレシオは、2:1・4:1・8:1・12:1 の4つから選びます。

 

Relab 176 の COMP. RATIO のつまみ。2:1・4:1・8:1・12:1 の4つから選ぶ(Relab Development 公式の画像)

 

私が持っている UADx 1176 は、レシオのボタンが 4・8・12・20 の4つです。

 

UADx 1176 FET Compressor の画面。右側の RATIO のボタンは 4・8・12・20 の4つから選ぶ

 

いちばん低くても 4:1 なので、かけ方によっては潰しすぎになることがありました。

2:1 から選べれば、そこは多少変わると思います。

 

もうひとつ、公式の説明で目に付いたのは「STAGE COUPLING」のスイッチです。

 

Relab 176 の STAGE COUPLING(トランスと抵抗の切り替え)と SIDECHAIN POLARITY のスイッチ(Relab Development 公式の画像)

 

公式によると、トランス側はアタックが速く色が濃いめ、抵抗側はアタックが遅く、平らな音で低音の押しが出る、という違いがあります。

1台の中で、かかり方の性格を切り替えられる作りです。

 

1176を持っている私が、今回は見送る理由

私は UADx 1176 を、無料で配られたときにもらって使っています。

挿しているのは、主にドラムとベースです。

 

LogicのミキサーでAddictive Drums 2をkick・snare・hihat・TOM1〜4・OH・ROOM・BUSに分けたチャンネル。kickとsnareにPro-Q 4・Pro-C 3・UADx 1176

 

ドラムやベースのように、ちょっと強めにかけたいものに使っています。

ボーカルには、1176 は使わなくなりました。

 

UADx 1176のセールはいつ?85%オフの¥5,067は買いか|無料でもらった1176を、ドラムとベースにだけ使っているボカロPの見方

 

Relab 176 は、その 1176 の前の世代のコンプです。

1176 の仲間がすでに手元にあるので、2万円を超える値段を出してまで、もう1台は要らないと感じました。

 

それに私は、昔のコンプがそこまで優れているとは思っていません。

昔の機材だから良い、という理由だけでは、買う決め手になりませんでした。

 

1176 と、ほかのキャラクターの強いコンプの違いは、Distressor と 1176 の比べ記事にまとめています。

Logic を使っているなら、純正の Vintage FET でも 1176 系の音は試せます。

 

 

歌声合成の声に、ゆっくりかかる真空管のコンプは要るか

真空管のコンプのゆるやかなかかり方は、歌声合成の声にも使えそうだとは思います。

 

ただ、ボーカルに最初にかけるコンプは、私はもうゆるやかにかかるオプト(光学式)のタイプを使っています。

緩やかにかかる系のコンプは欲しいところですが、それが 1176 の仲間である必要は、私にはありません。

 

反対に、コンプをまだ1台も持っていない初心者のボカロPで、どうしても真空管のコンプが欲しいなら、Relab 176 はありだと思います。

 

過去のセール

Relab 176 は、2025年8月の発売のときに、$149(通常 $199)の発売記念の値段がありました(KVR Audio)。

 

  • 2026年11月5日:¥22,400(通常 ¥34,680・35%オフ・11月30日まで)

 

Plugin Boutique の Relab 176 の製品ページ(2026年11月5日時点で¥22,400・通常¥34,680・35%オフ・11月30日まで)

 

Relab のほかのプラグインのセールは、RELAB のセールの記事にまとめています。

ブラックフライデー全体の動きは、DTM のブラックフライデーの記事で追えます。

 

Relab 176が向く人

音をちゃんと聞けていないので、ここは私の見立てです。

 

  • 1960年代のコンプを使いたい人、昔の雰囲気を出したい人
  • コンプをまだ1台も持っていないけれど、真空管のコンプがどうしても欲しい初心者のボカロP

 

反対に、1176 系のコンプをすでに持っている人は、私と同じで、進んで買う必要はないと思います。

2台目を探すなら、Pulsar 1178 の記事のような別の選び方もあります。

 

まとめ

  • Relab 176 は、1176 の前の世代にあたる、1960年代の真空管のコンプを再現したプラグイン
  • 公式の使い方の動画はつまみの説明が中心で、音は海外のデモで確かめるのがよさそう
  • レシオを 2:1 から選べるのは、4:1 からの 1176 にない良いところ
  • 1176 をドラムとベースに使っている私は、2万円を超える値段では見送り
  • 昔の雰囲気が欲しい人や、真空管のコンプがどうしても欲しい初心者ボカロPには、ありだと思う

 

1960年代の真空管のコンプの雰囲気が欲しい人に。

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