Spire という名前は、今回調べるまで知りませんでした。
Reveal Sound というメーカーのソフトシンセで、EDM やトランスのリード・パッドの定番として長く使われているそうです。
公式の動画を見たうえでの私の答えは、セールの値段でも、今の私にはいらないです。
ただ、動画で聴いた音には、懐かしさと定番のアナログらしさがありました。
この記事では、Spire がどんなシンセか、動画を見て感じたこと、私が見送る理由、単体と Spire+ Bundle の違い、向く人、過去のセールをまとめます。
持っていない製品なので、使ったようには書かず、公式の情報と、動画を見た印象とを分けて書きます。
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Spire は「重ねて太くする」仕組みが充実したシンセ
Spire は、4つのオシレーターを持つポリフォニックのソフトシンセです。
オシレーターごとに、普通の波形のほか、FM や AMSync、SawPWM、Vowel などのモードを切り替えられます。

画面は1枚にまとまっていて、上の段に音を作る部分、下の段にエンベロープや LFO などの動かす部分が並びます。
プリセットは1,000以上あり、アルペジオやベースのフレーズ、リード、パッド、ドラム、効果音まで入っています。
最近は RS AI という機能も加わり、音色の方向を選ぶと、それに沿ったプリセットを作ってくれるそうです。
動作環境は macOS 10.8 以降で、Apple Silicon の Mac にも対応しています。
太さの元になるユニゾン
Spire の特徴としてよく挙がるのが、ユニゾンです。
1つのオシレーターにつき最大9つの声を重ねられ、EDM でおなじみの supersaw のような分厚い音を作れます。

重ねた声は、ずらす量だけでなく、和音やオクターブの形に広げることもできます。
4つのオシレーターそれぞれで重ねられるので、厚みのある太い音を作るのが得意なシンセだと言えます。
フィルターと内蔵のエフェクト
フィルターは2つあり、アナログ風とデジタル風の種類から選べます。
2つのフィルターの混ぜ具合も、つまみで調整できます。

エフェクトは、歪み、フェイザー、コーラス、ディレイ、リバーブがタブで並んでいます。
さらにマルチバンドのコンプと3バンドの EQ も入っていて、シンセの中だけで音をかなり仕上げられる作りです。

公式の動画は、懐かしいゲーム音楽のような音から始まる
Reveal Sound 公式の紹介動画を見ました。
最初のほうで鳴る音は、昔のファイナルファンタジーを思い出すような、懐かしいゲーム音楽の雰囲気がありました。
ピコピコとは言わないですが、あの頃のゲーム音に近いプリセットもあるように聴こえたので、ああいう音が好きな人には刺さると思います。
もちろん、厚みのある太い音もしっかり出せます。
全体としては、定番のアナログらしさを感じる音だというのが、私の印象です。
それでも私が今はいらない理由
いちばんの理由は、私の好みが太い音よりも、美しい系の音にあることです。
EDM もそれほど作らないので、Spire が得意な分厚いリードやベースを使う場面が多くありません。
もう1つは、画面の見た目があまり好きになれなかったことです。
見た目は好みの問題ですが、私にとっては最初に引っかかった点でした。
それに、私は Reveal Sound というメーカーにはそれほど詳しくありません。
普段のメインのシンセは Pigments で、ほかにも優先して買いたい製品がたくさんあるので、今は手を出さないと決めました。
Pigments をメインにしている理由は、Pigments のレビューに書いています。
太い音を足すなら、Serum 2 か Massive X
とはいえ、Pigments だけでは太い系の音が足りないと感じる場面はあります。
そのために1台足すなら、私は Spire よりも、Serum 2 か Massive X を選ぶと思います。
Serum 2 は、Xfer Records のウェーブテーブル・シンセです。
Serum 2 を一括で買うか、分割で払うかで考えたことは、こちらにまとめています。
Serum 2のセールはいつ?一括とRent-to-Ownの違いと買い時|Pigmentsで太い音が足りないボカロPが「買うなら一括」と考える理由
Massive X は、Native Instruments のシンセです。
私は前作の Massive を持っていて、Massive X はいいセールが来たら考えるつもりです。
Massive X のセールの傾向は、Massive X のセールの記事に書いています。
単体か Spire+ Bundle か
Plugin Boutique には、Spire 単体のほかに、Spire+ Bundle というセットがあります。
Plugin Boutique だけで売られているセットで、Spire 本体に次の2つが付きます。
- Producer’s Guide To Spire:Producertech の講師による約3時間のオンライン講座。画面の各部分を順に説明したあと、ベース・リード・シーケンスの音作りを実際に進める
- Spire Expansion Pack: Melodic Tech:64個のプリセット集。メロディックなテクノやディープ・ハウス向けのアルペジオ、ベース、パッドなど

講座の説明は英語で、日本語の字幕があるとは書かれていません。
追加のプリセットも、テクノやハウス寄りの音が中心です。
私自身は、単体とセットのどちらにするかまでは決めていません。
選ぶなら、セットに入っているものが自分にも必要かどうかで考えるのがいいと思います。
Spire の音そのものが目当てなら単体で十分です。
英語の講座で音作りを一から学びたい人や、テクノ系のプリセットも欲しい人なら、セットを比べる価値があります。
Spire が向いている人
私には合いませんでしたが、次のような人には Spire は良い選択だと思います。
- 公式の動画を聴いて、Spire の音そのものが気に入った人
- 厚みのある太い音が欲しい人
- 昔のゲーム音楽のような、ピコピコ系に近いプリセットに惹かれた人
- まだシンセを持っていなくて、Spire が欲しいと思った人
逆に、私のように美しい系の音が中心の人や、すでにメインのシンセがあって困っていない人は、急いで買わなくていいと思います。
初心者ボカロPがシンセの1台目を選ぶときの考え方は、シンセのおすすめの記事にまとめています。
過去のセール
Spire は、これまで何度も半額前後になっています。
見つかった範囲では、通常$189のところ、2025年までは$94〜$99、2026年は$75まで下がっています。
- 2023年12月:$99(通常$189・50%オフ・12月31日まで・クリスマスのセール)(rekkerd.org)
- 2025年4月:$94(通常$189・50%オフ・4月30日まで・イースターのセール)(rekkerd.org)
- 2026年8月:$75(60%オフ・8月31日まで、Reveal Sound の公式ストア)(rekkerd.org)
- 2026年9月:$75(10月1日まで、Reveal Sound の公式ストア)(rekkerd.org)
- 2026年10月:$75(通常$189・11月1日まで・ハロウィンのセール、Reveal Sound の公式ストア)(rekkerd.org)
- 2026年10月17日:Plugin Boutique で¥16,410(通常¥32,940・50%オフ・11月1日まで)
年に何度も値下がりしているので、通常価格で急いで買う必要はない製品です。
また2026年は、Reveal Sound の公式ストアのほうが割引率の大きい時期が続いています。
一方で、講座とプリセットが付く Spire+ Bundle は Plugin Boutique だけのセットです。
単体を買うなら公式ストアの価格とも比べて、セットが欲しいなら Plugin Boutique で選ぶ、という分け方ができます。
ブラックフライデーのほかのセールは、ブラックフライデーのまとめに会社ごとに並べています。
まとめ:音に惚れたなら、セールの時期に
Spire は、ユニゾンで重ねた太い音と、懐かしいゲーム音楽のような音が魅力のシンセです。
美しい系の曲が中心で、Pigments をメインにしている私は、今回は見送ることにしました。
ただ、動画の音が気に入ったなら、それがいちばんの買う理由になります。
何度もセールになっている製品なので、値下がりしている時期を選んで手に入れてください。
公式の動画の音が気に入って、シンセを探している人に。
🔥 セール中 ¥16410(通常 ¥32940)〜11/1まで:Reveal Sound Spire を見る →
英語の講座やテクノ系のプリセットも一緒に欲しい人に。
🔥 セール中 ¥24557(通常 ¥35264)〜11/1まで:Reveal Sound Spire+ Bundle を見る →
太い系の音が足りず、定番のシンセを1台足したい人に。
太い音のシンセを、いいセールで狙いたい人に。
Native Instruments Massive X を Plugin Boutique で見る →






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