NOVO という名前は、今回はじめて知りました。
Heavyocity のストリングス音源で、本体の名前は NOVO: Modern Strings です。
その本体から、中心になる音だけを選んで収めた版が NOVO Essentials です。
Essentials の値段を見たときは、正直、買いたいぐらいには安いと感じました。
私は NOVO を持っていません。
ふだんの弦は EastWest の Hollywood Strings 2 で、それでも加工した弦の音源は別に欲しいと思っています。
このページでは、NOVO Essentials がどんな音源か、本体との違い、劇伴をやってみたいボカロPから見た買い時と向く人、確認できた過去のセールをまとめます。
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買い時の考え方:本体は高い、まずは Essentials から
本体の NOVO: Modern Strings は、大きなセールのときでも3万円台です(下の「過去のセール」)。
私には、その値段だとちょっと高いと感じました。
一方の Essentials は、セールなら1万円を切ることがあります。
この差を見ると、基本的には Essentials でやる、という選び方も十分ありだと思っています。
Heavyocity は、夏とブラックフライデーにほぼ毎年まとまったセールをしている会社です。
通常価格のときに急いで買うより、セールのときに Essentials から入るのがいいと思います。
NOVO Essentials はどんな音源か:普通の弦・加工した弦・ループの3つ
NOVO Essentials は、ストリングス音源 NOVO: Modern Strings から、中心になる音を選んで収めた版です。
中身は、普通の弦、加工した弦、ループの3つに分かれています。

普通の弦:44人のフル・アンサンブル
1つめは、加工していない普通の弦です。
バイオリン18人、ビオラ10人、チェロ10人、コントラバス6人の、44人のフル・アンサンブルが1つのプリセットになっています。
奏法は、長く伸ばすロング、トレモロ、スタッカート、ピチカートの4つです。
マイクは近い・部屋・ホールの3つを混ぜて、音の距離を変えられます。

収録は、ワーナー・ブラザースの Eastwood Scoring Stage です(Synth Anatomy)。
加工した弦:ストリングデザイナー
2つめが、NOVO らしさが出るストリングデザイナーです。
弦を加工した音が20種類あり、空気感のあるもの、汚して歪ませたもの、効果音やテクスチャー、シンセっぽいものに分かれています。
3つのチャンネルに別々の音を読み込み、真ん中の大きなつまみ1つで、まとめて動かせる作りです。
スナップショットと呼ばれるプリセットも43個入っています。

ループ:3つ重ねて使えるループデザイナー
3つめは、弦のフレーズをループにしたものです。
空気感のあるアンビエント、短い旋律のモチーフ、刻むリズムの3種類が、低・中・高の音域ごとに用意され、全部で36個あります。
こちらも3つまで重ねて鳴らせます。
容量は約10GB(圧縮してディスク上は6.1GB)です。
Heavyocity 公式の、NOVO Essentials の紹介動画です。
動かすには、Native Instruments のアカウントと、無料の Kontakt Player(Kontakt 6 以降)が要ります。
フル版の Kontakt を持っていなくても使えます(フル版との違いは Kontakt Player とフル版の違い にまとめています)。
本体 NOVO: Modern Strings との違いと、トレーラーを見た感想
本体の NOVO: Modern Strings は、Essentials と同じ3つの仕組みを持ち、入っている音と奏法がずっと多い版です。
画面を比べると、本体にはレガートやスピッカートの奏法も並んでいます。

私が見たのは、この本体のほうの公式トレーラーです。
見た感想は、シネマティックなトレーラーにはかなり合うというものでした。
音は結構強めで、やっぱり Heavyocity らしい音源だと感じます。
ポップスの伴奏で鳴っているような弦というより、もっと切羽詰まった感じを受けました。
Essentials で聞けるのはこの中の中心の部分なので、雰囲気をつかむには本体のトレーラーも参考になると思います。
Hollywood Strings 2 があっても、加工した弦は欲しい
私の弦は、ほとんど Hollywood Strings 2 です。
Strings 2 を買ってからは、それまで使っていた Miroslav の弦もあまり使わなくなりました。

それでも、NOVO のような加工した弦は、むしろ欲しいと思っています。
シネマティックな音も、加工した音も、普通の弦とはそれぞれ使い道が違うからです。
私は将来、劇伴やクラシック寄りの曲もやってみたいと思っています。
そういう曲に向けて、味のある加工された弦の音を1つ持っておきたい、というのが Essentials が気になっている理由です。
普通の弦を1本選ぶ話は、Hollywood Strings 2 のレビュー に書いています。
どんな人に NOVO Essentials が向くか
持っていない立場からですが、次のような人に向いていると思います。
- 劇伴をやっている人、やってみたい人
- シネマティックなトレーラーのような曲を作る人
- ボカロ曲でも、映画のような雰囲気の曲をやりたい人
反対に、ポップスの伴奏できれいに鳴る弦を探している人は、先に普通のストリングス音源を考えたほうがいいと思います。
選び方は ストリングス音源のおすすめ にまとめています。
同じ Heavyocity の音源では、声の素材を集めた Mosaic Voices のセールと買い時 も書いています。
過去のセール
確認できた NOVO Essentials の価格とセールです(ドル表記は海外の告知記事の金額)。
- 2019年2月:NOVO Essentials が発売。発売記念の価格は$99(通常$119・2月25日まで)。本体の NOVO を持っている人は$19(rekkerd)
- 2020年5月(〜5月18日):Plugin Boutique で$59(rekkerd)
- 2026年10月(〜10月16日):Plugin Boutique で¥8,572(通常¥20,741・58%オフ)。同じ時期に本体の NOVO: Modern Strings は¥34,460(通常¥95,690・63%オフ)

Essentials は、通常価格の半額前後まで下がることがある音源です。
Heavyocity 全体のセールの傾向は、こちらにまとめています。
Heavyocityのセールはいつ?過去の値動きと買い時|Damage 2をずっと狙っているボカロPが、高くて手を出せずにいる理由
ほかのメーカーも含めたブラックフライデーの動きは、DTM ブラックフライデー セール 2026 まとめ で追っています。
まとめ
NOVO Essentials は、NOVO: Modern Strings から中心の音を選び、普通の弦・加工した弦・ループの3つを収めたストリングス音源です。
無料の Kontakt Player で動きます。
本体は大きなセールでも3万円台で、私にはちょっと高く感じました。
そのぶん、セールで1万円を切る Essentials なら、買いたいぐらいの値段だと思っています。
普通の弦はもう持っていて、劇伴や映画のような曲に使う加工した弦を足したい人なら、Essentials から始めるのがちょうどいいはずです。
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