Ueberschallのセールはいつ?過去の値動きと買い時|TuneCoreで配信するボカロPが、ループ集を半額でも買わない理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

Plugin Boutique や SonicWire のセール一覧を眺めていると、同じメーカーのループ集がずらっと並んでいることがあります。

ジャズ、ロック、LoFi、ファンク、エレクトロポップ。

 

そのメーカーが、ドイツの Ueberschall(ユーバーシャル) です。

私もこの名前はよく知っていて、SonicWire でもたくさん紹介されているのを見てきました。

 

半額近くまで下がっていると、「1つあれば曲が早く作れそう」と思う人も多いはずです。

ただ、私はループ集を買ったことがありません。

 

理由は、音の良し悪しではなく、曲を配信するときの決まりにあります。

このページでは、Ueberschall のセールの傾向と、TuneCore で配信しているボカロPがループ集とどう付き合っているかを書きます。

 

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Ueberschallは、ループを「組み立てる」ための素材の会社

Ueberschall は、ループ素材を専門に作っているドイツのメーカーです。

ドラム、ベース、ギター、鍵盤、ブラスなどを、ジャンルごとのパックにまとめて出しています。

 

Ueberschall Creator Pack のパッケージ画像。176のループ集から選んだ2,200のループとサンプルを収めたまとめ(Plugin Boutique の製品画像)

 

多くの製品は「構成キット(コンストラクションキット)」という形になっています。

1つの曲のイントロ、Aメロ、サビ、エンディングのように、パートごとのループがそろっている作りです。

 

たとえば PopArt は、Plugin Boutique の説明では8つの構成キットに986のループが入っています。

ドラムは全体を混ぜたループのほかに、キックやスネアなど1つずつのループも付いています。

 

素材は、Ueberschall の無料のプレイヤー Elastik で鳴らします。

Elastik にはループのテンポや音程を曲に合わせる機能があり、ReTune を使うとキーやスケールも変えられます。

 

Ueberschall の無料プレイヤー Elastik の ReTune 画面。ループのキーとスケールを変えられる(Ueberschall 公式サイトの画像)

 

公式の FAQ によると、Elastik から WAV に書き出すこともできます。

アクティベートできるのは2台までです。

 

Elastik の基本的な使い方は、Ueberschall 公式のこの動画が分かりやすいです。

 

Plugin Boutiqueのセールでは、価格帯ごとに割引が変わる

Plugin Boutique には、2026年10月の時点で Ueberschall の製品が131個並んでいました。

そのうち126個がセールに入っていて、ほとんど全部と言っていい数です。

後述することがなければ、購入したいぐらいですね。

 

ただ、割引の大きさは製品によって違いました。

2026年10月のセールでは、だいたい次のように分かれていました。

  • 50%オフ:PopArt・PopUp・Electro Beats Pop・Indie Rock 1〜4・LoFi Beats・Jazz Trip・Synthetic Soundtracks 1〜3 など
  • 60%オフ(期間が長い):Dark Guitar Tunes・Dark Atmospheres・Paranormal Atmospheres・Northern Techno
  • 30%オフ:上のどちらにも入らない多くの単品と、Creator Pack・Producer Pack のようなまとめ

 

60%オフの4つのうち、Northern Techno 以外の3つは、映画のような暗く不穏な雰囲気の素材です。

この4つは、ほかの製品より割引が大きく、期間も長めに組まれていました。

 

Ueberschall Dark Guitar Tunes のバナー。暗く不穏なギター主体の構成キット集(Plugin Boutique の製品画像)

 

ボカロ曲に近いのは、エレクトロポップの PopArt や PopUp、バンドサウンドの Indie Rock あたりです。

 

Ueberschall PopArt のバナー。EDM寄りのエレクトロポップの構成キット集(Plugin Boutique の製品画像)

 

PopArt は Plugin Boutique の説明でも「自分の歌を乗せるだけ」という作りをうたっていて、114〜128BPM のダンス寄りのテンポで収録されています。

 

Ueberschall Indie Rock のバナー。インディーロックのバンドの構成キット集(Plugin Boutique の製品画像)

 

たくさんのジャンルを少しずつ欲しい人向けには、Creator Pack と Producer Pack があります。

Creator Pack は176の製品から2,200のループを選んだもの、Producer Pack は同じく6,800のループを集めたものです。

 

まとめのほうは単品より割引が小さく、2026年10月は30%オフでした。

欲しいジャンルが2〜3個に絞れているなら、50%オフの単品を選んだほうが安く済む場面が多そうです。

 

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私がループ集を使わないのは、TuneCoreで配信しているから

私はサンプル素材を Splice で探しています。

基本はワンショット音源です。

だから、ループ集というものは一度も使ったことがありません。

 

いちばんの理由は、曲を TuneCore で配信していることです。

TuneCore には、配信した曲を YouTube の Content ID に登録して、その曲が使われた動画から収益を受け取れるサービスがあります。

 

ところが、TuneCore Japan のヘルプには、このサービスに登録できない曲の一覧があります。

その中に「第三者が権利を有する、またはライセンスしている音源(サンプリング音源・ライセンス音源など)」を含む曲と、「GarageBand のループ音源素材」のようなフリー素材を含む曲が入っています。

 

TuneCore Japan ヘルプセンター「YouTube コンテンツ収益化サービス 登録できない楽曲は?」の一覧。サンプリング音源・ライセンス音源やループ音源素材を含む楽曲が対象外とある(2026年10月3日に撮影)

 

市販のループは、同じものをほかの人も使っています。

だから、ループを使った曲では「この音は自分のものだ」と言い切れず、コンテンツ ID が取れなくなってしまう、と私は理解しています。

 

一方で、1音ずつのワンショットの素材なら大丈夫だという説明を読んだので、私はワンショットだけを使うようにしています。

細かい条件は変わることもあるので、配信する前に TuneCore Japan の公式ヘルプ で確かめてください。

 

TuneCore のプランや毎月出すときの考え方は、TuneCore Japan の10月キャンペーンの記事 に書いています。

 

Spliceと比べて、ループ集のいいところ

使っていないとはいえ、ループ集に魅力を感じないわけではありません。

Splice と比べたときにいいなと思うのは、音がパッケージになっているところです。

 

Splice は、1つずつ音を探して、気に入ったものを集めていく使い方になります。

ループ集は、ループもワンショットも、ときには MIDI まで、1つのテーマでまとまって入っています。

 

あるジャンルの音をまとめて手元にそろえたいときには、ループ集のほうが早いと思います。

音を集める手段として見るなら、ループ集はいい買い物になりえます。

 

私が Splice のサンプルを実際にどう使っているかは、こちらに書きました。

LogicのQuick Samplerでボイスチョップを作る|Sliceで分割してMIDIで鳴らす、ボカロPの私のやり方

 

半額でも買わない、エレクトロスウィングは欲しくなる

では、50%オフなら買うかというと、私は買いません。

TuneCore の事情があるので、値段が下がっても使える場面がないからです。

 

ただ、正直に言うと、欲しくなることはよくあります。

特にエレクトロスウィングのような、古いジャズのスウィングと電子音を混ぜたジャンルのループ集は、見かけるたびに欲しいなと思います。

 

買う前に確かめておきたいこと

これから Ueberschall のループ集を買う人は、自分の曲の出し方と合うかを先に確かめておくと安心です。

ポイントは2つあります。

 

1つ目は、配信サービスの条件です。

上で書いたとおり、TuneCore の YouTube コンテンツ収益化を使う予定なら、ループを含む曲は登録の対象外になります。

 

2つ目は、Ueberschall 自身の利用規約です。

公式の FAQ に載っている規約では、曲の一部として商用でも使える一方で、1つの素材を元の形のまま単独で鳴らすことは認めておらず、ほかの音と重ねて使うように決められています。

 

ループ集で作った曲を Content ID に登録しない人なら、1つ目の点は気にしなくて大丈夫です。

その場合は、ジャンルの音をまとめてそろえる手段として、セールで単品を選ぶのはありだと思います。

 

SONICWIRE 公式の動画では、Elastik のループを並べて曲を作る様子が見られます。

ただ実際に配信する際には注意が必要です。

ほとんどの場合、今作曲する理由は、配信することが目的のはずだからです。

 

過去のセール

確認できた Ueberschall のセールです(ドル・ポンド表記は海外の告知記事の金額)。

  • 2024年6月(〜6月30日):Plugin Boutique が Ueberschall の取り扱いを始めた記念のセール。最大50%オフで、£22/$27 から(rekkerd)
  • 2025年9月(〜9月3日):Plugin Boutique のフラッシュセール。最大70%オフ(Plugin Deals)
  • 2026年10月3日:Plugin Boutique のセール。PopArt・Indie Rock などが ¥19,170→¥9,585(50%オフ)、LoFi Beats などが ¥11,150→¥5,575(50%オフ)、多くの単品が ¥11,150→¥7,805(30%オフ)、Creator Pack が ¥28,760→¥20,131(30%オフ)。ここまで10月18日まで。Dark Guitar Tunes など4製品は ¥11,150→¥4,480(60%オフ・10月31日まで)

 

Plugin Boutique 以外のストアでは、1製品だけを90%前後まで下げる短いセールも何度かありました。

2025年5月の 60s Psychedelic Rock($9)、2026年1月の Rock Ballads 2($9)、2026年7月の Disco De Luxe($9)などです(いずれも rekkerd の告知)。

 

ブラックフライデー全体の動きは DTM ブラックフライデー セール 2026 まとめ で追っています。

 

まとめ:ループ集は「どう配信するか」で決める

Ueberschall のセールは、Plugin Boutique でほぼ全製品がまとめて下がり、単品は30〜50%オフ、まとめは30%オフくらいが目安でした。

 

ボカロ曲に近いのは、PopArt・PopUp・Indie Rock あたりです。

 

私は TuneCore で配信していて、Content ID の条件があるので、半額でもループ集は買っていません。

それでも、音をパッケージでそろえられる点はいいと思っていて、エレクトロスウィングのようなジャンルは今も気になっています。

 

買うかどうかは、値段より先に、自分の曲をどこでどう配信するかで決めるのがいいと思います。

 

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