音はいいのに、今の私にはいらない。
Pitch Innovations の Sonic Atlas Bundle の動画を見て出した答えは、これでした。
動画の演奏は、DTM で作った音かどうか分からないくらいリアルでした。
それでも買わないのは、インドの曲を作る予定がなく、中身がループ中心だからです。
この記事では、Sonic Atlas Bundle がどんな音源なのかを整理し、私が今は不要と判断した理由と、逆に選択肢になりそうな人を書きます。
Pitch Innovations Sonic Atlas Bundle を Plugin Boutique で見る →
Sonic Atlas Bundle は、インドの演奏をそのまま鳴らす音源
Sonic Atlas は、世界の民族楽器の演奏を録った「曲の素」を、鍵盤で鳴らして使う音源です。
地球儀の画面で地域を選び、そこにあるパックを読み込む作りになっています。

Plugin Boutique の Sonic Atlas Bundle には、本体とインドの3パックが入っています。
今のところ、地域はインドから始まっています。
- Bollywood Gold:ドール・タブラといった太鼓に、ドタラ・ラバーブ・マンドリン・バンジョーの弦楽器を合わせた、インド映画らしい華やかなパック
- Desi Dance:シタールのリフ・笛・タブラを、今のクラブ向けのビートと組み合わせたパック
- Punjabi Pulse:パンジャブ地方のドール・民族の笛・トゥンビ(1本弦の弦楽器)を集めたパック

公式によると、演奏はインドの映画音楽などで活躍する演奏家たちが担当しています。
ループには、リバースや半分・倍の速さ、スタッター(細かく刻む)をかけて形を変えられます。
公式の動画を聞いて、まず驚いたのはリアルさ
公式の紹介動画とパックの動画を見て、内容のレベルがかなり高いと感じました。
特にインドらしいフレーズは、打ち込みだと気づかないくらいリアルに聞こえます。
音質もかなり良いと思いました。
実際の曲の中で使いたくなるような音が並んでいます。
Bollywood Gold の動画では、太鼓と弦楽器のフレーズがどう鳴るかを聞けます。
気になったのは、ループが中心なこと
動画を見ていて最初は、普通に鍵盤で演奏しているように見えました。
でもよく見ると、鍵盤を押すと鳴るのは録ってあるフレーズ、つまりループです。

イメージとしては、UJAM の Beatmaker のような感じです。
選んだキーに合わせて、フレーズがそのまま演奏されます。
公式の説明では、鍵盤は3オクターブに分かれ、C1 がメロディ、C2 がドラム、C3 がワンショットです。
ワンショット(1音ずつの音)の段もありますが、公式がこの3パックの数として出しているのはループの1,031個で、ワンショットの数は書かれていません。

動画を見る限りでも、ループが中心で、ワンショットはあまり多くなさそうに感じました。
ループを繰り返して鳴らすだけだと、曲としてはあまり良くないかもしれません。
なお、公式で打楽器のワンショットを中心にしたキット(Rhythm Kits)は別売りで、このバンドルには入っていません。
TuneCore で配信している人は、ループの扱いに注意
私がループを気にするのは、曲を TuneCore で配信しているからです。
普段 Splice の素材を使うときも、ループは使わずワンショットだけにしています。
Sonic Atlas の音は、公式ではロイヤリティフリーとされていて、商用の曲や YouTube の動画に使えます。
ただ、TuneCore の YouTube 向けの収益化(Content ID)は、ループ素材を含む曲を登録できない曲として挙げています。
曲に使えることと、配信サービスの収益化に登録できることは、別の話です。
ループ中心の音源を買うなら、自分がどこで曲を出しているかを先に確かめておくと安心です。
なぜループを使わないのかは、Splice の使い方の記事で詳しく書いています。
キーを合わせて鳴るのは便利だけど、懸念もある
Sonic Atlas では、曲のキーを選ぶと、ループがそのキーに合わせて鳴ります。
音色やノリを保ったまま、別のキーへ移せる仕組みです。

便利な仕組みですが、私には懸念点でもありました。
キーに合わせてフレーズごと演奏されるので、やっていることはループを鳴らすのと同じだからです。
本体には、ウェーブテーブルシンセと MPE サンプラーの層を重ねる機能や、ゲート・リバーブ・ディレイ・コンプも入っています。
自分のサンプルを読み込んで、同じ仕組みで鳴らすこともできます。
¥41,311 は音質なら納得、でも今の私には不要
Plugin Boutique では ¥41,311 です。
音質はいいので、音だけで考えれば、この値段でも買っていいくらいだと思いました。

それでも買わないのは、インドの曲を作る予定がそれほどないからです。
もう少し、地域をしぼらない全体的な民族感の音源だったら、よかったなと感じました。
民族感を出したいとき、私はこれまで EastWest の Ancient Kingdom を使ってきました。
笛や角笛を重ねて使う方法は、Ancient Kingdom の使い方の記事にまとめています。
公式サイトには無料のデモ版があり、6つのプリセットを試せます。
気になる人は、まずデモ版で自分の曲に合うかを確かめてみてください。
インドの曲を作るボカロPは少ない、だから空いている
ボカロ曲を作っていて、インドの音を入れたいと思ったことは、私はありません。
ただ逆に言うと、インドの曲を作るボカロPは少ないので、その部分は空いていると思いました。
インドの音を入れた曲を作りたい人や、今は誰もやっていないところを目指したい人には、選択肢になると思います。
まとめ:音は一級品、ただインドの曲を作る人向け
Sonic Atlas Bundle は、インドの演奏をリアルな音で鳴らせる音源です。
ただ中身はループ中心なので、ループを使わない私には今は不要でした。
インドの音を本気で曲に入れたい人や、まだ誰もやっていない方向を目指す人は、デモ版から試してみてください。
私が欲しかったのは、地域をしぼらない全体的な民族感の方でした。
インドの音を入れた、ほかとかぶらないボカロ曲を作りたい人に。
Pitch Innovations Sonic Atlas Bundle を Plugin Boutique で見る →
民族の笛の音で、曲に民族感を出したい人に。
🔥 セール中 ¥14156(通常 ¥34680)〜1/17まで:EastWest Ancient Kingdom を見る →






コメントを残す