ブラックフライデーが近づくと、欲しいものリストを開く回数が増えます。
そのたびに、買ったのにあまり開いていないプラグインのことも思い出します。
私はボカロPとして、Logic Pro で曲を作っています。
振り返ると、買ったのにほとんど使わなかったものは、実はそれほど多くありません。
ただ、出番が減ったものには、はっきりした共通点がありました。
この記事では、その理由を3つに分けて書き、それでも毎月曲を出せている理由と、今の買い方をまとめます。
買ったのに出番が減るのは、だいたい3つのパターン
自分の手持ちを見返すと、出番が減ったものは次の3つのどれかに当てはまりました。
1つ目は、あとから買ったものと役割が重なったもの。
2つ目は、無料でもらったものや、名前をあまり見かけない会社のもの。
3つ目は、自分が上達して、その道具に頼らなくてよくなったものです。
どれも「買ったのが失敗だった」という話ではありません。
それぞれ、なぜそうなったのかを順に書いていきます。
1つ目:役割が重なると、片方の出番が減る
いちばん分かりやすいのが、オーケストラの音源です。
オーケストラの音を何も持っていなかった頃、最初に入れたのが IK Multimedia の Miroslav Philharmonik 2 でした。
その後、EastWest の Hollywood Strings 2 を買ってから、Miroslav の弦はあまり使わなくなりました。
弦の合奏の音は、どうしても新しく買ったほうを開いてしまいます。

ただ、Miroslav をまったく使わなくなったわけではありません。
木管・金管を使いたいときと、ソロの弦が欲しいときは、今も Miroslav を開いています。

EastWest のオーケストラのメインの音源は容量がとても大きく、木管・金管のほうはまだダウンロードが終わっていません。
なので今の使い分けは、下の図のようになっています。

同じ役割のものが2つあると、どちらか片方しか開かなくなります。
逆に言えば、重ならない部分があるうちは、古いほうにも出番が残ります。
だからこそ、新しく買う前に「手持ちのどれと役割が重なるか」を一度考えておく価値があります。
Miroslav の中身と不満点は Miroslav Philharmonik 2 のレビューに、Strings 2 は Hollywood Strings 2 のレビューに書いています。
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2つ目:無料でもらったもの・覚えていない会社のものは忘れる
もう1つ多いのが、キャンペーンで無料で配られたプラグインです。
Plugin Boutique で買い物をしたときにもらえる無料の特典も、使わないことが多いです。

気づくと、プラグインの一覧に埋もれています。
あまり聞かない、マイナーな会社のプラグインも同じで、入れたこと自体を忘れがちです。
反対に、大きな会社のものは忘れません。
品ぞろえが多く、セールや新製品で名前を何度も目にするので、そのたびに「あれを持っていた」と思い出すからです。
私の場合、使うかどうかを分けていたのは、音の良し悪しより何度も目にして思い出すかどうかでした。
入れたことを覚えていないプラグインは、曲を作っていても候補に上がってきません。
3つ目:上達すると、頼っていた道具を卒業する
3つ目は、少し前向きな「使わなくなった」です。
曲が1曲も完成しなかった時期に、コードのつまずきを何とかするために買ったのが Scaler 3 でした。

キーを選び、合うコードを並べて Logic に書き出す。
この流れで、初めて進行が最後までつながった曲ができました。
ただ、自分でコードを置けるようになるにつれて、出番は減っていきました。
今は、曲の最初にコードの設計をするときに開くくらいです。
これは失敗した買い物ではなく、その時期に必要だった道具を卒業した、という形です。
公式の紹介動画を見ると、当時の私がどこに助けられたのかが分かると思います。
使い込んだ機能と合わなかった機能は、Scaler 3 のレビューに詳しく書いています。
使わなくなったものの中にも、こういう「役目を終えた1本」はあってよいと思っています。
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それでも曲を出し続けられているのは、毎月の締切を決めているから
プラグイン沼の話では、「道具ばかり増えて、曲が完成しなくなる」とよく言われます。
ここまで書いたように、私にも出番の減ったプラグインはいくつかあります。
それでも、曲は毎月出し続けられています。
理由は単純で、毎月作曲すると決めていて、プロセカの楽曲コンテストにも出すと決めているからです。
プラグインが増えても、曲を出す予定のほうが先に決まっているので、曲づくりは止まらずに済んでいます。
なので私は、沼から抜けるのに大事なのは、プラグインを買わないことより、先に曲を出す予定を決めておくことだと思っています。
最近は「本当に欲しいものだけ」買う
ブラックフライデーの前に、細かい「これは買わない」というルールを決めているわけではありません。
ただ、最近は本当に欲しいものだけを買う、と決めています。
欲しいものは前もってリストに書き出しておき、足りないものだけを買う形です。
今年のブラックフライデーで何を狙い、何を見送るかは、ブラックフライデーで私が狙うもの・見送るものにまとめています。
初心者ボカロPへ:買う前に「本当に使うか」を考える
沼にはまりそうな初心者の方に、ひとことだけ言うなら、本当に使うかどうかが大切だよ、です。
安いかどうかより先に、その1本を次の曲のどこで使うのかを思い浮かべてみてください。
あわせて、手持ちのどれかと役割が重なっていないかも見ておくと、出番の減る1本を増やさずに済みます。
声のライブラリでも、私は同じような遠回りをしました。
その話は初音ミク・結月ゆかり・巡音ルカを買ったのに、使わなかった話に、音源の集め方で回り道をした話は初心者ボカロPの音源の集め方に書いています。
ブラックフライデー全体の日程や、メーカーごとの下がり方はこちらにまとめています。
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