プレートの響きは、私がミックスでかなりよく使うリバーブです。
特に高音域や、ボーカルの伸びを出したいときに、手持ちのリバーブのプレートを選んでいます。
Universal Audio の EMT 140 は、そのプレートリバーブの元祖のような名機を再現したプラグインです。
正直に言うと、名前は今回調べるまで知りませんでした。
リバーブは今の手持ちで足りている私が、公式の動画を見て、どんな人なら買っていいと思ったかをまとめます。
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EMT 140 は、鉄の板を響かせるプレートリバーブの名機
プレートリバーブは、大きな鉄の板を振動させて、その揺れを残響として録る仕組みのリバーブです。
EMT 140 はその代表的な機材で、Plugin Boutique の説明では、The Beatles や Pink Floyd、Radiohead、Adele の録音で聞ける音とされています。
UAD のプラグインは、EMT の会社が公式に認めた再現で、カリフォルニアの The Plant Studios にある3台の実機をもとに作られています。

以前は Apollo などの UA のハードウェアが必要でしたが、2026年8月に、パソコンだけで動く UADx 版が出ました。
Mac は macOS 11 以降、Windows は 10・11 に対応していて、認証には無料の iLok アカウントと UA Connect を使います。
Logic Pro でも AU で使えます。
UA の製品全体の話は、Universal Audio のセールの記事にまとめています。
3枚のプレートと、プラグインだけの機能
画面は、昔の機材の前面パネルをそのまま写したような作りです。

左端の PLATE SELECT で、モデルになった3枚のプレートを切り替えます。
隣の REVERBERATION TIME で、残響の長さを決める作りです。

公式の説明では、A と B は EMT の元の回路のままのプレートです。
C は手入れをした別の回路を使っていて、A・B より明るく、抜けのよい響きになっています。
実機には無かった、プラグインだけの機能もあります。
- Balance:響きの左右のバランスを動かす(スネアの位置に合わせる、などの使い方)
- Width:響きの広がりを調整する(ストリングスを広げる、など)
- Modulation:響きを揺らして、リードのボーカルにきらめきを足す
そのほか、入力のフィルター、2バンドの EQ、プリディレイ、MIX のつまみがついています。
入っているのはプレートだけ。ホールやルームは無い
買う前に知っておきたいのは、EMT 140 はプレートリバーブ専用だということです。
ホールやルーム、チェンバーのような、ほかの種類の響きは入っていません。
3枚のプレートの違いはあっても、できるのは「プレートの響き」の中での調整です。
曲のすべてのリバーブを、これ1本でまかなう道具ではありません。
公式の動画を見て感じたこと
UA 公式の動画で、EMT 140 と EMT 250 の使い方が紹介されています。
見て最初に思ったのは、プレートリバーブの分かりやすいお手本のような音だということでした。
聞いてすぐ「プレートの響きだ」と分かります。
UI も、昔の機材の見た目のわりに、そこそこ分かりやすいと感じました。
リバーブとしては、かなり使いやすそうです。

音の印象は、私が持っている Valhalla の VintageVerb に、少し近いものを感じました。
VintageVerb にも Pro-R 2 にも、プレートはある
私がリバーブで使っているのは、FabFilter の Pro-R 2 と、Valhalla の VintageVerb です。
どちらにもプレートの響きがあり、ボーカルの伸びを出したいときは、手持ちのプレートを使っています。
たとえば VintageVerb には、プリセットに Plates のカテゴリがあり、ボーカル向けのプレートも並んでいます。

VintageVerb は、プレートのほかにホールやルーム、チェンバーなど、いろいろな響きを1本で出せるリバーブです。
普段の使い方は、VintageVerb のレビューに書いています。
私には「好みが合えば」の1本
EMT 140 が要るかと聞かれると、私は好みの音だと感じた人なら買ってもいい、という答えになります。
私自身は、プレートの響きも含めて、リバーブは Pro-R 2 と VintageVerb で足りています。
だから、今すぐ欲しい1本ではありません。
ただ、「いらない」と言い切るほどでもありません。
どんな人に向くか
EMT 140 は、プレートリバーブが欲しい人や、アナログの昔の名機が欲しい人なら、買ってもいいと思います。
リバーブをまだ持っていない人、特にプレートを持っていない人にも候補になります。
ボカロPなら、ボーカルをプレートで伸びやかにしたい、きらびやかにしたいというときに、買う価値があります。
ただし、さきほど書いたとおり、入っているのはプレートだけです。
リバーブにこだわるなら、最初は万能なリバーブを1本持っておいた方がいいと私は考えています。
万能なリバーブの例が、私も使っている FabFilter の Pro-R 2 です。
空間の大きさや響きの長さをつまみで決めて、残響の帯域まで細かく削れます。

Pro-R 2 がどんなリバーブかは、FabFilter 公式の動画で見られます。
万能な1本を持ったうえで、プレートの音にもっとこだわりたくなったら EMT 140、という順番が無理のない選び方だと思います。
リバーブの選び方は、こちらにまとめています。
過去のセール
出典のある、EMT 140(UADx 版)の主な価格の動きです。
- 2026年8月5日:UADx 版の発売。通常 $149 のところ、導入価格 $79(Sonic State)。同じ8月は、EMT 140 と EMT 250 を含む UAD Mix Tape Pro が $119
- 2026年10月13日:Plugin Boutique で ¥13,804(通常 ¥26,827・48%オフ・11月1日まで)
ほかのリバーブのセールの時期は、リバーブのセールの記事にまとめています。
まとめ
EMT 140 は、鉄の板を響かせるプレートリバーブの名機を、パソコンだけで使えるようにした UA のプラグインです。
3枚のプレートを選べる一方で、ホールやルームは入っていない、プレート専用の1本です。
リバーブを Pro-R 2 と VintageVerb で足りている私には、好みが合えば、という位置づけでした。
まずは万能なリバーブを1本、そのうえでプレートにこだわりたくなったら EMT 140 を、という順で考えてみてください。
昔の名機のプレートで、ボーカルを伸びやかにしたい人に。
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最初の1本に、どんな響きも作れる万能なリバーブが欲しい人に。
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プレートもホールも、昔の機材っぽい響きを1本でそろえたい人に。







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