DTMにヘッドホンは要る?|一度もヘッドホンでミックスしていないボカロPが「最初はPCのスピーカーかイヤホンで十分」と考える理由

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DTMを始めるときに、ヘッドホンは最初に買うべきなのか。

私の答えは、最初は要らないです。

 

私はボカロPとして曲を作っていますが、ヘッドホンでミックスしたことは一度もありません。

制作でヘッドホンやイヤホンを使うのは、2mixが終わったあとにAirPods Proで最後に聞くときくらいです。

 

この記事では、ヘッドホンを使わない私がどうやって音を確かめているか、これから始める人には何で十分か、それでも買うならどこを見るかを書きます。

 

ヘッドホンでミックスしたことは、一度もない

曲を作っている間、私が聞いているのはほとんどパソコンのスピーカーです。

2mixの前には、オーディオインターフェースにつないだフラットなスピーカーに切り替えて確かめます。

 

そして2mixが終わったら、最後にAirPods Proで一度聞くことがあります。

制作の流れの中でイヤホンが出てくるのは、この最後の確認だけです。

 

私の聞き方の図。作っている間はPCのスピーカー、2mixの前にオーディオインターフェースにつないだフラットなスピーカー(iLoud)で確認、2mixが終わったら最後にAirPods Proで聞く

 

ヘッドホン自体を使ったことがないわけではありません。

ただ、使っていたのはゲームのFPSで足音を聞くときくらいで、曲作りに持ち込んだことはありませんでした。

 

最後の確認に使っているのは、このAirPods Proです。

 

AirPods Pro(Apple公式サイトより)

 

フラットなスピーカーのほうは、Focusrite Scarlett 2i2から小さなiLoud Micro Monitorにつないでいます。

 

Focusrite Scarlett 2i2からケーブルでiLoud Micro Monitorにつないでいる様子

 

パソコンのスピーカーだけだと、音量を上げようとしてステレオアウトまで大きくしてしまいがちです。

スピーカーを置いた理由はこの「音量」の話で、詳しくは別の記事にまとめました。

 

DTMにモニタースピーカーは要る?|最初は要らない派のボカロPが、それでも最後の確認用に小さいスピーカーを置いている理由

 

これから始めるなら、PCのスピーカーかイヤホンで十分

これから始める人に聞かれたら、私は「パソコンのスピーカーかイヤホンで十分」と答えます。

私自身も、ヘッドホンを買わないまま曲を作ってきました。

 

始めたばかりのうちは、細かい音を聞き分けることより、曲そのものを良くしていく段階だと思っています。

ヘッドホンにお金と時間をかけるより、作曲の練習をしたほうがいいというのが私の考えです。

 

では、いつ機材を考えればいいのか。

私は、曲を出してコメントで音質のことを言われるようになってからで間に合うと思っています。

 

ヘッドホンを考える順番の図。PCのスピーカーかイヤホンで曲を作る→コメントで音質のことを言われるようになってきたら→フラットに聞けるヘッドホンを考える

 

それまでは、手元にあるもので作り続けるので十分です。

 

買うなら「フラットに聞けるか」で選ぶ

それでもヘッドホンを買うなら、私がいちばん大事にするのはフラットに聞けるかどうかです。

作曲に使うなら、低域などが変に伸ばされていない、なるべくフラットで性能の高いものがいいと思っています。

 

音楽を楽しむためのヘッドホンには、低音が気持ちよく響くように作られているものもあります。

制作用には「モニターヘッドホン」と呼ばれる、音の色付けを抑えた種類があります。

 

形の違いでは、耳をすっぽり覆って音漏れの少ない密閉型と、外側が開いていて音が自然に広がる代わりに音が漏れる開放型があります。

歌やギターを録るときにマイクへ音が漏れにくいのは、密閉型のほうです。

 

ヘッドホンの聞こえ方には、機種ごとのクセもあります。

補正ソフトのSoundID Referenceの公式サイトに、そのクセを平らに近づける前と後のグラフが載っています。

 

SoundID Reference の補正前(Before calibration)と補正後(Calibrated)の周波数特性のグラフ。補正前はばらばらの線が、補正後はほぼ平らにそろう(Sonarworks 公式サイトより)

 

左の「補正前」は機種ごとに線がばらばらで、右の「補正後」はほぼ平らにそろっています。

ヘッドホンだけを補正する「SoundID Reference for Headphones」は、公式では500機種以上のヘッドホンに対応しています。

 

公式の動画では、補正の仕組みが紹介されています。

 

 

ただ、私の考えでは、こうした補正が向くのは本気でミックスにこだわっている人です。

初心者のボカロPには、今は要らないと思っています。

 

SoundID Referenceを調べて考えたことは、SoundID Referenceの記事にまとめました。

 

SoundID Reference for Headphones を Plugin Boutique で見る →

 

まとめ:ヘッドホンは、音質を言われるようになってからでいい

ヘッドホンでミックスしたことがない私の聞き方は、パソコンのスピーカー、フラットなスピーカー、最後にAirPods Proの3段です。

これから始めるなら、まずはパソコンのスピーカーかイヤホンで曲を作り、作曲の練習に時間を使ってください。

 

コメントで音質のことを言われるようになったら、そのときはフラットに聞けるものを選ぶ。

順番は、それで十分間に合います。

 

フラットなスピーカーを買ったときの話は、iLoud Micro Monitorの記事に書いています。

 

本気でミックスにこだわり、ヘッドホンの聞こえ方を整えたい人に。

SoundID Reference for Headphones を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。