ピアノ音源を探していると、「リアルな音」という説明だけでは、どれが自分の曲に合うのか分からなくなります。
私も、Addictive KeysのStudio Grandを買ったときは、映画音楽で聴くような太く響くピアノを想像していました。
しかし実際は、ソロで前に出すと少し線が細く感じました。
一方、ポップスの伴奏に置くと、その音がちょうどよく馴染みます。
その後、PianoverseのBlack Pearl B200を使うようになり、ピアノを主役にしたいときの物足りなさが埋まりました。
それでもAddictive Keysは今も使っています。
私なら、伴奏への馴染み方を重視するときはStudio Grand、ピアノそのものの密度を求めるときはBlack Pearl B200を候補にします。
今回はこの2つを、実際の使い分けから整理します。
Addictive Keys全機種とPianoverse全モデルを試した比較ではなく、主に私が使っているStudio GrandとBlack Pearl B200の話です。
まず、ピアノにどの役割を任せたいか
迷ったら、音源の名前より先に「ピアノをどれくらい目立たせたいか」を考えると選びやすいと思います。
| 選ぶときの軸 | Addictive Keys Studio Grand | Pianoverse Black Pearl B200 |
|---|---|---|
| 私が気に入っている役割 | ポップスやボカロ曲の伴奏 | 伴奏から、ピアノを前に出したい場面まで |
| 音の印象 | すっきりしていて曲に馴染む。ソロでは線が細く感じることもある | 密度があり、本物のピアノらしさを強く感じる |
| 普段の調整 | プリセットを選び、加工は主にLogic側 | プリセットを選び、部屋の響きや細部を微調整 |
| 気になるところ | 太く豊かなソロピアノを期待すると物足りなかった | 私の環境では少し重く感じる |
これは私の曲作りで感じた違いです。
同じMIDIや同じ音量に揃えた測定結果ではありません。
また、Studio Grandでソロが作れない、B200は伴奏に使えない、という区分でもありません。
伴奏に馴染むピアノが欲しいなら、Studio Grand
Studio Grandは、ポップスの中で鳴らすと使いやすいと感じます。
弾き語り風のバッキングやアルペジオなど、歌やほかの楽器と一緒に置くピアノとして、今も選択肢に残っています。

最初は少し線が細いことが不満でした。
しかし、曲の中では、そのすっきりした音が邪魔をしない良さにもなります。
ソロで聴いたときの迫力だけで選ぶと、伴奏として気に入る音を見落とすこともあると思います。
私はExploreMapで曲に近い雰囲気を選び、その後のEQやコンプ、空間系の処理は主にLogic側で行っています。「プリセットのまま全部完成」というより、いつもの制作環境に持ってきて微調整する使い方ですね。

マイクの設定はほとんどプリセット任せです。
細かく音を作り込むことより、曲に近い音を選んで制作を進めたい私には、この距離感が合っています。
ピアノを主役にしたいなら、Black Pearl B200
Studio Grandで物足りなかったのは、ピアノだけで前に出したときの密度でした。
その部分で気に入ったのがBlack Pearl B200です。

こいつは本物のピアノらしさがあり、音に密度を感じます。
どちらかというとクラシック寄りの印象ですが、私はポップスやバラードの伴奏にも使っています。
最近いちばん開くことが多いのはこちらです。
ただ、Studio Grandが不要になったわけではなく、曲に欲しい音のタイプで選び分けています。
ボカロ曲を作る時になんとなくのイメージがあると思います。
それに近い方で分けていますね。
B200でも基本はプリセットからです。
細かい音作りを一からするより、近い雰囲気を選んで微調整することが多いです。

私がよく変えるのは、部屋の響きです。
SPACEでいい感じの空間を選ぶと、欲しい雰囲気へ近づけやすいと感じます。

気になる点は、私の環境では少し重く感じることです。
処理負荷を数値で測った比較ではありませんが、購入前には自分の環境で動作条件を確認しておきたいところです。
音や機能の参考として、IK Multimedia公式のPianoverse紹介動画を載せます。
B200単体の音色比較ではなく、Pianoverse全体の紹介です。
すでに片方を持っているなら、買い足す理由を先に決める
Studio Grandで伴奏に困っていない場合
伴奏として気に入っているなら、そのまま使い続けてよいと思います。
私もB200を使うようになった後で、Addictive Keysを使わなくなったわけではありません。
買い足すなら、「ピアノを前に出したとき、今の音では物足りない」と感じるかどうかですね。
私にとっては、そこがB200を気に入った理由でした。
B200の音が気に入っている場合
グランドピアノが欲しいという目的をB200で満たせているなら、Studio Grandを急いで追加する必要はないと思います。
Addictive Keysは私もStudio Grand以外に、Mark One(エレピ、lo-fi・おしゃれ系の曲で)とModern Upright(サブのアップライト)を実際に使っています。今回はグランドピアノとしての比較なのでStudio Grandを軸にしていますが、Trio Bundleを選べば、この2つも一緒に手に入ります。
音色の種類を増やしたいのか、今のグランドピアノを置き換えたいのかを分けて考えると、買う理由が整理できるかと思います。
まだ有料のピアノ音源を持っていない場合
私はもともとLogic純正を使っていました。
まずは手元のピアノで曲を作り、「伴奏に馴染む音が欲しい」「ソロで厚みが足りない」といった不満が見えてから選んでも遅くありません。
最初から両方を揃えるより、今の曲で足りない役割を一つだけ補うほうが選びやすいです。
購入前に、単体とバンドルを分けて確認する
Addictive Keys:Studio Grandが欲しいのか、複数の鍵盤が欲しいのか
私が購入したのは、好きな3音源を選べるTrio Bundleでした。
ただ、今回比較しているグランドピアノだけが欲しいなら、Studio Grandの公式ページから単体の条件も確認してください。
複数の鍵盤音源を使いたい場合はTrio Bundleが候補になります。
1音源しか使わない予定なら、バンドルだからという理由だけで広げなくてもよいと思います。
Pianoverse:B200単体とMAXは別の買い物
私が使った感想を書いているのはBlack Pearl B200です。
入手したのはニュースレター登録特典でしたが、今も同じ条件で入手できるという意味ではありません。
IK公式にはB200単体の購入ページがあります。
B200の音だけが欲しい場合は、まずIK公式のBlack Pearl B200を確認するのがよいと思います。
一方、Plugin Boutiqueで案内するPianoverse MAXは複数のピアノをまとめたバンドルです。
私のB200への評価を、MAX内のすべてのピアノを使った評価として読まないように注意してください。
IK公式の製品構成と販売先の収録内容・購入条件を確認し、ほかのモデルも必要な場合に比較する候補です。
※販売形態は2026年9月22日に確認しています。
価格・収録内容・通常版とアップグレードの条件は、購入時の各商品ページで確認してください。
まとめ:ピアノの役割から選ぶと迷いが減る
私の使い分けは、伴奏への馴染み方ならAddictive Keys Studio Grand、ピアノそのものの密度を求めるならPianoverse Black Pearl B200です。
今はB200をよく開きますが、Studio Grandも曲に合うときは使っています。
まずは手元の音で足りるかを確かめ、足りない部分が見えたら、その役割に合う一つを選ぶ。私はその順番でよいと思います。
複数の鍵盤音源が必要な方は、以下からバンドルの条件を確認できます。
どちらも、今回比較した単体音源だけを購入するリンクではありません。
鍵盤を3種類選ぶ:Addictive Keys Trio BundleをPBで確認する →
複数のピアノを検討する:Pianoverse MAXの内容・条件をPBで確認する →
単体での感想や、使っていて気になった点は、それぞれのレビューにまとめています。
Pianoverse Black Pearl B200レビュー|Addictive Keysでは物足りなかったソロの説得力、本物のピアノ感で埋めてくれた話







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