Sonnox Oxford Drum Gate 2は要る?生ドラムのかぶりを消すゲートを、打ち込み派のボカロPが調べてみた

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打ち込みで作ったドラムにも、ゲートは要るのでしょうか。

Sonnox の Oxford Drum Gate 2 を調べてみて、ドラムを全部打ち込みで作っている私の答えは「私には要らない」でした。

 

ただ、Addictive Drums 2(AD2)のオーバーヘッドやルームの音を切りたいときには、使える場面があるかもしれないとも思っています。

この記事では、Drum Gate 2 がどんな道具か、打ち込みのボカロPにとって何が代わりになるかを順にまとめます。

 

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Oxford Drum Gate 2 はどんなプラグインか

Drum Gate 2 は、生ドラムを録ったときの「かぶり」を消すためのゲートです。

かぶりとは、スネアのマイクにキックやシンバルの音まで入り込んでしまうような、ほかの太鼓の音が混ざることを言います。

 

ふつうのゲートは、音が決めた大きさを超えたときだけ開く仕組みです。

Sonnox 公式によると、Drum Gate 2 は大きさではなく、ドラム用の検出エンジンでキック・スネア・ハイハット・タムの打点を見分けます。

 

Oxford Drum Gate 2 の DETECT 画面。キックの波形に、ゲートを開く打点が黄色い線で並び、Threshold・Sensitivity・Re-Trigger Time のつまみがある(Sonnox 公式)

 

公式の説明では、小さく叩いたゴーストノートは残したまま、ほかの太鼓から入り込んだ音だけを消せるそうです。

ふつうのゲートでは、小さな音ほど一緒に切られてしまいやすいところを、検出で見分けるという考え方です。

 

動かせるのは Mac と Windows の AAX・AU・VST3 で、1つのライセンスを2台まで使えます。

公式には15日間の体験版もあります。

 

まずは、Sonnox 公式の紹介動画で雰囲気がつかめます。

 

公式の説明でできること:余韻・音量のばらつき・位相まで

ここからは、Sonnox 公式の製品ページにある機能のまとめです。

私は持っていないので、試した結果ではなく、公式の説明として読んでください。

 

画面は DETECT・DECAY・ALIGN・LEVEL の4つのタブに分かれています。

DECAY のタブでは、打点のあとの余韻をどこまで残すかを決めます。

 

Oxford Drum Gate 2 の DECAY 画面。タムの音の余韻をどこまで残すかを線で決め、Standard と Adaptive を切り替えられる(Sonnox 公式)

 

Adaptive にすると、叩いた強さに合わせて余韻の長さが変わるそうです。

弱い打点は短めに、強い打点は自然に響かせる、という動き方です。

 

ALIGN のタブでは、キックの内側と外側、スネアの表と裏のように、複数のマイクの時間のずれと位相をまとめて合わせられます。

この位相合わせは、前の Drum Gate には無く、Drum Gate 2 で加わった機能です。

 

Oxford Drum Gate 2 の ALIGN 画面。KICK IN・SNR T・TOM1〜4・RIDE・HAT などのマイクごとに、時間のずれと位相を合わせた一覧(Sonnox 公式)

 

LEVEL のタブでは、打点ごとの音量のばらつきをそろえます。

強弱の差そのものは残したまま、飛び出た打点と埋もれた打点を近づける作りです。

 

Oxford Drum Gate 2 の LEVEL 画面。スネアの打点ごとの音量のばらつきを Loud Target と Soft Target でそろえ、Hit Clip もある(Sonnox 公式)

 

ほかにも、見分けた打点を MIDI で書き出して、ドラムのサンプルを重ねる使い方ができます。

打点をすでに MIDI や DAW のマーカーで持っている場合は、外部のサイドチェーンから動かすこともできるそうです。

 

4つのタブの流れは、Sonnox 公式のウォークスルー動画で見られます。

 

ドラムが打ち込みなら、パラアウトで1つずつ整えられる

私のドラムは、全部打ち込みです。

なので、ゲートを使うことはありません。

 

公式動画を見て、打ち込みのドラムにも使えそうだとは思いました。

ただ、本当に必要かというと、疑問に感じています。

 

打ち込みのドラム音源は、パラアウトすれば、キック・スネア・ハイハットを別々のトラックに分けられます。

最初から太鼓ごとに分かれているので、1つずつ音を調整できるからです。

 

LogicのミキサーでAddictive Drums 2をkick・snare・hihat・TOM1〜4・OH・ROOM・BUSに分けたチャンネル。kickとsnareにPro-Q 4・Pro-C 3・UADx 1176

 

上の画面は、AD2 をパラアウトして、Logic のミキサーで太鼓ごとに分けたところです。

Logic でのパラアウトの手順は、こちらの記事にまとめています。

 

LogicでAddictive Drums 2をパラアウトする|Battery 4・XO・Virtual Drummer HOTも全部パラアウトしているボカロPのテンプレート

 

AD2 のオーバーヘッドやルームを切りたいときは、使えるかもしれない

とはいえ、打ち込みでもまったく出番が無いとは言い切れません。

AD2 のような生ドラムの音源は、オーバーヘッドやルームのマイクの音をたくさん含んでいます。

 

Addictive Drums 2 の EXPLORE 画面。プリセットキットのプレビューと、右側に Room・Overhead・Hihat・Snare・Kick のつまみが並ぶ

 

そこの音を少し調整したい、あるいは切りたいというときには、Drum Gate 2 が使えるかもしれません。

ただ、私自身は打ち込みで必要だと感じたことがないので、今は要らないと思っています。

 

AD2 がどんな音源かは、XLN Audio 公式の動画が分かりやすいです。

 

AD2 の中で私がどこを触っているかは、AD2 の使い方の記事に書いています。

 

ボカロ曲でドラムの余韻を短くしたいとき

ボカロ曲を作っていて、ドラムの余韻を短く切って、タイトにしたいことはたまにあります。

でも、それは音源によっては音源の中でできます。

 

特に Battery 4 には、ADSR のように音の立ち上がりや消え方を決めるつまみがあります。

なので、そのためにゲートを使う必要はないかな、というのが正直なところです。

 

Logic Pro で開いた Battery 4。左上のセルに Kick 808 1 を入れ、下の Volume Envelope に Attack・Hold・Decay のつまみが並ぶ

 

上の画面の下にある Volume Envelope が、そのつまみです。

Battery 4 でキットを組む流れは、Battery 4 の使い方の記事にまとめました。

 

Sonnox の画面と、私の相性

以前、Sonnox のプラグインを1回ほど使ったことがありますが、そのときはあまり効果を実感できませんでした。

Sonnox の画面の見た目も、あまり好みではありません。

 

ゴーストノートを残すゲートのかけ方は、Sonnox 公式のこちらの動画で説明されています。

 

 

ほかの Sonnox 製品のセールは、Sonnox のセールのまとめから見られます。

 

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まとめ:生ドラムを録る人の道具、打ち込みの私には要らない

Oxford Drum Gate 2 は、生ドラムのかぶりを消し、余韻・音量のばらつき・位相までまとめて整えるゲートです。

公式の説明を読む限り、複数のマイクで生ドラムを録る人ほど、出番が多い道具だと思います。

 

一方で、ドラムを打ち込みで作る私は、パラアウトと音源の中のエンベロープで足りています。

打ち込みなので要らない、というのが私の実際の感想です。

 

打ち込みのボカロPで、ドラムをこれから選ぶ人は、打ち込みドラム音源の選び方から読んでみてください。

 

複数のマイクで録った生ドラムの、かぶりや位相をまとめて整えたい人に。

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パラアウトして、生ドラムの音を太鼓ごとに打ち込みで作りたい人に。

Addictive Drums 2 を Plugin Boutique で見る →

 

音の消え方まで、1つずつ決めてドラムを組みたい人に。

Battery 4 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。