初心者ボカロP向け ストリングス音源の選び方|弦はHollywood Strings 2に落ち着いた私が、「弦だけか、オケごとか」で分ける理由

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ボカロ曲のサビに、ストリングスを入れたい。

そう思ってストリングス音源を探すと、弦だけの音源と、オーケストラがまるごと入った音源の両方が出てきて、どちらを買えばいいか迷います。

 

私は、オーケストラ音源を何も持っていなかった頃に IK Multimedia の Miroslav Philharmonik 2 を買い、そのあと EastWest の Hollywood Strings 2 を持つようになりました。

今、ボカロ曲の弦は、ほとんど Hollywood Strings 2 で作っています。

 

2つを使ってみて思うのは、ストリングス音源は「どれがいい音か」より先に、弦だけ欲しいのか、オーケストラごと欲しいのかを決めたほうが選びやすい、ということです。

この記事では、私の使い分けをもとに、初心者ボカロPがストリングス音源を選ぶときの考え方をまとめます。

 

先に結論を置いておきます。

弦だけ欲しいなら Hollywood Strings 2、オーケストラ音源を何も持っていないならオケ全体をまとめて買うのがおすすめです。

 

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私がストリングスを入れるのは、サビと間奏

選び方の前に、私がボカロ曲のどこでストリングスを使っているかを書いておきます。

ここが分かると、自分に必要なのが弦だけなのか、オケ全体なのかが見えてきます。

 

ストリングスを入れるのは、ボカロのポップスやバラード、劇伴風やクラシック風の曲です。

1曲の中では、サビ・大サビ・間奏に入れることが多いですね。

 

ボカロ曲の構成でストリングスを入れることが多い場所の図。サビ・間奏・大サビに弦を入れている

 

役目は、主役というより背景です。

ポップスや少しオケ風の曲で、歌の後ろに弦を置く使い方がいちばん多いです。

 

背景として置くだけなのか、前に出して聴かせたいのかで、要る音源は変わってきます。

まずは自分の曲で、弦にどこまでやらせたいかを考えてみてください。

ほとんどのポップスは、後ろになるかと思います。

 

弦だけか、オケごとか、ソロも要るか

私の経験から、ストリングス音源を選ぶときの分かれ道を図にしました。

 

ストリングス音源を欲しい音で選ぶ図。まず無料ならSpitfire LABS(今はSplice INSTRUMENT)、弦だけならHollywood Strings 2、オケを何も持っていないならオケ全体の音源・バンドル、ソロの弦も使いたいならソロが入った音源

 

分かれ道は3つあります。

1つ目は、お金をかける前に無料で試すかどうか。

 

2つ目は、弦だけでいいのか、木管や金管も使いたいのか。

3つ目は、アンサンブル(合奏)の弦だけでいいのか、ソロの弦も使いたいのかです。

 

ここからは、上から順に私の考えを書いていきます。

 

まず無料で試すなら、Spitfire LABS

ポップスに弦をうっすら足すだけなら、無料の Spitfire LABS で足りることも多いです。

私も、有料のオーケストラ音源を買う前は LABS を使っていました。

 

ただ、LABS は2026年10月31日で終わり、中身は Splice の INSTRUMENT というプラグインに引き継がれると、Spitfire Audio の公式サポートで案内されています(What is happening to LABS?)。

すでに入れている LABS は10月31日のあとも使えますが、新しく入れることはできなくなるので、これから始めるなら INSTRUMENT のほうで弦の音を探してみてください。

 

弦だけ欲しいなら、Hollywood Strings 2

木管や金管は使わず、弦だけ欲しいなら、Hollywood Strings 2 はありです。

私のボカロ曲の弦は、今はほぼこれで作っています。

 

OPUSのBROWSE画面。EW Hollywood Strings 2を選択し、1st Violins・2nd Violins・Basses・Celli・Full Strings・Violasのパート一覧が表示されている

 

Hollywood Strings 2 は、21人編成の室内楽くらいの大きさのストリングスです。

大きなオーケストラの迫力というより、まとまった鳴り方なので、ポップスの後ろに置いても浮きません。

 

パートは第1・第2バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスと、全部をまとめた Full Strings に分かれています。

 

どんな音で、どんな画面なのかは、EastWest の公式の動画で確かめられます。

 

 

私が実際にどの機能を使っているかは、こちらのレビューに詳しく書きました。

 

EastWest Hollywood Strings 2レビュー|ボカロ曲の弦楽器は全部これ、室内楽的な鳴りが決め手だった話

 

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オケを何も持っていないなら、オケごと買う

ただ、弦だけで済むとは限りません。

オーケストラ風の曲を作っていると、木管や金管が欲しい場面も出てきます。

 

オーケストラ音源をまだ何も持っていないなら、弦だけを買うより、オーケストラ全体を買ったほうがいいと私は思います。

オケを全く持っていないなら、バンドルでまとめて買うほうが絶対にいい、というのが私の考えです。

 

これは EastWest に限らず、Spitfire Audio や VSL のような、ほかのオーケストラ音源の会社でも同じです。

反対に、もう一通り持っていて、弦だけグレードを上げたい人は、1つずつ買えば十分です。

 

EastWest なら、オーケストラ全体の Hollywood Orchestra や、それに合唱なども加えた Hollywood Bundle があります。

どれを選ぶかは、EastWest Hollywood のどれを買うかの記事で整理しています。

 

ひとつ気をつけたいのは、容量です。

 

EastWest Installation Center のダウンロード一覧。Hollywood の各 Opus Edition が1本あたり178〜351GBと表示されている

 

私も EastWest のオーケストラの本体を持っていますが、容量がとても大きく、まだダウンロードが終わっていません。

まとめて買うなら、入れておくストレージの空きも一緒に考えておくと安心です。

 

IK Multimedia には、新しい弦の音源 Sinphonica もあります。

私はオーケストラ音源を何も持っていなかったら、こちらを選びたかったです(Sinphonica を調べた記事)。

 

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ソロの弦は、アンサンブルの音源には入っていないことがある

もうひとつ、買う前に知っておきたかったのがソロの弦です。

Hollywood Strings 2 は合奏を録った音源なので、バイオリン1本だけのソロは入っていません。

 

Hollywood Strings 2 を使うようになってから、Miroslav Philharmonik 2 の弦の出番はかなり減りました。

それでも、ソロの弦が欲しいときは、今も Miroslav 2 を開くことが多いです。

 

Miroslav Philharmonik 2のカテゴリ一覧。Strings・Brass・WoodwindsそれぞれにEnsembleとSoloがある

 

Miroslav 2 には、弦・金管・木管のそれぞれに、合奏(Ensemble)とソロ(Solo)が入っています。

私の手元でソロの弦が入っているのは、これだけです。

 

木管や金管を使いたいときも、Miroslav 2 を使っています。

古い音源なので、ソロで前に出すとリアルさは足りませんが、つなぎとしては今も助かっています(詳しくは Miroslav Philharmonik 2 のレビュー)。

 

Miroslav 2 は今、Plugin Boutique では単体で売られておらず、IK Multimedia の Total Studio シリーズに入る形になっています。

ソロの弦も1つで済ませたい人は、買う前に「Solo」が入っているかを商品ページで確かめてください。

 

打ち込みでつまずいたのは「リアルさ」

ストリングスを打ち込んでいて、私が引っかかったのは、ちょっとリアルさが足りないことでした。

そこで、モジュレーションをオートメーションで動かしてあげる必要があるのかな、と思いました。

 

Hollywood Strings 2のPLAY画面。MIDI CONTROL #の欄にModulation wheel 1・Expression 11などの割り当てが並ぶ

 

Hollywood Strings 2 では、伸ばす音の強弱をエクスプレッション(CC11)で、ビブラートの深さをモジュレーションホイール(CC1)で動かす仕組みになっています(Sound On Sound のレビュー)。

画面の MIDI CONTROL # の欄にも、Modulation wheel は 1、Expression は 11 と並んでいます。

 

Logic なら、ピアノロールの下のオートメーションで、この2つの線を描いていけます。

たとえば、伸ばしている音を少しずつ強くする、サビの入りで持ち上げる、といった動きを線で描けます。

 

どのコントロールに何が割り当てられているかは、音源によって違います。

買ったら最初に、モジュレーションホイールとエクスプレッションの割り当てを見ておくと安心です。

ちなみにEastWestはそれぞれ割り当てを変えられるので、私は二つを同じにして、一度のオートメーション書き込みで済むようにしています。本来は二つ個別に書いた方がいいのですが、連動するようにして時短しております。

 

買うなら、EastWestはセールを待つ

EastWest の音源は、セールが多い会社です。

私は、50%以上下がったときが買い時だと考えています。

 

いつごろ、どれくらい下がるのかは、EastWest のセールの記事にまとめています。

定価で慌てて買う必要はありません。

 

結局、どれを選べばいいか

最後に、私の考えをまとめます。

 

  • まずは無料の Spitfire LABS(これからは Splice INSTRUMENT)で、弦を足してみる
  • 木管や金管は使わず、弦だけ欲しいなら Hollywood Strings 2
  • オーケストラ音源を何も持っていないなら、オーケストラ全体をバンドルでまとめて
  • ソロの弦も使いたいなら、Solo が入った音源かを買う前に確かめる

 

私は最初、ほかと比べずに Miroslav 2 を買い、あとから弦を Hollywood Strings 2 に置き換えました。

弦だけか、オケごとか、ソロも要るかを先に決めておけば、同じ回り道はしなくて済むはずです。

 

ほかのパートの音源の選び方も、同じシリーズで書いています。

ピアノ音源・ベース音源・ドラム音源・ギター音源・シンセもあわせてどうぞ。

 

この記事で紹介したストリングス・オーケストラ音源は、こちらから選べます。

 

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EastWest Hollywood Bundle を Plugin Boutique で見る →

 

Total Studio 5 を Plugin Boutique で見る →

 

IK Multimedia Sinphonica Maestosa Strings を Plugin Boutique で見る →

 

Spitfire LABS(Splice INSTRUMENT)を公式サイトで見る →

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