サチュレーター、エキサイター、ディストーション、クリッパー。
プラグインを探していると似たような名前がいくつも出てきて、何が違うのか分からなくなります。
しかも「サチュレーションはコンプの前?後?」と調べると、人によって言うことが違います。
結局どれを、どこに挿せばいいのかで手が止まってしまう人も多いと思います。
私はボカロ曲を作っていて、サチュレーションはほぼどのパートにも挿しがちです。
この記事では、まず4つの違いを整理してから、私が実際にどう使い分け、どの順番で挿しているかを書きます。
iZotope Trash を Plugin Boutique で見る → 🎁 この商品を Plugin Boutique で買うと、無料ギフトを1つ選べます:StereoSavage 2 Elements/Gorilla Drive/ChordAXE Lite/Melodyne 5 Essential ※9/29確認。ギフトは入れ替わります
4つの違いは「どれだけ・どこに足すか」と「何のために使うか」
4つとも、音にわざと「ひずみ」を加えるという点では仲間です。
違うのは、かける量と、かける帯域と、使う目的です。
- サチュレーター:テープや真空管を通したときのような、軽いひずみで倍音を足す。音が太くなったり、前に出たりする。かかっていると気づかれないくらいの量で使うことが多い
- ディストーション:はっきりと歪ませて、音色そのものを変える。ギターの歪みのように「歪んでいる」と分かる音になる
- エキサイター(エンハンサー):主に高い帯域だけに倍音を足して、明るさや抜けを出す。全体を太くするというより、こもった音を目立たせる方向
- クリッパー:決めた音量を超えた波の頭を削る。音色づくりよりも、ピークを抑えて音量を稼ぐための道具として使われることが多い
ただ、境目ははっきりしていません。
サチュレーターのつまみを大きく回せばディストーションになりますし、1つのプラグインにいくつものモードが入っていることもよくあります。
Logic Pro にも、サチュレーションの ChromaGlow のほかに、Exciter や Clip Distortion といった純正のプラグインがあります。
名前で分けるより、「どれくらい変えたいか」で選ぶほうが迷いません。

私の使い分け:基本はChromaGlow、古さはRC-20、大きく変えるならTrash
私が持っているのは、Logic 純正の ChromaGlow と、RC-20 Retro Color、iZotope Trash の3つです。
その中で、基本は ChromaGlowを使っています。
上の画面のように、ピアノなどに挿して倍音を少し足す使い方です。
上の4つの分け方でいえば、いちばん「サチュレーター」らしい使い方になります。
RC-20 を選ぶのは、アナログ的な古さを入れたいときです。
テープのゆれやレコードのノイズのような質感まで足せるので、単に倍音を足すのとは少し違う役目になります。

画面は、ピアノに Vinyl 1 というプリセットを読み込んだところです。
NOISE や WOBBLE など、いくつかの質感を重ねて足せるのが RC-20 の特徴です。
Trash は歪みが中心のプラグインなので、サチュレーションで音を大きく変えたいときに使います。
4つの分け方でいえば、ディストーション寄りの使い方です。
3つをどんなパートで使っているか、もう少し詳しい話はこちらにまとめています。
Logicのサチュレーションは純正ChromaGlowで足りる?RC-20とiZotope Trashも実際に使ったボカロPの話
それぞれの単体の使い方は、RC-20 のレビューとTrash のレビューに書きました。
挿すのはほぼ全部のパート、順番は「EQ→コンプ→最後にサチュレーション」
どのパートに挿すかというと、基本的にはどのパートにも挿しがちです。
アコースティックな楽器以外には全体的に挿しますし、アコースティックな楽器に挿すことも結構あります。
「コンプの前か後か」でいうと、私はサチュレーションはコンプの後です。
EQ で整えて、コンプをかけて、最後にサチュレーションという並びが多くなっています。

これはピアノのチャンネルです。
音源の Pianoverse の後に、EQ の Pro-Q、コンプの Pro-C、SpecCraft と続き、いちばん下に ChromaGlow が来ています。
ベースに Trash を挿したときも、並びは同じでした。
下の画面の左側を見ると、Pro-Q、Pro-C、1176 の後の最後に Trash が入っています。

サチュレーションをコンプの前に置く人もいて、どちらが正しいという決まりはありません。
迷ったら、私と同じ「最後」から試して、気になったら入れ替えて聞き比べてみてください。
かけすぎの失敗:乗ったノイズが、最後のマキシマイザーで大きくなる
サチュレーションをかけすぎて失敗したことは、正直たくさんあります。
いちばん多いのは、ノイズのようなものが乗ってしまうことです。
そして、最後に Maximizer で音を大きくしたときに、そのノイズまで大きくなってしまうことが何度もありました。

これは Stereo Out に挿した Ozone の Maximizer です。
真ん中の下に Soft Clip というつまみがあるように、マキシマイザーの中にもクリッパーの役目が入っていることがあります。
マキシマイザーで音を大きくする流れは、マキシマイザーと音圧の記事に書いています。
まとめ:違いを覚えるより、「どれくらい変えたいか」で選ぶ
4つの違いを一言ずつにすると、こうなります。
- サチュレーター:軽く倍音を足して、太く・前に
- ディストーション:はっきり歪ませて、音色を変える
- エキサイター:高い帯域に倍音を足して、明るく・抜けよく
- クリッパー:波の頭を削って、ピークを抑える
私の場合は、基本は ChromaGlow、古さが欲しいときは RC-20、大きく変えたいときは Trash です。
挿す順番は EQ→コンプ→最後にサチュレーションが多く、かけすぎるとマキシマイザーの段階でノイズが目立ちます。
Logic Pro を持っているなら、まずは純正の ChromaGlow から始めれば十分です。
古さや大きな歪みが欲しくなったら、そのとき RC-20 や Trash を足してみてください。
この記事で紹介したプラグインです。
iZotope Trash を Plugin Boutique で見る →
🔥 セール中 ¥5033(通常 ¥12134)〜10/16まで:RC-20 Retro Color を見る →







コメントを残す