初心者ボカロP向け ベース音源の選び方|おすすめ比較

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

ベースの音源、結局どれを買えばいいのか迷う方も多いでしょう。

特に初心者ボカロPの方は、尚更でしょう。

 

 

ボカロ曲のベースは、ほとんどが打ち込みです。

私もLogicでボカロ曲を作っていて、ベースは純正 → 無料の Ample Bass P Lite II → MODO BASS 2、という感じで乗り換えてきました。

 

ベース音源も種類が多くて迷いますが、作る曲でどの弾き方が要るかで選択肢はかなり絞れます。

この記事は、その考え方と比較表を先に置いて、初心者ボカロP向けに「で、どれを買えばいいか」に絞ったものです。

 

※価格・割引は2026年時点の目安です。最新は各公式サイトで確認してください。

 

先に結論:比較表

Logic純正 サンプラーのベース音色Ample Bass P Lite IIMODO BASS 2(IK Multimedia)UJAM Virtual Bassist ※
価格の目安無料(Logic Pro付属)無料セール常連(要公式)1本1万円台〜・バンドルやセールが多い
音の作り方打ち込んだノートをそのまま鳴らす指弾きエレキのサンプルを鳴らす弦・ピックアップ・弾く位置を物理モデルで再現コードを押さえるとベースラインを弾いてくれる
得意な使いどころまず1曲を完成させる指弾きの素直なエレキベースが要る曲打ち込みを「人が弾いた感じ」に寄せたいベースラインを手早く用意したい・作り込みは省きたい
打ち込みの作り込み最低限奏法は少なめスライド・ゴーストノート・ミュートまで細かいパターン任せ(細部は詰めにくい)
動作の重さ・容量軽い軽い軽い・容量が小さい
難しさかんたんかんたんふつう(設定項目は多い)いちばんかんたん
Plugin Boutique(Ample Sound 公式で配布)取扱いあり取扱いあり
こんな人にお金をかけたくない無料でエレキベースを1本ほしい弾き方まで作り込みたいとにかく楽をしたい

※ UJAM Virtual Bassist は、私は使っていません

調べた評判とスペックの話として読んでください(理由は後述)。

 

ざっくり言うと、Logicがあるなら純正のベース音源で打ち込みベースは組めます

お金をかけたくないなら、まずはこれで十分です。

 

買い足しを考えるのは「指弾きやスライドのニュアンスを出したいのに出ない(重要)」、「サビでベースを走らせると打ち込み臭い」に変わってきたときかと思います。

 

もしくは、そもそも無料音源しか持っていないかだと思います。

 

まず純正のベース音源で1曲は組める

Logic純正には、サンプラーのエレキ/アコースティックのベース音色(Studio Bass など)が入っていて、打ち込んだフレーズをそのまま鳴らすぶんには、これでひととおり足ります。

 

コード進行から自動でベースを弾いてくれる Session Player(Bass Player)もありますが、こちらは自分でフレーズを組むというより、伴奏を任せるAI寄りの機能です。

 

この記事は「自分で打ち込むベースの音源」の話に絞ります。

 

私も最初のころは、ドラムもベースも純正のまま作っていました。

つまずいたのは、指で弾いた感じのニュアンスでした。

 

ルート弾きのシンプルなラインなら気になりませんが、スライドやゴーストノート、ミュートの深さを作り込もうとすると手が止まります。

Logic のピアノロール。ベースのメイン音の合間に、ベロシティを大きく下げた短いゴーストノートを並べた状態

このあたりでどう停滞して、どう買い足したかはLogicの音源は純正で足りる?初心者が最初に変えるべき音源はドラムとベースに詳しく書きました。

 

この記事は「で、結局どれを買えばいいか」に絞ります。

 

無料で1本:Ample Bass P Lite II(+所有しているUpright)

Ample Bass P Lite II(Ample Sound)は、指弾きのエレキベース(Pベース)を鳴らす無料音源です。

純正よりずっと生っぽく、指弾きのニュアンスも出ます。

無料でこの質なら、初心者には十分すぎます。とりあえず一曲を作りましょう。

 

無料音源 Ample Bass P Lite II の演奏画面。フレットボードとアーティキュレーション表示

 

弱点は、音色が1種類で、細かい奏法を積むと頭打ちになること。

ここが物足りなくなったら、次を考えるタイミングです。

 

なお私は、同じ Ample Sound の Ample Bass Upright(ウッドベース) を有料で買い足しています。

 

ジャズっぽい曲やバラードでアコースティックのベースが要るときに使っていて、エレキとは完全に別の道具という感じです。

 

ロック・ポップス・EDM 寄りのボカロ曲しか作らないなら、Upright は当面いりません。

 

参考(公式):Ample Sound「Ample Bass のアーティキュレーション解説」

 

本命:MODO BASS 2(弾き方まで作れる物理モデル)

MODO BASS 2(IK Multimedia)は、サンプルではなく物理モデルでベースを鳴らす音源です。

弦・ピックアップ・弾く位置・指かピックか、といったところまで設定できて、打ち込んだフレーズが「人が弾いた感じ」に近づきます。

 

MODO BASS 2 の MODEL タブ。'60s P-Bass のモデルとスペックが表示されている

 

打ち込み中心のボカロ曲だと、サビでベースを走らせたいとき(8分〜16分)に、この奏法設定が効いてきます。

スライドやゴーストノートも、ただ音が小さくなるのではなく、ちゃんと別の音として鳴ります。

 

物理モデルなので データ容量が小さくて軽い のも、私には嬉しいところでした。

 

正直に言うと、弦の指定やアーティキュレーションを1音ずつ詰めるのは それなりに面倒 です。

私も、もっと手早く済む音源はないか探している時期があって、その流れで次の UJAM にたどり着きました。

 

買い時について。IK Multimedia は セールが多い メーカーです。

定価で買わず、セール時期を狙ってください。べらぼうに割引率が高く安いです。

 

ただしクロスグレードやグループバイ、Jam Points は公式(直販)中心なので、他に IK 製品を持っているなら公式の価格も見比べるといいです。

あとは実際のアナログ製品を買ってもポイントが貯まります。

 

買い時の全体像はDTM ブラックフライデーの記事にまとめました。

 

参考(公式):IK Multimedia「MODO BASS 2」

 

楽をする発想:UJAM Virtual Bassist(未使用)

UJAM Virtual Bassist シリーズは、上の3つとは考え方が違います。

コードを押さえてスタイルを選ぶと、ベースラインそのものを演奏してくれる音源です。

 

指弾き用・ピック用・シンセ用などキャラごとに製品が分かれていて、1本ずつ買います。

ここは私は使っていません。

ちなみにギターとピアノは持っています。

 

「ベースは鳴っていればいい、打ち込みに時間をかけたくない」という人向けで、私が MODO BASS 2 の奏法設定を面倒に感じていた時期に候補として調べました。

結局、自分でフレーズを作りたかったので買っていませんが、割り切って使うなら早いと思います。

 

Plugin Boutique での取り扱いがあり、セールやバンドルが頻繁です。定価で買う製品ではありません。

参考(公式):UJAM「Virtual Bassist 徹底ガイド」

 

 

シンセベースはこれとは別軸:Pigments など

ここまではエレキ/アコースティックのベースの話です。

 

四つ打ちやEDM寄りの曲で使う シンセベース は、また別の道具になります。

私はシンセの Pigments(Arturia)のベース系プリセットを、普段のシンセベースにそのまま使っています。

Arturia Pigments のウェーブテーブル画面。ベース系にも使うシンセ

 

シンセを1台持っていれば、専用のベースシンセを別に買う必要は当面ありません。

Logic純正の Alchemy や Retro Synth でも、シンセベースはひととおり出せます。

 

シンセ1台でどこまでやれるかは音源は最初からKOMPLETEでよかったに書きました。

 

憧れて見送った:Spectrasonics Trilian

サンプル系のベース音源で行き着く先が Spectrasonics Trilian です。

 

エレキ・アコースティック・シンセベースを1本に全部入れた大型音源で、音のリアルさとライブラリの量では頭ひとつ抜けているという評判です。多くのプロも使っています。

 

私も欲しかったのですが、見送りました。

 

理由は単純で、高いからです。

すでに MODO BASS 2 と Ample、シンセもあって、ここに数万円を足しても使いこなせないと思いました。

 

そしてもうひとつ。Trilian は Spectrasonics の直販のみで、Plugin Boutique では売っていません。

しかも 定価がほぼ動かない(セールをしない)ので、買うと決めたら時期を選ばず、欲しくなった時が買い時です。

 

逆に、UJAM や IK のように Plugin Boutique でセールが回る製品 は、ブラックフライデーや PB のキャンペーンを待つと値段がはっきり変わります。

同じ「高くて手が出ない」でも、待って意味がある製品とそうでない製品がある、ということです。

 

参考(公式):Spectrasonics「Trilian Performance」

 

音源を変える前に:打ち込みの作り込み

ベースは、良い音源に変えるより 打ち込み方を直すほうが効く ことが多いです。

  • ゴーストノートを入れる。主音の合間に、ベロシティを大きく下げた短い音を置くと、のっぺりした打ち込みが少し人っぽくなります。入れ方の具体例は最初に変えるべき音源はドラムとベースに、参考にした動画つきで書きました。
  • キックとぶつけない。低音はキックとベースで取り合いになります。どちらを前に出すか決めて、片方の帯域を少し譲る。サチュレーションの記事で書いた帯域分割も、土台のベースが決まってからのほうがハマります。
  • ルートベタ弾きから一歩だけ動かす。8分のルート弾きに、経過音やオクターブ上を少し混ぜるだけで、同じ音源でも土台の印象が変わります。

 

これをやったうえで「もっと生っぽくしたい」「弾き方を作り込みたい」がはっきりしてから、上の音源を検討すれば十分です。

 

無料で始めるなら

Logicを持っていない人や、まず無料で試したい人向けに。

  • Ample Bass P Lite II(無料)… この記事でも挙げた指弾きエレキ。無料ベースの定番です。
  • Spitfire LABS の各種ベース(無料)… エレキ・アコースティックの無料音源がいくつかあります。素直な音。
  • Logic純正のベース音色(サンプラー)(Logic Pro付属)… Logicがあるなら、まずこれで十分です。

Logicを持っているなら、純正でひととおり組めるので、無料をいくつも探すより純正+Ample Bass P Lite II の2枚で始めるのがおすすめです。

 

いま初心者ボカロPに聞かれたら

  • Logicを持っているなら、まず純正のベース音源で打ち込みベースは組めます。お金をかけたくないならこれで十分です。
  • 無料でエレキベースを1本 → Ample Bass P Lite II
  • 打ち込みを人が弾いた感じに寄せたい・弾き方まで作り込みたい → MODO BASS 2(軽い・容量小・IKはセール多め)。
  • ベースラインを手早く用意したい・打ち込みに時間をかけたくない → UJAM Virtual Bassist(セール/バンドルで安いときに)。
  • ウッドベースが要る曲がある → Ample Bass Upright など、アコースティック専用を1本。
  • シンセベースは別の道具。シンセを1台持っていれば当面それでOK(純正 or Pigments)。
  • サンプル系の最上位が欲しい → Spectrasonics Trilian(直販のみ・高い・セールなし。急がず、欲しくなったときに)。
  • 純正でどう停滞して、どう買い足したかの詳しい話はLogicの音源は純正で足りる?、予算の配分は最初に変えるべき音源はドラムとベース、ドラム音源のほうは打ち込みドラム音源の選び方に書いています。

 

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