オーケストラ音源で EastWest が気になっているなら、先に結論を書きます。
ポップス中心なら、まず弦だけの Hollywood Strings 2 を1本。
フルオーケストラを本気でやるなら Hollywood Orchestra Opus。
最初から全部そろえるなら Hollywood Bundle。
そして、どれも定価では買わないでください。EastWest はセールで大きく下がります。
私は EastWest の Hollywood 系と民族楽器のセットを、大きいセールのときにまとめて買いました。
定価では手が出ませんでした。実際に一番使っているのは Hollywood Strings 2 です。
その前提で、選び方を書きます。
まず前提:無料と純正でどこまでいけるか
EastWest の前に、私はこの順で使ってきました。
- Spitfire LABS(無料)… ストリングス・パッド・鍵盤がひととおり鳴ります。ポップスに軽く弦を足すだけなら、これで足りる人は多いです。
- IK Miroslav Philharmonik 2… 少し古い音源ですが、まあまあ良かったです。ポップスで弦を鳴らすぶんには十分でした。IKは2026年にも新しいオケ音源を出したのでそちらもチェック
「弦がうっすら鳴ればいい」なら、ここで止まっていいと思います。
EastWest が必要になるのは、もっと生っぽさが欲しくなったときと、オーケストラらしい編成を組みたくなったときです。
私の場合は、それに加えて 民族楽器がやりたかったのが大きいです。
なぜ EastWest を選んだか
比較したのは Spitfire Audio と VSL(Vienna Symphonic Library) です。
どちらも良いのは分かっていましたが、私の予算では高すぎました。
EastWest はセールの割引が深く、Hollywood 系と民族楽器のセットを合わせても、大きいセールなら手が届く価格まで下がります。
ここが決め手のひとつでした。
もうひとつは民族楽器です。本当は Best Service の Celtic ERA 2・ERA II Medieval Legends・Ethno World 7 Complete や、UVI の World Suite 3 が欲しかったのですが、単品で高く、EastWest のセットにも入っていませんでした。
EastWest なら Ancient Kingdom・RA・Silk・Gypsy がセットに含まれていたので、そこで妥協した形です。
どれを買うか(用途別)
まず1本なら:Hollywood Strings 2
弦だけのライブラリです。私が実際に一番使っているのがこれです。
ボカロのポップスに厚みを足したいとき、シネマティックな展開で弦を主役にしたいとき。
アーティキュレーション(奏法の切り替え)が扱いやすく、これ1本でかなりのことができます。
使い込んだ感想やムービーミックス・マイクポジションの詳細はHollywood Strings 2の単体レビューにまとめています。
ちなみにIK Miroslav Philharmonik 2も多少のことはできます。詳しい使用感はこちらのレビューにまとめています。

上は OPUS のアーティキュレーション画面です。Sus(持続音)、Staccato、Spiccato、Pizzicato、Tremolo、Legato などを、鍵盤の低いキーで切り替えながら弾いていきます。
「とりあえず良い弦が欲しい」なら、ここから始めるのがいちばん無駄がありません。
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フルオーケストラなら:Hollywood Orchestra Opus Edition
弦・金管・木管・打楽器がそろったフルオーケストラです。
劇伴やゲーム音楽のように、オーケストラ全体で鳴らしたいならこちらです。
ただ正直に書くと、容量がとても大きいです。
弦・金管・木管の Opus Edition は1本あたり 180〜350GB あって、私はまだダウンロードできていません。
買う前に、空きディスクとメモリを必ず確認してください。

これは EastWest の Installation Center です。
Hollywood の Opus Edition が、1本で178GB・191GB・351GB…と並んでいます。私が実際に入れて使っているのは、この下にある Hollywood Strings 2 と Fantasy 系、それに民族楽器のほうです。
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全部そろえるなら:Hollywood Bundle
Hollywood Orchestra Opus に、Strings 2・Choirs・Fantasy 系まで足した一式です。
そのうち Choirs と Fantasy Voices は、曲によって使い分けています。詳しくはこちらのレビューにまとめました。
最初から全部やると決めているなら、単品を積み上げるより結局これが安くなります。
「まだ迷っている」なら、月額で全 EastWest ライブラリが使える ComposerCloud+ で様子を見る手もあります。
私は正直に言うと、ComposerCloud+でよかったかなと思っております。
買ってもよかったけど、定額サブスクで様子見もアリだったかと。

OPUS の中はこの画面です。入れてあるライブラリが左に並び、そこから音色を選んでトラックに読み込みます。
EastWest Hollywood Bundle を Plugin Boutique で見る →
OPUS エンジンの使い勝手
音を鳴らすのは新しい OPUS エンジンです。
アーティキュレーションの切り替えがしやすく、特別に複雑なことをしなくても、それらしい演奏になります。
私はトラックに1つのインストゥルメントだけ置くようにしています。
1トラックに複数を読み込むと重く、動作も不安なので、弦・金管・木管を別トラックに分けています。
ここは環境しだいなので、余裕があるマシンなら気にしなくていいかもしれません。

私のプロジェクトの一部です。irish、goat horn、warhorn… と、楽器ごとにトラックを分けて、それぞれに OPUS を1つずつ立ち上げています。
上記例は、Ancient kingdomの楽器をメインで使っているやつですね。
民族楽器(Ancient Kingdom / RA / Silk / Gypsy)
買った理由の半分がこれです。
実際の出番は、正直ほどほどです。
毎曲使うものではありません。
4つの中でも、特に楽器の種類が多くて気に入っているのはAncient Kingdomです。詳しくはこちらのレビューにまとめました。
ただ、他社の民族楽器(前述の Celtic ERA 2 や World Suite 3 など)を単品でそろえると高くつくので、セットで一気に手に入るのが EastWest の強みだと思っています。
ワールド系の色を足したいときに、選択肢が最初から手元にあるのは大きいです。

これは EW Gypsy を開いたところです。
ディレイやリバーブ、フィルターまで内蔵しているので、これ1つで雰囲気が出ます。
ただ、私は基本はリバーブは切って、Logicの方でリバーブはまとめてかけています。
EastWest のワールド系だけをまとめて欲しいなら、World Instruments Bundle という選択肢もあります(私が持っているのは、この一部です)。
買い時:定価では買わない
EastWest は、直販でも国内代理店(SonicWire)でも、セールで大きく値下がりします。
定価で買う理由はほぼありません。
私自身、大きいセールを待ってまとめ買いしました。急がないなら、ブラックフライデーなどの大きいセールに合わせるのが賢いです。
買い時の全体像はDTM ブラックフライデーの記事と年間セールカレンダーにまとめています。
まとめ
- ポップスに弦をうっすら足すだけなら、Spitfire LABS(無料)で足りることも多いです。
- もう一段リアルにしたい・弦を主役にしたいなら、まず Hollywood Strings 2 の1本から。私もこれが主力です。
- フルオーケストラを本気でやるなら Hollywood Orchestra Opus。ただし重いので環境を確認。
- 最初から全部やるなら Hollywood Bundle、迷っているなら ComposerCloud+ で様子見。
- どれもセールで大きく下がるので、定価では買わないこと。
私は買った量のわりに Strings 2 中心の使い方ですが、その Strings 2 は当たりでした。
まずは無料から試して、物足りなくなってからで遅くありません。
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