プリセット400以上、ウェーブテーブル170以上、サンプル800以上。
Minimal Audio の Current 2.0 は、これだけの素材を最初から抱えたシンセです。
正直に書くと、私はこの名前を、今回調べるまで知りませんでした。
Pigments をメインに使っている立場で公式の動画を見て、通常価格では買わない、と決めました。
Minimal Audio Current 2.0 を Plugin Boutique で見る →
Current 2.0 は、5つの音源エンジンを重ねて鳴らすシンセ
Current 2.0 は、Minimal Audio が出しているソフトシンセです。
ボーカル用の Evoke や、グラニュラーの Lucid と同じメーカーです。
Plugin Boutique の説明によると、音を出す部分は5つのエンジンが同時に鳴らせる作りです。
- ウェーブテーブルのオシレーターが2つ
- 低音用のサブオシレーター
- 細かい音の粒を重ねるグラニュラー
- テンポに合わせて伸び縮みするサンプラー
ここに、50種類以上のモードを持つフィルター、9つのエフェクトの枠、コードを作る機能とアルペジエーターが加わります。
Mac は macOS 10.9 以降で、Apple シリコンにもそのまま対応しています。

Play 画面:プリセットを選んで、つまみ4つで動かす
Current 2.0 で最初に開くのが、Play という画面です。

すべてのプリセットに4つのマクロが割り当ててあり、真ん中の円の XY パッドで2つずつまとめて動かせます。
右側には、いまどのエンジンが鳴っているかが並んでいます。
中の作りを知らなくても、プリセットを選んでつまみを回すだけで音が変わる、という入り口です。
この画面のデザインは、どこかで見たことがある気がしました。
Stream:プリセットや素材を、画面の中で探して読み込む
もうひとつの特徴が、Stream と呼ばれる画面です。

プリセットのパック、ウェーブテーブル、サンプルを、シンセの中で検索して試聴し、そのまま読み込めます。
冒頭の400以上のプリセットや800以上のサンプルもここに並び、追加のパックもここからダウンロードする仕組みです。
サンプルを読み込むと、キーとテンポを自動で調べてくれる、とも書かれています。
エフェクトとモジュレーション
音作りの奥の方には、エフェクトの画面があります。

左の9つの枠には、Minimal Audio が単体で売っている EQ やコンプ、コーラスなどを自由に並べられます。
2.0 で加わった Wave Shifter は、周波数をずらす効果とリングモジュレーションを組み合わせたエフェクトです。
画面の下には、エンベロープや LFO などのモジュレーションが9つ並び、ドラッグで好きなつまみにつなげます。
公式の動画を見て感じたこと
まず、Minimal Audio の公式の動画です。
見終わって感じたのは、かなり特殊な方向のシンセだということでした。
ベースやパッド、リードを素直に作る、王道のシンセという印象はあまり受けませんでした。
そして、鳴っている音そのものが、個人的にはあまり好みではありませんでした。
ここは機能の良し悪しではなく、完全に好みの話です。
Pigments がある今は、あまり欲しくない
私がシンセでいちばん使っているのは、Arturia の Pigments です。

Pigments も、ウェーブテーブルやサンプルなど複数のエンジンを組み合わせるシンセです。
作りの考え方が近いうえに、Current 2.0 の音が自分には刺さらなかったので、今はあまり欲しいと思っていません。
Pigments をどう使っているかは、こちらに書いています。
Pigments レビュー|Dexed・Vitalが合わず流れ着いた、ボカロ制作のファーストチョイスにしているシンセの話
今の値段なら待つ。セールなら考えるかもしれない
通常価格の今は、私は買いません。
セールになったら考えるかな、というくらいの距離感です。
Current 2.0 は、単体のほかにバンドルに入って安くなることも多い製品です。
下の「過去のセール」のとおり、年末や春、夏にバンドルやメーカー全体のセールが来ています。
急いでいないなら、セールの時期を待つほうが無難です。
メーカー全体のセールの来かたは、Minimal Audio のセールの記事にまとめています。
どんな人に向くか
私は買いませんが、合う人ははっきりしていると思います。
- 公式の動画やデモを聞いて、この音が気に入った人
- Play 画面のような、見た目のデザインが気に入った人
- まだシンセを1本も持っていない、ボカロを始めたばかりの人
特に最後の人には、プリセットを選んでマクロを回すだけで形になる作りが、入り口としておすすめできます。
反対に、すでに Pigments のような王道のシンセを持っていて、音がピンと来なかった人なら、無理に足さなくて大丈夫です。
ほかのシンセとの比べ方は、シンセのプラグインのおすすめの記事にまとめています。
過去のセール
出典のある、Current 2.0 の主な価格の動きです。
- 2024年10月23日:Current 2.0 発売。通常 $199 のところ、導入価格 $99(Sound On Sound)
- 2025年12月22日〜12月31日:Plugin Boutique で Current・Rift 2.0・Evoke のバンドルが $183(60%オフ)(rekkerd)
- 2026年5月7日〜5月31日:Plugin Boutique などで、Current 2.0 を含む Minimal Audio の製品が最大70%オフ(rekkerd)
- 2026年8月3日〜8月17日:Plugin Boutique で、全製品入りの Everything Minimal Bundle が $705(70%オフ)(rekkerd)
Current 2.0 単体だけでなく、バンドルでまとめて安くなる形が目立ちます。
ほかの Minimal Audio の製品にも興味があるなら、バンドルのセールを待つのも手です。
まとめ
Current 2.0 は、5つのエンジンとエフェクト、プリセットの配信を1つの画面にまとめた、少し変わった方向のシンセです。
Pigments を使っている私には音が合わず、通常価格では買わないと決めました。
それでも、音やデザインが気に入った人や、最初の1本を探しているボカロ初心者には、選ぶ理由のあるシンセです。
公式の動画で音を聞いて、気に入ったらセールの時期を狙ってみてください。
音やデザインが気に入った人、最初の1本のシンセを探しているボカロ初心者に。
Minimal Audio Current 2.0 を Plugin Boutique で見る →
ウェーブテーブルもサンプルも1本で扱える、王道のシンセを探している人に。
Pigments を Plugin Boutique で見る →






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