セールになると、同じプラグインなのに「Upgrade」や「Crossgrade」と書かれた版だけやけに安い値段で並んでいることがあります。
「これ、自分でも買えるのかな」と思ってカートに入れてみたら、購入画面で「対象外」と弾かれた経験はないでしょうか。
私も最初は「クロスグレード」の意味がよく分からないまま、iZotopeの無料配布プラグインをきっかけに、気づいたらOzoneを普通より安く買えていました。
今回は、通常版・アップグレード・クロスグレードが実際どう違うのか、自分の体験と他社の実例を交えて整理します。
通常版・アップグレード・クロスグレードの違い
まず言葉の整理からです。
- 通常版:誰でも買える、一番ベースの価格
- アップグレード:同じ製品シリーズの下位版(無料版や旧バージョン)を持っている人向けの安い価格
- クロスグレード:別の製品、場合によっては別のメーカーの製品を持っている人向けの安い価格
ざっくり言うと、「同じ製品の乗り換え」がアップグレード、「違う製品からの乗り換え」がクロスグレード、という理解で大きくは外れません。
きっかけは無料配布のiZotope製品だった
私がクロスグレードを意識したのは、iZotopeが無料配布していたプラグインを何となくもらったのがきっかけです。
普段よく無料配布をしているメーカーなので、深く考えずアカウントに登録していたのですが、後になってOzoneを買おうとしたとき、その無料プラグインを持っているおかげで「クロスグレード」価格が選べることに気づきました。
半信半疑で調べてみると、Plugin Boutiqueの公式ヘルプにもこう書かれています。

「Plugin Boutiqueのギブアウェイ(無料配布)で手に入れたiZotope製品でも、クロスグレード・アップグレードに使える」と、はっきり明記されていました。
つまり、無料でもらっただけの製品でも、クロスグレードの所有製品としてカウントされる、ということです。正規に購入していないと対象外だと思い込んでいたので、これは知らないと損だと感じました。
買う前に確認する3つの順番
自分の体験を踏まえると、確認する順番はこうなります。
- 自分が今持っている、そのメーカーの製品を洗い出す(無料配布・Elements版・バンドル同梱も含む)
- メーカー公式のFAQ・ロイヤルティプログラムのページで、対象条件を確認する
- 実際の商品ページで、自分のアカウントにログインした状態で対象かどうか確認する
3番目が地味に重要で、多くのメーカーはログインした状態でないと自分が対象かどうか表示されません。
カートに入れる前にログインしておくのがおすすめです。
具体例で確認する
言葉の定義だけだと実感が湧きにくいので、3社の実例を見てみます。
iZotope:無料版でもロイヤルティプログラムの対象
iZotopeは「Loyalty Program」という名前で、購入者全員に条件を用意しています。

公式ページには、Elements版から始めても、Standard・Advancedへ段階的にアップグレードする際に特別価格が使え、しかも正規価格より高く払うことはないと明記されています。
実際に私が見たOzoneの商品ページ
実際に商品ページを見ると、こんな形で価格が表示されます(2026年9月時点)。

商品名に「Crossgrade from any paid iZotope product」と書かれているのが目印です。
iZotopeの有償製品を1つでも持っていれば対象、というシンプルな条件なので、確認しやすいメーカーだと思います。
Native Instruments:Kontakt本体は所有製品で条件が変わる
Native InstrumentsのKontakt(音源を鳴らすためのサンプラー本体)にも、クロスグレード版が用意されています。

Kontaktは、Komplete(NIの音源バンドル)に含まれていたり、単体の音源に同梱されていたりと、いろんな持ち方をされている製品です。
iZotopeほど条件がシンプルではないので、「自分がすでに持っているKontakt関連製品」を先に洗い出してから、商品ページで対象かどうか確認するのが確実です。
Toontrack:クロスグレード版は中身が通常版と同じ
Toontrackのドラム音源、Superior Drummer 3にもクロスグレード版があります。
下位モデルのEZdrummerを持っている人向けの価格です。

公式FAQでは、クロスグレード版は機能・収録内容とも通常版と完全に同じと説明されています。
安いからといって機能が削られた廉価版というわけではなく、対象の証明が要るだけで中身は同じという扱いです。
これはメーカーによって書き方が違うので、気になったら確認しておくと安心です。
なお、Superior Drummer 3は2026年9月時点でPlugin Boutiqueの取り扱いがなく、Toontrack公式ストアでの購入になります。
動画で見る:Ozone 12でできること
今回クロスグレードの実例に使ったOzone 12について、iZotope公式のダイジェスト動画があります。
Ozoneを実際どう使っているかは、こちらの記事でモジュールごとに正直に棚卸ししています。
対象外だったとき、条件が分からないとき
洗い出してみて対象製品が見つからない場合は、無理にクロスグレードを探す必要はありません。
通常版でも、セール時期に値下がりすることはよくあります。
年間のセール時期の目安は、プラグインの年間セールカレンダーにまとめています。
条件がどうしても分からないときは、購入前にメーカーのサポートへ問い合わせるのが確実です。
多くのメーカーは、ログイン後に対象の有無を自動で判定してくれるので、まずはアカウント登録だけ済ませてカート画面まで進んでみるのも手です。
Plugin Boutiqueでの基本的な買い方は、Plugin Boutiqueの使い方にまとめています。
まとめ:買う前に見る3つのチェックポイント
- 通常版・アップグレード・クロスグレードの違いを理解する(同じ製品の乗り換えか、別製品からの乗り換えか)
- 無料配布・Elements版などの軽い所有でも対象になることがあるので、先に自分の持ち物を洗い出す
- 最終判断は、ログインした状態で商品ページを見て確認する
僕自身、iZotopeの無料配布がきっかけでOzoneを安く買えたので、「対象外だろう」と決めつけずに、一度商品ページで確認してみるのをおすすめします。
気になる製品の価格を確認する
iZotope Ozone 12 を Plugin Boutique で見る →Native Instruments Kontakt 8 を Plugin Boutique で見る →






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