初心者ボカロPが最初に買うプラグイン・音源は、3つまあれば大丈夫かと思います。
- 歌声合成ソフト
- ドラム音源
- ベース音源
「おすすめプラグイン10選」のような記事を読むと、全部必要な気がしてきます。
私も、始めたころは必要そうなものを先に買って、しばらく使わずに寝かせました。
いまLogic Proでボカロ曲を作っていて思うのは、何を買うかより「いつ・どの順で買うか」のほうが大事だということです。
この記事では、Logic純正で足りるところ、曲づくりの段階ごとに買い足すもの、ブラックフライデー(2026年は11月27日)まで待つもの・待たなくていいものを、私の買い方の順番でまとめます。
オーディオインターフェースやMIDIキーボードなど「機材」が要るかどうかは、ボカロPの始め方|本当に必要だったもの・要らなかったものに書きました。
ここでは、ソフト(プラグイン・音源)だけの話をします。
Logic純正で足りるもの
先に、買わなくていいものから書きます。
Logic Proには、最初から次のものが入っています。
- ドラム:Drummer/Drum Machine Designer。ジャンル別のドラマーがパターンを作ってくれる
- ベース:純正の音色やSession Playerのベース
- シンセ:Alchemy。プリセットも大量にある
- ピアノ・エレピ:純正の音色で十分聞ける
- EQ・コンプ・リバーブ:Channel EQ、Compressor、ChromaVerb

私も1曲目は、純正だけで作りました。
最初の1曲は、純正で完成します。
逆に、純正を触りきる前に買い足すと、何が足りないのか分からないまま買うことになります。
買い足すのは、「これがやりたいのに純正ではできない」とはっきりしてからで十分です。
純正の音源でどこまでできたかは、Logicの音源は純正で足りる?に詳しく書いています。
段階1:1曲目は、歌声合成ソフトだけ買う
ボカロPなので、歌声合成ソフトだけは純正にありません。
最初に買うのは、これ1つです。
私がいまメインで使っているのは、Synthesizer V Studio 2 Proです。
音符を置いて歌詞を入れるだけで、かなり自然に歌ってくれるので、ベタ打ちのままでも仮歌として使えます。

Logicとは連携させず、私はスタンドアロンで歌わせて、書き出した音声をLogicに貼っています。
それでも困ったことはありません。
どんなソフトかは、Dreamtonics公式のローンチ動画を見るのが早いです。
ボカロPなら、普段からボカロを聴いているからわかるかと思いますが。
Plugin Boutiqueでは、エディタにスターター用の声が1つ付く形で売られています(2026年9月26日時点 ¥18,172)。
ただし、このセットに重音テトは入っていません。
テトを使いたいなら、AHSのセットで買うほうが安いです。
Synthesizer V Studio 2 Pro を Plugin Boutique で見る → 🎁 Plugin Boutique では、有料の買い物で無料ギフトを1つ選べます:StereoSavage 2 Elements/Gorilla Drive(¥4,480以上で ChordAXE Lite、¥14,980以上で Melodyne 5 Essential) ※9/26確認。ギフトは入れ替わります
お金をかけたくないなら、無料のSynthesizer V Studio 2 Basicからでも始められます。
VOCALOID6やPiapro Studioも含めて、どれを選べばいいかはこちらにまとめました。
VOCALOID6・Synthesizer V・Piapro Studioを実際に使った初心者ボカロPの話|どれから始めるべきか
声は1つで十分です。
私は声を買い足しても曲が作れず、何年も使わなかったことがあります(その話はこちら)。
コードで止まる人だけ、Scaler 3
1曲目でいちばん止まりやすいのは、声ではなくコードだと思います。
私はコードがまったく分からず、Scaler 3でようやく1曲を最後までつなげられました。
いまはほとんど使っていない、いわば「卒業」したソフトです。
コードで止まっていないなら、買わなくていいです。
Scaler 3のレビューに、効いたところと期待ほどでもなかったところを書いています。
段階2:音が安っぽいと感じたら、ドラム→ベース
1曲できて、スマホのスピーカーで聴き直すと「なんか安っぽい」と感じることがあります。
私の場合、原因はほぼ毎回キックとベースでした。
低音は目立つぶん、打ち込み臭さがそのまま出ます。
次に買うのは、ドラム音源とベース音源です。
私はドラムが先でした。
ドラム:打ち込み中心ならXO
純正のDrummerはパターンは良いのですが、曲に合う音を1個ずつ聴いて探すのが大変でした。
最初のドラム音源に選んだのが、XLN AudioのXOです。

持っているドラムサンプルを読み込んで、似た音どうしを近くに並べた「地図」にしてくれます。
キックやスネアを地図から選ぶだけでキットができるので、音選びが一気に速くなりました。
ボカロ曲は打ち込み中心の曲が多いので、最初の1本はXOで十分だと思います。
生ドラムのバンドっぽい曲が中心なら、Addictive Drums 2のほうが手っ取り早いです。
XO を Plugin Boutique で見る →
詳しくはXOのレビューに書いています。
ベース:無料のAmple Bass P Lite II → MODO BASS 2
ベースは、無料のAmple Bass P Lite IIから始めれば十分です。
純正よりずっと生っぽく鳴ります。
物足りなくなったら、IK MultimediaのMODO BASS 2です。
スライドやゴーストノートなど、弾き方を細かく打ち込めるので、ベースが「人が弾いた感じ」に近づきます。

ドラムとベースの選び方と予算別のそろえ方は、最初に変えるべき音源はドラムとベースに詳しく書いています。
段階3:ジャンルが決まったら、ギター・シンセ・ピアノから1つ
何曲か作ると、自分がどんな曲を作りたいかが見えてきます。
そこで初めて、ジャンルに合う音源を1つだけ足します。
- ギターを入れる曲が多い:伴奏だけならUJAM Virtual Guitarist、ソロまで作りたいならAmple Guitar。選び方はギター音源の選び方に書きました
- シンセの曲が多い:Pigments。私のボカロ曲のシンセは、ほぼこれ1台で足りています
- ピアノが中心:まずは純正で十分です。足りなくなったらピアノ音源の比較を参考にしてください

ここで全部そろえようとしないのが大事です。
作らないジャンルの音源は、買っても開きません。
段階4:ミックスで詰まったら、EQ→コンプ→リバーブの順
曲は作れるけど、音が混ざってボーカルが埋もれる。
ここまで来たら、ミックス用のプラグインを考えます。
EQやコンプは、音源と違って純正でかなり粘れます。
私も純正のChannel EQから始めて、無料のEQを挟み、いまはFabFilter Pro-Q 4を全トラックに挿しています。

最初の1本にEQを勧めるのは、ボカロ曲で困りやすい「ボーカルが埋もれる」をいちばん直接どうにかできるからです。
私はMid/Sideで、コード楽器の真ん中だけを削ってボーカルの居場所を作っています。
FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →
コンプとリバーブは、そのあとで十分です。私の場合はPro-C 3とPro-R 2を使っています。
- EQ:EQプラグインの比較/Pro-Q 4のレビュー
- コンプ:コンプレッサーの比較
- リバーブ:リバーブの比較
まとめ買いするなら:KOMPLETEとFabFilter Essentials
1つずつ買い足すと、合計額がふくらみます。
私は音源を個別に買い集めた結果、合計がNative Instruments KOMPLETE 1本分を超えました。
- 音源をまとめて買うなら、KOMPLETE。ドラム・ベース・ピアノ・シンセが一通り入っています。私はKOMPLETEを持っていませんが、個別に買い集めた経験から「最初からこっちにしておけばよかった」と思っています(理由はこちら)
- ミックス用をまとめて買うなら、FabFilter Essentials。Pro-Q 4・Pro-C 3・Pro-R 2の3本です。私はブラックフライデーまで待って、単体ではなくこのバンドルで買いました(バンドルの選び方)
どちらも最初の出費は大きいので、セールで買うのが前提です。
買う時期:BFまで待つもの、待たなくていいもの
同じプラグインでも、買う時期で値段がかなり変わります。
大事なのは、そのメーカーが普段からよく下がるのか、ブラックフライデーくらいしか下がらないのかです。

- 待たなくていい:歌声合成ソフト。ボカロPなら毎日のように開くソフトなので、数か月待つほうがもったいないです
- 待たなくていい:ドラム・ベース音源。XLN(XO)は季節ごとにセールがあるので、BFを狙わなくても安いときが来ます
- BFまで待つ:FabFilter。下がり幅が小さく、大きく下がるのは基本ブラックフライデーです
- BFまで待つ:KOMPLETEなどの大型バンドル。夏とBFで大きく下がります
ただ、セールに釣られて使う予定のないものを買うのが、いちばんの損です。
「いま詰まっているところの道具」だけを、安いときに買う。
これでいいと思います。
2026年のブラックフライデーで何を優先して買うかは、こちらにまとめています。
メーカーごとの値下がりのクセは、プラグインのセールは待つべき?に1年分書きました。
私が最初は要らなかったもの
短く書いておきます。
- 2つ目、3つ目の声:声を増やしても、作曲できない問題は解決しませんでした
- マスタリング用の大型プラグイン:「挿すだけでプロ級」ではありませんでした。ミックスを直すほうが先です
- 知らないメーカーの安い作曲補助ソフト:開発元がなくなって、ライセンス認証ができなくなりました
- MIDIキーボード・オーディオインターフェース・スピーカー:ソフトではありませんが、歌を録らない私は最初の数曲で出番がありませんでした
段階別チェックリスト
いまの自分がどこにいるかで、買うものを決めてください。
- これから1曲目:Logic純正+歌声合成ソフト1つ。コードで止まるならScaler 3
- 1曲できて、音が安っぽい:ドラム音源(XO)→ベース音源(無料のAmple Bass → MODO BASS 2)
- 作りたいジャンルが見えてきた:ギター・シンセ・ピアノから1つだけ
- ボーカルが埋もれる:EQ(Pro-Q 4)→コンプ→リバーブ
- 予算がまとまって出せる:KOMPLETE/FabFilter Essentialsをセールで
最初に優先的に買うのは、歌声合成とドラムとベースの3つまで。
あとは、曲を作って困ったところの道具を1つずつ足していけば、使わないプラグインはほとんど増えません。
価格を確認する
Synthesizer V Studio 2 Pro を Plugin Boutique で見る →XO を Plugin Boutique で見る →
FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →







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