同じ「EMT」の名前が付いた UAD のリバーブが2つ並んでいたら、どちらを選べばいいのでしょうか。
EMT 140 と EMT 250 は、名前は似ていても、中身はまったく別の機械です。
私はどちらも持っていません。
ただ、公式の動画で聞き比べて、250 の方に奥行きと懐かしさを感じました。
持っている VintageVerb や Pro-R 2 とも違う響きなので、約1万4千円なら、私は買ってもいいと思っています。
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EMT 250は「最初のデジタルリバーブ」と紹介される機械
EMT 250 は、ドイツの EMT が1976年に出した、電子式のリバーブです。
Plugin Boutique の紹介文では、世界で最初に作られたデジタルリバーブと書かれています。
それまでのリバーブは、鉄の板や部屋そのものを響かせて、残響を作るのが主流でした。
EMT 250 は、その響きを電子回路の計算で作ります。
Universal Audio のプラグイン版は、ロサンゼルスの Ocean Way Recording にあった実機と同じアルゴリズムで、EMT の公認も受けています。
UA の機材が無くても、Mac や Windows のパソコンだけで動きます。

見た目は、つまみではなく大きなフェーダーが並ぶ形です。
Plugin Boutique の紹介動画です。
公式の動画でEMT 140と聞き比べてみた
Universal Audio の動画では、EMT 140 と EMT 250 の両方を使い方つきで聞けます。
EMT 250 は、オンとオフを比べると、かけたときの違いがはっきり分かりました。
特によかったのは、奥行きが出て、立体的に聞こえるところです。
少し古さと懐かしさもある響きで、私は非常にいいと感じました。
EMT 140 は、鉄の板を響かせるプレートリバーブの再現です。
こちらは、かけたことがすぐに分かる、明確な響きのリバーブという印象でした。

分かりやすいプレートの響きが欲しいなら 140、奥行きと昔の雰囲気が欲しいなら 250、という違いだと思います。
EMT 140 については、別の記事で詳しく書いています。
UAD EMT 140 のセールは買い?|VintageVerb と Pro-R 2 を持つボカロPが考えた、プレートリバーブ専用機が向く人
リバーブのほかに、ディレイやコーラスも入っている
EMT 250 は、リバーブだけの機械ではありません。
画面の下のボタンで、ディレイ・フェイザー・コーラス・エコー・スペースにも切り替えられます。

1台で何役もこなせる作りは、便利そうだと思いました。
ただ、私の曲ではコーラスやディレイを使わないことの方が多そうです。
かけるとやりすぎになってしまう場面も多いので、使いどころを選ぶ機能だと思っています。
VintageVerbやPro-R 2と、曲ごとに使い分けたい
私がふだん使っているリバーブは、Valhalla の VintageVerb と、FabFilter の Pro-R 2 です。
VintageVerb は、昔のリバーブの響きをまとめて選べるプラグインです。
プレートの種類だけでも、いくつものプリセットが入っています。

Pro-R 2 は、空間の大きさと残響の帯域を細かく決められるリバーブです。

FabFilter の公式の紹介動画です。
EMT 250 の響きには、この2つとは違う、ちょっと面白いニュアンスを感じました。
なので、置き換えるというより、曲によってリバーブを変える使い方が理想だと思っています。
VintageVerb と Pro-R 2 の使い方は、VintageVerb のレビューとPro-R 2 の使い方に書いています。
ちょっと変わったボカロ曲で、昔のデジタルの響きを使いたい
昔のデジタルリバーブの響きは、ボカロ曲でも使いたい場面が結構あります。
私が思い浮かべたのは、ボカロらしい、ちょっとエクスペリメンタルな曲を作るときです。
ディレイやコーラスをまだ持っていない初心者のボカロPなら、リバーブとまとめて1台で使えるのもありだと思います。
過去のセール
EMT 250 は、2026年8月にパソコンだけで動く版が出たときにも、8月31日までの発売記念の値段がありました(gearnews.com)。
- 2026年11月5日:¥13,597(通常 ¥26,827・49%オフ・11月10日まで)

ほかの UA のプラグインのセールは、Universal Audio のセールの記事にまとめています。
EMT 250が向く人
私の考えでは、こんな人に向いています。
- リバーブをまだ持っていない人
- リバーブを持っていても、EMT 250 の響きを聞いて、自分の曲で使う場面が想像できる人
- 初心者のボカロPで、ディレイやコーラスもまだ持っておらず、まとめて1台で済ませたい人
反対に、今のリバーブで足りていて、聞いても使う場面が浮かばない人は、急いで買う必要はないと思います。
まとめ
- EMT 250 は、1976年に出た電子式のリバーブで、最初のデジタルリバーブと紹介されている
- 公式の動画では、EMT 140 より奥行きと懐かしさのある響きだった
- ディレイやコーラスも入っているが、私の曲では使いどころを選ぶ
- VintageVerb や Pro-R 2 とは違う響きで、曲ごとに使い分けたい
- ちょっと変わったボカロ曲で、昔のデジタルの響きを使ってみたい
- 約1万4千円なら、私は買ってもいいと思っている
奥行きのある、昔のデジタルの響きが欲しい人に。
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分かりやすいプレートの響きが欲しい人に。
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