車で聞くと、低音が強く出る。
フラットなスピーカーで聞くと、今度は低音が足りなく感じる。
iPhone で聞くと、全体に足りないと感じる所がある。
私は、どこで聞いても万能に聞こえる音は無いと思っています。
dSONIQ の Realphones 2 は、その「聞く場所ごとの違い」をヘッドホンの中で再現するプラグインです。
私は買いませんが、スマホや車でいちいち確かめるのが面倒な人には、時短として十分ありだと思っています。
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Realphones 2は、ヘッドホンの癖を消して、スタジオや車の鳴り方を足すプラグイン
Realphones 2 がやることは、大きく分けて2つです。
1つ目は、ヘッドホンごとの音の癖をならす補正です。
2つ目は、スタジオの部屋や車の中、クラブなどで鳴らしたときの響きを、ヘッドホンの音に足すことです。
ヘッドホンで作った曲が、スピーカーや車で聞くと違って聞こえる問題を、ヘッドホンのまま減らすための道具です。

上のグラフは、よく使われるスタジオ用ヘッドホン6機種の、補正する前の音の出方です。
同じ「モニター用」でも、低音と高音で線がばらばらに上下しています。

Realphones の補正をかけると、6機種の線がほぼ平らにそろいます。
対応しているヘッドホンは、Plugin Boutique の説明で約200機種です。
スタジオの部屋を、近い・中くらい・遠いの3つの距離で聞ける
2つ目の「響きを足す」ほうは、画面の真ん中の絵で何を再現しているかが分かります。

上の段の Correction がヘッドホンの補正の強さで、下の段の Environment が部屋の響きをどれだけ足すかです。
Near・Mid・Far は、近い・中くらい・遠い距離に置いたスピーカーを切り替えるボタンです。
スタジオでは、エンジニアが距離の違うスピーカーを切り替えながらミックスを確かめます。
それを、ヘッドホン1つで再現しようとしている、というのが Realphones の考え方です。
dSONIQ 公式の紹介動画です。
私は最初にこの動画を見たとき、やっていることは分かるものの、少し難しそうに感じました。
車やクラブ、スマホで鳴らしたときの音も、机の前で確かめられる
スタジオのほかに、車の中、ナイトクラブ、スマホやノートパソコン、テレビ、Bluetooth スピーカーなども選べます。

車は、下のボタンで車の種類を切り替えます。
Plugin Boutique の説明でも、エンジニアが自分の車でミックスを聞き直すのはよくあることで、車のスピーカーは太く聞こえやすい、と書かれています。

クラブは、大きなサブウーファーで鳴らしたときに、低音が出すぎていないかを確かめるためのものです。
ほかにも、モノラルにしたとき、左右の片方だけで鳴らしたとき、などの確かめ方もそろっています。
3つのグレードの違いは「自分のヘッドホンに合わせた補正」があるか
Realphones 2 には Standard・Professional・Ultimate の3つがあり、違いはヘッドホンの補正のところです。
スタジオや車を再現する機能は、3つとも同じプラグインに入っています。
| グレード | ヘッドホンの補正 | Standard | 機種によらない汎用の補正だけ | Professional | 汎用の補正+機種ごとの補正を3つまで | Ultimate | 対応する全機種の補正 |
|---|
機種ごとの補正の一覧には、Apple の AirPods Pro も入っています。
自分の持っているヘッドホンやイヤホンに合わせて補正したいなら、Professional 以上になります。
自分で測った補正を読み込む機能と、補正に足す EQ も、Professional と Ultimate だけです。
ヘッドホンの機種が一覧に無い人は、Standard でも再現の機能は同じように使えます。
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私が見送る理由:今のスピーカーと AirPods Pro で足りている
私は、普段の曲作りでヘッドホンもイヤホンも使っていません。
パソコンのスピーカーと、小さなモニタースピーカーの iLoud Micro Monitor で作っています。

ヘッドホンに近いものを使うのは、2ミックスが終わったあとの最後の確認で、AirPods Pro で聞くときくらいです。
部屋の補正の SoundID Reference を調べたときも、今の環境で満足していて、面倒なことはしなくていいと考えました。
Realphones 2 も同じで、セールの Standard でも、私には不要です。
ただ、今のやり方と比べて時短になるのなら、あった方がいいとも思っています。
ヘッドホンそのものの選び方は、DTM のヘッドホンの記事にまとめています。
比べるなら、型を選ぶだけの MixChecker Ultra+ が気になっている
Realphones を知る前に、もっとやりやすそうだと思ったプラグインがありました。
Audified の MixChecker Ultra+ です。
MixChecker Ultra+ は、車やスマホなどの機器の型を選ぶと、その機器での聞こえ方に合わせてくれます。
Realphones がヘッドホンの補正とスタジオの部屋の再現が中心なのに対して、MixChecker Ultra+ は90以上の機器を切り替えて聞き比べることが中心です。
私は、型を選ぶだけで済む MixChecker Ultra+ のほうがやりやすそうに見えました。
画面のデザインや見やすさも、こちらのほうが気に入っています。
値段は Realphones より高いのですが、正直、欲しいのはこちらで、買う候補に入れています。
MixChecker Ultra+は要る?iPhoneに30回送って確かめていたボカロPが「いらない」から「買う候補」に変わった理由
携帯や車で聞き直すのが面倒なボカロPなら、再現して微調整するのもあり
私は、書き出した曲を iPhone に送って聞き直すことをくり返しています。
私みたいに、携帯や車でいちいち確かめるのが面倒なボカロPは、このプラグインで再現して、それで微調整するのもいいと思います。
ミックスの方向性をいろいろ試したいエンジニアの人にも向いていそうです。
最初に書いたとおり、車では低音が強く、フラットなスピーカーでは低音が足りず、iPhone では全体に足りなく感じます。
どこか1か所で完璧に聞こえる音は無いので、いろいろ聞き比べてバランスを取ることが大事です。
その聞き比べを机の前で済ませられるなら、時短としては非常にありだと思います。
過去のセール
- 2026年11月:Standard ¥8,476・Professional ¥12,757・Ultimate ¥18,750(いずれも50%オフ・12月9日まで・Plugin Boutique)
ほかの会社のブラックフライデーのセールは、DTM ブラックフライデー セール 2026 まとめで見比べられます。
まとめ:私は見送り、聞き直しが面倒な人には時短の道具
Realphones 2 は、ヘッドホンの癖をならし、スタジオや車、クラブでの鳴り方をヘッドホンの中で再現するプラグインです。
私は今のスピーカーと AirPods Pro で足りているので見送り、買うなら MixChecker Ultra+ を選びます。
それでも、万能に聞こえる音が無い以上、聞き比べにかかる時間を減らせる道具だと思います。
スマホや車でいちいち聞き直すのが面倒な人に。
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機器の型を選ぶだけで聞き比べたい人に。
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