Smooth Operator Proは要る?SpecCraftと役割がかぶるボカロPが、それでも1万円なら試したいと思った理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

soothe には「いらない」と答えたのに、Baby Audio の Smooth Operator Pro には「1万円なら買っていいかな」と答えていました。

どちらも、耳に痛い音を自動で見つけて抑えるプラグインです。

 

手元の SpecCraft と役割はほぼかぶります。

それでも気になったのは、値段と、任せられる簡単さが違ったからです。

 

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Smooth Operator Proは、耳に痛い音やこもりを自動でならすEQ

Smooth Operator Pro は、音の中で出すぎている帯域を見つけて、その場で下げてくれる EQ です。

耳に痛い高音、もこもこしたこもり、ほかの楽器との音のかぶりを減らすための道具とされています。

 

普通の EQ は、自分で決めた帯域をずっと同じだけ削ります。

こちらは、出すぎた瞬間に、出すぎた分だけ下げるのが違いです。

 

Plugin Boutique の Smooth Operator Pro の製品ページ(2026年10月30日時点で¥10,269)

 

Plugin Boutique では、2025年のアワードでミックスの道具の部門を取っています。

体験版もあるので、買う前に自分の曲で試せます。

 

カーブを決めて、大きなつまみを回すだけ

使い方の基本は、公式の説明ではとても短いです。

右の画面で目指す音のカーブを点で決め、左の大きなつまみ(しきい値)を、音がならされ始めるところまで回します。

 

Smooth Operator Pro の画面。左に大きなしきい値のつまみと Setup・Focus・Comp・Imaging などの切り替え、右に目標のカーブ(Baby Audio 公式)

 

左下には Setup・Focus・Comp・Imaging・SC・Output の切り替えが並んでいます。

細かく追い込みたい人は、ここから下げ方の強さや速さ、左右の扱いまで決められます。

 

プリセットは184個入っていて、海外のエンジニアが自分の仕事で使う設定を収めたものだそうです。

まずは楽器に合うプリセットを選んで、つまみを回すところから始められます。

 

公式のチュートリアル動画で、操作の流れが見られます。

 

Pro版は、1つの帯域だけ別のやり方で抑えられる

無印から Pro になって増えたのが、点ごとに設定を変えられる「Override Global」です。

全体の設定とは別に、その点だけ下げ方や左右の扱いを決められます。

 

Smooth Operator Pro で1つの点だけ全体の設定から外し、左右・ミッドサイドの扱いを変えている画面(Baby Audio 公式)

 

公式の例では、左側の 7500Hz だけを抑えて耳に痛いシンバルを直す、といった使い方が挙がっています。

サイド(左右に広がった成分)だけ 150Hz を整えてベースをすっきりさせる、ボーカルの 2.5kHz をやわらかめに抑える、といった例もあります。

 

ほかのトラックの音をきっかけに下げるサイドチェインにも対応しています。

たとえばボーカルを入力にすると、ギターのうちボーカルとかぶる帯域だけが、歌っている間に下がります。

 

知らなかったけれど、動画を見て「欲しい」に傾いた

Smooth Operator Pro のことは、今回まで知りませんでした。

AI で EQ やコンプを自動にする道具として soothe は知っていましたが、こちらは名前も聞いたことがなかったです。

 

動画を見て最初に思ったのは、soothe と似た機能で、値段も同じくらいということでした。

ただ、画面がかわいらしくて分かりやすいのは、こちらの良いところだと感じています。

 

つまみも少ないので、やることは単純で、ある程度は任せられそうです。

とても手軽で、私はかなり好意的に見ています。

 

見終わるころには、欲しいと思っていました。

 

SpecCraftとはほぼかぶる、それでも違って見えたところ

私は今、耳につく音を抑えるときは SpecCraft を使っています。

Smooth Operator Pro と並べると、やっていることはほぼ同じに見えます。

 

SpecCraftのメイン画面。右上にCompensation(Dynamics・Formant・Treble)のつまみが並ぶ

 

違いとして感じたのは、2つです。

Smooth Operator Pro は、Setup・Focus・Comp・Imaging と用途が分かれていて、総合的にいろいろできるのが強みに見えました。

 

一方の SpecCraft には、削ったことで失われる厚みを補う Compensation のつまみがあります。

動画を見た範囲では、へこませた分を回復できるという補う要素は、SpecCraft のほうにあるように見えました。

 

SpecCraft をどう使っているかは、こちらの記事に書いています。

SpecCraftレビュー|劇的に音は変わらないが、問題の場所が一発でわかるプラグイン

 

耳につく帯域を手で探して抑えるなら、Pro-Q 4 のダイナミック EQ でもできます。

ピアノの耳につく帯域にダイナミックバンドを1つ入れると、こんな形になります。

 

ピアノの耳につく帯域に Pro-Q 4 のダイナミックバンドを1つ入れた状態

 

Pro-Q 4 そのものの使い方は、Pro-Q 4 のレビューにまとめています。

手で探すか、自動に任せるか、が Smooth Operator Pro との大きな違いです。

 

初音ミク系の痛い高音には使えそう、こもらせた音には向かない

ボカロ曲で耳に痛いと感じるのは、たまに出る高音です。

特に初音ミク系の声は、高いところが痛く聞こえることがあります。

 

今はそこを手で抑えることが多いので、その部分に使えるかなと思っています。

ボーカル以外のトラックで、共鳴が気になるときに挿すのもよさそうです。

 

逆に、こもる帯域を任せるのは少し難しいと感じています。

私はフィルターを使って、わざと声や音をこもらせることがあるからです。

 

最近の歌声合成は、普通に使っていればそれほどこもりません。

こもるのは自分が意図してそうしたときなので、そこを勝手に直されると、狙った音とぶつかっておかしくなってしまいます。

 

公式の動画では、耳に痛い音と、音のかぶりを減らす3つのやり方が紹介されています。

 

初心者ボカロPなら、曲が仕上がってから選択肢に

Smooth Operator Pro は、挿しただけで曲が劇的によくなる道具ではありません。

あくまで、仕上げで磨くための道具だと思っています。

 

なので、作曲がある程度できていないと、役に立たせるのは難しいはずです。

初心者ボカロPにすすめるなら、曲が十分できて、ちょっと気になるところが出てきたときに選択肢に入る道具、という位置づけです。

 

sootheは「いらない」、Smooth Operator Proは「1万円なら試したい」

soothe については、SpecCraft と役割がかぶるので、私には要らないと書きました。

Smooth Operator Pro も、かぶり方は同じくらいです。

 

それでも答えが変わったのは、値段と手軽さです。

1万円くらいなら、買ってもいいかなと思っています。

 

自分の曲で使ってみないと分からない部分はあります。

ただ、自動でやってくれるのはありがたいので、買いたい、試したい方向です。

 

Baby Audio のほかのプラグインのセールは、Baby Audio のセールの記事にまとめています。

 

過去のセール

Smooth Operator Pro は、ほかのお店のセールやブラックフライデーの時期にも値下がりしています。

  • 2025年12月(サイバーウィーク):Plugin Boutique で $69(MusicTech)
  • 2026年10月15日〜10月31日:AudioDeluxe 限定のセールで $59(通常 $129・54%オフ)(rekkerd)
  • 2026年10月30日:Plugin Boutique で ¥10,269(通常 ¥22,480・54%オフ・11月2日まで)

 

まとめ:SpecCraftを持っていても、手軽さで選ぶ余地はある

Smooth Operator Pro は、カーブを決めてつまみを回すだけで、耳に痛い音やこもりを自動でならしてくれる EQ です。

Pro 版では、1つの帯域だけ別のやり方で抑えたり、ほかのトラックをきっかけに下げたりもできます。

 

SpecCraft とはほぼ役割がかぶりますが、私は1万円なら試したい側でした。

まずは体験版で、自分の曲の気になる高音に挿してみてください。

 

曲はできていて、仕上げで耳に痛い音を手軽に整えたい人に。

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削った分の厚みまで自分で補いながら、耳につく音を抑えたい人に。

SpecCraft を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。