ボカロの音量を、1フレーズずつ手で上げ下げしていく「手コンプ」に疲れていませんか。
私もそれがかなり大変で、ブラックフライデーのまとめ買いのときに、WavesのVocal Riderを入れました。
先に結論を書くと、Vocal Riderはくり返し8割引き前後まで下がっているので、定価で買う理由はありません。
そして、まだ持っていないボカロPに「必ず買って」と勧めるほどの製品でもない、というのが今の正直な感想です。
それでも手放さずに使っている理由と、どこを任せてどこを手で直しているかを書いていきます。
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手コンプがしんどくて、ブラックフライデーのまとめ買いで入れた
Vocal Riderを選んだのは、ボーカル専用のプラグインだったからです。
それまでは、ボーカルの音量をクリップゲインやオートメーションで細かく書いていて、1曲ごとにかなりの時間がかかっていました。
期待していたのは、音質というより、ボーカルの声が良くなって、動画の再生数が増えることでした。
実際に使ってみると、声質そのものはあまり変わりませんでした。
変わったのは、聞きやすさです。
音量の凸凹がならされるので、曲全体を通して声が聞き取りやすくなりました。
ボーカルのチェーンの中でVocal Riderをどこに挿しているかは、こちらにまとめています。
今は、音量の大まかなところだけ任せている
Vocal Riderは、ボーカルの音量を自動で上げ下げしてくれるプラグインです。
Target(目標の音量)とRange(動かす幅)を決めておくと、声が小さいところは持ち上げ、大きいところは下げてくれます。

Logicでは、Vocal RiderのRiderフェーダーの動きを、トラックのオートメーションとして書き込めます。
下の画面は、ボーカルトラックのオートメーションをTouchにして、Rider Faderの動きを書き込んだところです。
波形の上に並んでいる点と数字が、Vocal Riderが細かく上げ下げした跡です。

私がVocal Riderに任せているのは、この音量の大まかな調整です。
全部をVocal Riderで仕上げようとはせず、曲の中で重要なところだけ、自分の手で直しています。
手で書くのはそこだけになったので、全部を手で書いていたころより作業は減りました。
自動だから、サビの強さや語尾はおかしくなる
Vocal Riderは自動で動くので、人間が聞くと「ここは違う」と感じるところが、たくさん出てきます。
よく引っかかるのは、サビの強さと語尾です。
Vocal Riderは決めた音量に近づけるように動くので、サビの声の強さや語尾の音量が、聞いていて不自然になることがあります。
Plugin Boutique Japanの公式動画で、Vocal Riderが音量をならす様子を聴けます。
こうしたサビの強さや語尾は、Vocal Riderのあとに、Gainプラグインのオートメーションで手で書き直しています。

手で書くのは、気になるところだけです。
どこをどう書いているかは、Logicのオートメーションの記事で、画面つきで紹介しています。
持っていないボカロPに、無理には勧めない
正直に書くと、Vocal Riderを入れて曲が大きく変わった、という実感はありません。
声が良くなって再生数が増える、という最初の期待は外れました。
なので、まだ持っていないボカロPに、無理に買うよう勧めることはしません。
私にとってのVocal Riderは、ミックスの下ごしらえの道具です。
手コンプに時間を取られていて、お金に余裕があるなら、その時間を減らすために入れてもいい、くらいの位置づけです。
Vocal Riderのあとに音色の仕上げで何を挿しているかは、VO-TTのレビューに書いています。
ボカロPのサツキさんのボーカル処理にもVocal Riderが入っていて、その話はサツキさんのボーカルミックスをLogicで再現した記事にまとめました。
セールの傾向と買い時
Plugin BoutiqueでのVocal Riderの通常価格は¥34,680です。
ただ、確認できた範囲だけでも、2025年5月から2026年9月までに4回、¥4,620〜¥6,095まで下がっています。
国内の販売店でも、海外のPlugin Boutiqueでも、8割引き前後のセールがくり返されています。
なので、買うなら5千円前後まで下がったときで十分です。
今がセール中かどうかは、上の価格ボタンで確認できます(セール中はボタンがオレンジになります)。
2025年5月・2026年3月・2026年9月と、間をあけながら同じくらいの価格に戻ってきているので、セールでないときに急いで買う必要はありません。
私のようにブラックフライデーのまとめ買いで入れるなら、ほかのセール対象とあわせてブラックフライデーのまとめで確認できます。
Wavesのほかの製品も含めたセールの傾向は、Wavesのセールの記事にまとめています。
過去のセール
確認できたものだけを並べています(販売店によって通常価格が違います)。
- 2025年5月24日〜6月16日:メディアインテグレーションのオンラインストアで、WAVES総選挙のTOP10として一律¥4,620(出典:DTMステーション)
- 2026年3月10日〜:Minetで¥5,940(通常¥39,710から81%オフ。出典:Computer Music Japan)
- 2026年9月27日:Plugin Boutiqueで¥6,095(通常¥34,680から82%オフ・9月27日まで)
- 2026年10月1日:Plugin Boutiqueで¥5,190(通常¥34,680から85%オフ・10月4日まで)

まとめ
- 手コンプがしんどくて、ブラックフライデーのまとめ買いでVocal Riderを入れた
- 声質はあまり変わらなかったが、音量の凸凹がならされて聞きやすくなった
- 任せているのは音量の大まかな調整だけ。サビの強さや語尾は、あとから手で直している
- 曲が大きく変わる製品ではないので、持っていないボカロPに無理には勧めない。お金に余裕があれば、下ごしらえの時短に
- 8割引き前後のセールがくり返されているので、買うなら5千円前後まで下がったときで十分かなと。







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