いま使っているオーディオインターフェースは、Focusrite の Scarlett 2i2 です。
ボカロPなので歌を録ることはほとんどなく、ふだんはモニタースピーカーに音を出すための箱として毎日動いています。
ただ、ひとつだけずっと引っかかっていることがあります。
入力も出力も2つずつしかないので、アナログインサートができないのです。
そんなところに、Universal Audio から新しい Volt(Gen 2)が出ました。
公式の動画を見て、正直かなりかっこいいと思いました。
では、2i2 から Volt 2 Gen 2 に替えたら、この不満は消えるのか。
入出力の数を公式の仕様で並べて、私の使い方に当てはめてみました。
Volt 2 Gen 2 の仕様と価格は、先にここから確認できます。
Volt 2 Gen 2(Universal Audio 公式サイト) →
Volt 2 Gen 2 は、2026年10月に出た2入力のインターフェース
Volt Gen 2 は、2026年10月1日に Universal Audio が発表と同時に発売したシリーズです。
米国での価格は Volt 1 が $149、Volt 2 が $249、Volt 4 が $349 と発表されています。

前の世代から変わったのは、マイクプリに3つの音のキャラクター(Warmth・Focus・Shine)を選べる「Tone Shaping」が付いたことです。
ほかにも、32bit の変換、丸いディスプレイ、入力の大きさを自動で合わせる Auto-Gain が加わりました。
付属のソフトも多く、UAD の 1176 や LA-2A を含む15本以上のプラグインと、DAW の LUNA、Melodyne Essential が付いてきます。
UAD のプラグインを単体で買うときのセールの時期は、Universal Audio のセールの記事にまとめています。
前面のつくりと音の雰囲気は、UA 公式の紹介動画がいちばん分かりやすいです。
見た目は、本当にかっこいいと思います。
ただ、私が知りたいのは「つなげる数」のほうでした。
2i2 で困っているのは、ISA One をつなぐ口が無いこと
私の手元には、同じ Focusrite のマイクプリ「ISA One」があります。
アナログらしい質感は、プラグインではなく、こういう実機を通して出したいと思っています。

ところが、2i2 は入力も出力も2つずつです。
出力の2つはスピーカーの左右でふさがっているので、音を ISA One に送って戻してくる口が残っていません。

持っているのに使えていない、というのがいちばんもったいないところです。
なので、次にインターフェースを選ぶなら、まず入出力の数を見ます。
入出力を比べると、Volt 2 も同じところで止まる
公式の仕様を並べると、2台の口の数はほとんど同じでした。
- Volt 2 Gen 2:マイク・ライン兼用の入力2/楽器用の入力2(前面・同じ2チャンネル)/モニター出力1組(左右)/ヘッドホン1
- Scarlett 2i2(第4世代):マイクプリ2(楽器・ラインも同じ口)/ライン出力2(左右)/ヘッドホン1
どちらの公式ページにも、インサート用の端子は書かれていません。
背面を見ても、Volt 2 の出力は「MON OUT」の1/L と 2/R の2つだけです。

動画を見たときから「たぶん2i2と同じで、そんなにケーブルは挿せないだろう」と思っていましたが、仕様で見てもそのとおりでした。
アナログインサートのために Volt 2 に替える意味は、私には無いと思います。
Volt 2 の良さは、口の数より録るときの機能のほうにあります。
いちばんの特徴は、Tone Shaping でマイクプリの音に色を付けられることです。
入出力が4つ以上なら、Volt 4 Gen 2 が条件に入る
私が次のインターフェースに求めるのは、遅延が少ないこと、アナログインサートができること、入出力が4つ以上あることです。
同じ Volt でも、Volt 4 Gen 2 になると背面の口が増えます。

モニター出力とは別に LINE OUT 3・4 と LINE IN 3・4 があり、MIDI の入出力や ADAT の光入力も付いています。
スピーカー用の出力とは別に、外の機材へ送って戻す口がある、ということです。
入出力の数だけで言えば、Volt 4 Gen 2 は私の条件に入ります。
ただ、遅延の少なさについては、公式の仕様に数字が出ていませんでした。
遅延が限りなく少ないものとなると、もっと上のクラスになります。
なので私は、最終的にはそのクラスを買うつもりでいます。
それでも今すぐ買い替えないのは、ほぼ出力にしか使っていないから
今の私のインターフェースの仕事は、ほとんどが出力です。
2i2 は iLoud Micro Monitor のあいだに置いて、スピーカーに音を出すために使っています。

出力が最低限できていれば、今のままで困ることはありません。
むしろ今の不満は、スピーカー側にあります。
iLoud Micro Monitor は、エラーを出しやすいのです。
私はサウンドを 48kHz にしていますが、iLoud の無線(Bluetooth)は 44.1kHz で、その兼ね合いがよくありません。
無線を切っていても干渉のようなことが起きて、再生できなくなることがよくあります。
原因が本当にそこなのかは、私には分かりません。
ただ、次にスピーカーを選ぶなら、無線は付いていなくていいので 48kHz で素直に鳴るものを使いたいと思っています。
iLoud を選んだ理由と、ほかに気づいたことは iLoud Micro Monitor の記事に書いています。
どっちを選ぶかは「何をつなぐか」で決まる
2台を比べて分かったのは、Volt 2 Gen 2 と Scarlett 2i2 は、口の数ではほぼ同じクラスだということです。
違いは、マイクプリの機能や見た目、付属のソフトのほうにあります。
- 歌や楽器を2本までで録る・スピーカーに出す:どちらでも足ります。録る音に色を付けたいなら、Volt 2 には Tone Shaping があります
- すでに2i2 を持っていて、アナログインサートがしたい:Volt 2 では解決しません。入出力が4つ以上ある Volt 4 Gen 2 か、それより上のクラスを見る
- 私のようにほぼ出力だけ:今の2入力クラスを使い続けて、買い替えは条件がそろってからでも遅くありません
私は当分 2i2 のままで、ISA One をつなぐための買い替えは、最終的に上のクラスでと考えています。
2i2 を手放せない理由は、別の記事にまとめています。
この記事で紹介した機材
Volt 2 Gen 2(Universal Audio 公式サイト) →
Volt 4 Gen 2(Universal Audio 公式サイト) →







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