Glitchmachines Polygon 2は要る?|グラニュラーのリズムは面白いと感じたボカロPが、今は買わない理由

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Polygon 2 の動画で鳴っていた音を聞いて、私が最初に思い浮かべたのは、削除さん(Sakuzyo)の「怪獣になりたい」でした。

ああいう曲のイメージには、かなり使えそうだと感じたのです。

 

それでも、私の結論は¥11,980 なら安いとは思うけれど、今は買わないです。

Polygon 2 は2020年に出た製品なので、せっかく買うなら新しいものを選びたいと考えました。

 

Glitchmachines という名前は、この製品で初めて知りました。

この記事では、Polygon 2 がどんな製品かを整理したうえで、動画を見て面白いと思ったところ、今の私の効果音の作り方、ボカロ曲での使いどころを書きます。

 

Glitchmachines Polygon 2 を Plugin Boutique で見る →

 

Polygon 2 は、効果音や変わった音を作るためのサンプラー

Polygon 2 は、録音した音(サンプル)を読み込んで鳴らすサンプラーです。

ただ、ピアノやドラムをそのまま鳴らすためではなく、効果音や、聞いたことのない楽器の音を作ることを目的にしています。

 

Polygon 2の画面。上に4つのサンプラー、中段にオシレーター・フィルター・エフェクト、下にモジュレーションのシーケンサーが並ぶ(Glitchmachines公式の画像)

 

画面の上にはサンプラーが4つ並び、4つの音を重ねて1つの音にできます。

その下には、FM(ある音で別の音の音程を速く揺らし、響きを変える仕組み)付きのオシレーターが2つあり、シンセのように音を足すこともできます。

 

公式によると、ほかの中身は次のとおりです。

 

  • サンプラーごとにエフェクトを2つずつ挿せる
  • 全体にかかるフィルターと、エフェクトが2つ
  • モジュレーション用のシーケンサーが4つと、LFO(決まった周期で揺らす仕組み)が8つ
  • 公式が集めた約1.3GBのサンプルと、プリセットが100個

 

Mac は AU に対応していて、Apple Silicon でも動くので、Logic Pro でも使えます。

今の版は2.1.0で、2020年7月に2.0として出てから、更新は続いています。

 

 

グラニュラーのシーケンサーで、音がリズミカルになるのは面白い

Polygon 2 の中心は、2で加わったグラニュラーモードです。

グラニュラーとは、音をとても細かい粒に刻み、その粒を並べ直したり重ねたりして、元とは違う音を作る仕組みのことです。

 

Polygon 2のグラニュラーモードの表示。波形の上の四角が、細かく刻まれた音の粒の位置・大きさ・数を表す(Glitchmachines公式のユーザーガイドより)

 

波形の上に並ぶ四角が、その粒です。

粒の大きさや間隔、ばらつき具合をつまみで変えると、同じサンプルでもまったく違う音に変わります。

 

動画を見ていて私が面白いと思ったのは、シーケンサーのようになっている部分でした。

グラニュラーの音をシーケンサーで動かすことで、音がリズミカルに刻まれていくのです。

 

Polygon 2のモジュレーション・シーケンサー。最大16ステップで、1ステップごとにカーブの形を変えられる(Glitchmachines公式のユーザーガイドより)

 

シーケンサーは最大16ステップで、1ステップごとにカーブの形を変えられます。

これを音量や音程、粒の大きさなどにつなぐと、拍に合わせて音が動き続けます。

 

ただ、普通の曲で使うのは難しそうだとも感じました。

飛び道具的で、ボカロのエレクトロニカ寄りの曲や、実験音楽のような方向に寄っていくので、曲として成立させるのは簡単ではなさそうです。

 

グラニュラーの音そのものは、私にはごく普通に聞こえました。

LFO やアンプ、コーラスなどもそろっていますが、ほかのグラニュラーと比べて、そこまで大きな違いは感じませんでした。

 

迷ったら、ランダマイザーで一気に音を変えられる

つまみが多いぶん、狙った音にたどり着くまでが大変そうな製品でもあります。

その助けになるのが、ランダマイザーという画面です。

 

Polygon 2のランダマイザー。サンプラー・オシレーター・エフェクト・シーケンサーなどを、まとめて、または個別にランダムにできる(Glitchmachines公式のユーザーガイドより)

 

公式によると、サンプラーだけ、エフェクトだけ、シーケンサーだけ、といった具合に、ほぼすべての設定を個別にランダムにできます。

ボタンを押すたびに音が変わるので、偶然できた面白い音を拾っていく使い方ができそうです。

 

今の私は、効果音を Splice のワンショットとプラグインで用意している

私が今、効果音っぽい音や変わった音を用意するときは、Splice のワンショットか、シンセの音を使っています。

加工には ShaperBox 3 を使い、並べて鳴らすのは Battery 4 です。

 

Battery 4 のOne Shotsブラウザ。Ambience・Impact・Sweep & Swellなどのカテゴリタグと、名前検索の窓

 

Battery 4 にもワンショットの効果音が入っていて、Glitch や SFX などのタグで探して並べられます。

 

サビ前の盛り上げを、Splice の素材と ShaperBox 3 でどう作っているかは、こちらに書きました。

 

サビ前の盛り上げ(ライザー)の作り方|Spliceの素材とShaperBox 3で作るボカロPのやり方と、何度もやったミュートの失敗

 

Battery 4 の使い心地は、Battery 4 のレビューにまとめています。

 

¥11,980 は安い、それでも古さが気になった

Plugin Boutique の Polygon 2 は、通常で ¥11,980 です。

値段としては安いと思います。

 

Plugin BoutiqueのPolygon 2の製品ページ(2026年11月4日時点で¥11,980)

 

それでも私が買わないのは、2020年に出た製品だからです。

発売から6年ほどたっているので、せっかく買うなら新しいものを選びたいというのが私の考えです。

 

過去のセール

海外の DTM ニュースサイト rekkerd によると、Plugin Boutique の限定セールで大きく下がったことがあります。

 

  • 2024年1月:$10(通常 $79・Plugin Boutique の限定セール)

 

ボカロ曲なら、曲全体の色づけに使えそう

普通に使うのは難しいと書きましたが、ボカロ曲で考えると、Polygon 2 は全般的に使えると私は見ています。

曲全体に特徴をつけるという意味では、ある意味いい道具だと思います。

 

冒頭で書いたとおり、動画で鳴っていたプリセットの音は、削除さんの「怪獣になりたい」に近い音だと私は感じました。

ああいう曲のイメージで、音そのものを曲の特徴にしたい人には、使える場面が多そうです。

 

 

まとめ:面白さはあるが、買うなら新しいグラニュラーを

Polygon 2 は、4つのサンプラーとグラニュラー、シーケンサーで、効果音や変わった音を作るサンプラーです。

シーケンサーで音がリズミカルに動くところは面白く、ボカロ曲の特徴づけにも使えそうだと感じました。

 

一方で、普通の曲で使うには難しく、グラニュラーとしては普通で、2020年の製品という古さもあります。

¥11,980 は安いと思いますが、私は買うなら新しいものを、というのが結論です。

 

グラニュラーで、リズムのある変わった効果音を作ってみたい人に。

Glitchmachines Polygon 2 を Plugin Boutique で見る →

 

効果音のワンショットを並べて、自分で組み立てたい人に。

Battery 4 を Plugin Boutique で見る →

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