Rave Generation の公式動画を再生して、まず思ったのは「かなり激しめのシンセだな」ということでした。
キーンと耳に刺さる高いリードに、うねりながら音程が動く太い音。
Screech Machine は、そうした90年代のレイヴやハードスタイルで鳴っていた音を作るためのソフトシンセです。
3つのオシレーター(音のもとを作る部分)の後ろに、フィルターと何段もの歪みが決まった順番で並んでいて、音を思いきり汚して叫ばせる作りになっています。
結論から書くと、私自身は今はいらないと判断しました。
それでも、今まで作ってきた曲とは違う曲調が浮かんで、調べていて面白い製品でした。
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Rave Generation は、レイヴの音に特化した小さなメーカー
Rave Generation という名前は、今回初めて知りました。
Re-Style が手がけるブランドで、90年代の機材をモデルにしたシンセや、ドラム、歪みのプラグインを出しています。

Screech Machine は、その中でも「スクリーチ(キーンと鳴る高いリード)」と「フーバー(うねるように音程が動く太い音)」に絞ったシンセです。
公式の価格は €79.95 で、プリセットは Re-Style と Catscan が作った40種類が入っています。

画面は1枚だけで、ページを切り替えずに全部のつまみが見える作りです。
対応形式は VST3 と AU なので、Logic Pro でも使えます。
3つのオシレーターと「音の入り方」を決めるピッチ
上の段には、3つのオシレーターと、音程の動きを決める PITCH が並んでいます。

波形は10種類あります。
公式によると、Super は Roland JP-8000 のスーパーソウ(ノコギリ波を7つ重ねた厚い音)を、Saw PWM は Alpha Juno のフーバーの音をモデルにしたものです。
さらに、1つのオシレーターを最大9つまで重ねて左右に広げるユニゾンや、OSC 2 を OSC 1 に同期させるハードシンクも付いています。
いちばんこのシンセらしいのが、PITCH の Mode です。
鍵盤を押した瞬間に音程がどう動くかを、Drop・Dive・Rise・Bounce・Hoover の5つの形から選べて、上下48半音までのピッチエンベロープと同時に動きます。
スクリーチらしい鋭い入り方や、フーバーらしいうねる入り方を、選ぶだけで呼び出せるということです。
フィルター→歪み→フィルター→歪み…と並ぶ「叫ばせる」通り道
真ん中の段は、オシレーターの音が通る道です。
左から右へ、決まった順番で音が流れていきます。

FILTER A でレゾナンスを上げて1か所の帯域を強調し、そのまま DRIVE で歪ませる。
その後ろに FILTER B、256種類のカーブで音を歪める MORPH、音の小さい所まで持ち上げる OTT(マルチバンドのコンプレッサー)、EQ が続きます。
公式の説明では、FILTER A から後ろは全部の音で共通なので、和音を弾くと和音ごとひとかたまりで歪むそうです。
ギターの歪みペダルに和音を通したときのような、汚れた厚みが出る仕組みです。
これだけ歪みを重ねても、出口の音量は 0dBFS を超えないようになっています。
ただし、最初に読み込まれる音は素のノコギリ波で、スクリーチの音はプリセットに入っています。
プリセットから音を選び、そこからつまみを動かしていく作りです。
歪みを足すプラグイン全般の違いは、サチュレーションのプラグインの記事にまとめています。
動画を見た印象:FX寄りで、ダーティーなリードとうねり
公式の動画から受けた印象は、FX寄りで、よりハードスタイルな感じの音でした。
ダーティーなリードと、うねりのある音が印象に残ります。
私は、この系統のシンセを1つも持っていません。
ふだんの曲も、クラブミュージックや EDM 寄りのものはあまり作りません。
それでも動画を聴いていると、このシンセを使った曲を想像することはできました。
今まで作ってきた曲とは違う曲調で、今の手持ちの音源では作れない曲です。
そこが、調べていていちばん面白かったところです。
ボカロ曲なら、激しめの曲やメタル・ロック寄りの曲で
ボカロ曲に使うなら、激しめの曲だと思います。
たとえば、メタルやロック寄りの曲です。
EDM 寄りのボカロ曲でも使えると思います。
¥15,607 なら、私はいらない
Plugin Boutique での値段は ¥15,607 です。
この値段なら、私は特にいらないというのが今の判断です。

この系統の曲を作っていない私には、使う場面がないからです。
面白いと感じたのは、作ったことのない曲調が想像できたところでした。
どんな人に向くか
調べた範囲で、Screech Machine が合いそうなのは次のような人です。
- アグレッシブな曲やダーティーな音が好きな人
- 激しめのボカロ曲、メタル・ロック寄りや EDM 寄りの曲を作りたい人
- 公式動画のスクリーチやフーバーの音そのものが好きな人
反対に、私のようにこの系統の曲を作らない人は、急いで買わなくてよさそうです。
過去のセール
Screech Machine は新しい製品で、海外のニュースサイトや Plugin Boutique、公式を調べた範囲では、まだセールの記録は見つかりませんでした。
ブラックフライデーのセールは、ブラックフライデーのまとめに会社ごとに載せています。
まとめ:今の私にはいらない、でも曲調を広げたい人には面白い
Screech Machine は、90年代のレイヴやハードスタイルの、キーンと鳴るリードやうねる音を作るためのシンセです。
フィルターと何段もの歪みが決まった順番で並び、音の芯はプリセットに入っています。
この系統の曲を作らない私には、今は必要ありません。
それでも、今まで作った曲とは違う曲調を想像させてくれた点で、気になる製品でした。
激しめの音に限らず、ボカロ曲に合うシンセを探しているなら、こちらの記事も参考にしてください。
初心者ボカロPのシンセおすすめ|Logic純正Alchemyが分からなかった私がPigmentsに落ち着き、次はAvenger 2を狙う話
激しめのボカロ曲や、アグレッシブな曲を作りたい人に。
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