Sunoで曲は作れたけど、思いどおりにならない人へ|ボカロ曲を自分の手で作り始める最初の一歩

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

Sunoで曲は作れた。

でも、「サビのメロディだけ、もう少しこうしたい」「この歌詞のここだけ変えたい」が、なかなか思いどおりになりません。

 

私もSunoで、ボカロ調・ポップ・EDM・インストと、100曲近く作りました。

それでも、自分のボカロ曲は今も自分の手で作っています。

 

もしSunoで「思いどおりにならない」ともどかしくなっているなら、自分の手で作り始めるタイミングかもしれません。

この記事では、自分で作ると何が違うのか、始める前に知っておきたいこと、最初にそろえるもの、最初の1曲の順番をまとめます。

 

Sunoでは「思ったように」作れない

Sunoは、テキストで指示するだけで、歌詞もメロディも伴奏も歌声も、まるごと生成してくれるサービスです。

Suno公式サイトのトップ画面。v6モデルの新機能案内とFor You・Staff Picks・Best of v6の生成曲一覧が並ぶ

 

クオリティは高いです。

普通にアニメでかかっていてもおかしくない曲も出てきます。

 

ただ、思いどおりにしようとすると、やることは基本的に「作り直して、出てきた候補から選ぶ」になります。

部分的に作り直す機能もありますが、最後に決めているのは自分ではなく、候補の中からどれを取るか、です。

Sunoのワークスペース画面。生成した楽曲が一覧表示されている

 

私が100曲近く作ったときも、バッキングの質感、イントロやアウトロの展開、サビの盛り上がり方まで、どれも「よくある感じ」に着地しました。

悪くはないけれど、ほとんどは印象に残りません。

友達に見せたら、つまらんと一蹴されました。

 

AI作曲の話は、こちらに詳しく書いています。

Suno(AI作曲)で100曲近く作ってみたボカロPが、一度も公開しなかった理由

 

自分の手で作ると、何が違うのか

自分で作ると、メロディの1音、歌詞の1文字、ドラムを入れるタイミングまで、全部を自分で決められます。

 

「サビの最後の音を半音上げたい」なら、その音をずらせばいい。

「ここの歌詞だけ変えたい」なら、その文字を打ち直せばいい。

Sunoで何度作り直しても届かなかった「こうしたい」に、自分の手なら直接届きます。

 

もちろん、最初はSunoより下手です。

ですが、思ったとおりに作れる曲と、選んだだけの曲とでは、作った本人にとっての手ごたえがまったく違います。

差が出るのは、たぶんそこじゃないかと。

 

それに、私にとって作曲は、面白いから続けているものです。

全部をAIに渡してしまうと、続ける理由そのものが薄くなる気がしています。

「思いどおりに作りたい」と感じた時点で、自分の手でやる意味はもうあるのだと思います。

 

始める前に知っておきたいこと:Sunoの曲を下敷きにしない

自分で作り始めるとき、「Sunoで作った気に入った曲を、DAWで直して仕上げよう」と考える人もいると思います。

ただ、私はおすすめしません。

 

理由は配信のときの権利です。

私はボカロ曲をTuneCoreで配信していますが、TuneCoreでは、Sunoを少しでも使った曲はAI生成として扱われ、申請が必要になります。

TuneCoreヘルプセンターの「AIを使用したリリースに関するガイドライン」ページ。AI生成楽曲のリリース要件が説明されている

 

たとえば、Sunoで作った気に入ったメロディが5音だけあって、残りを全部人の手で作っても、AIを使った曲になります。

そしてAI申請をすると、YouTubeのコンテンツIDが付かず、誰かに勝手にアップロードされても守りにくくなります。

 

レーベルに所属していない個人のボカロPにとって、これはかなり痛い条件です。

自分の手で作るなら、最初から自分の手で作る。

Sunoの曲は下敷きにしないほうが安全です。

特にバズった後で文句を言われても大変ですので。

(配信サービスのルールは変わることがあります。配信する前に、各サービスの最新のガイドラインを確認してください。)

 

始めるのに必要なもの:DAWと歌声合成ソフト1つ

Sunoと違って、自分で作るボカロ曲には「歌わせるソフト」と「曲を組み立てるソフト」が要ります。

 

  • DAW(曲を組み立てるソフト):Macなら最初から入っているGarageBandで1曲作れます。続きそうならLogic Pro。私はLogicで作っています
  • 歌声合成ソフト:メロディと歌詞を置くと、その通りに歌ってくれるソフト。まず1つで十分です
Logicの「ライブラリ」。純正だけでエレピ・ドラム・シンセなどの音色が最初から入っている

 

オーディオインターフェースやMIDIキーボードは、歌を録らないボカロPなら最初は要りません。

機材の話はボカロPの始め方|本当に必要だったもの・要らなかったものに書きました。

 

歌声合成は、Synthesizer Vから

私がいまメインで使っているのは、Synthesizer V Studio 2 Proです。

音符を置いて歌詞を入れるだけで、かなり自然に歌ってくれます。

Synthesizer V Studio 2 Pro の編集画面。ピアノロールに音符と歌詞が並び、下部にパラメータパネル、右にボイスの一覧

 

Sunoとの一番の違いは、どの音で、どの言葉を、どう歌わせるかを自分で決められることです。

語尾だけ伸ばす、ここだけ強く歌わせる、といった「こうしたい」を、1音ずつ直せます。

 

どんな画面で何ができるかは、Dreamtonics公式の動画が分かりやすいです。

 

お金をかけたくないなら、無料のSynthesizer V Studio 2 Basicからでも始められます。

有料のPro版は、Plugin Boutiqueではスターター用の声が1つ付く形で売られています(重音テトは入っていません)。

Synthesizer V Studio 2 Pro を Plugin Boutique で見る → 🎁 Plugin Boutique では、有料の買い物で無料ギフトを1つ選べます:StereoSavage 2 Elements/Gorilla Drive(¥4,480以上で ChordAXE Lite、¥14,980以上で Melodyne 5 Essential) ※9/26確認。ギフトは入れ替わります

 

VOCALOID6やPiapro Studioとの違いは、VOCALOID6・Synthesizer V・Piapro Studioを実際に使った話にまとめています。

 

最初の1曲は、この4つを押さえる

Sunoは全部を一度に作ってくれますが、自分で作るときは1つずつ積み上げます。

私が最初の1曲で押さえたのは、この4つです。

 

  • コード:どのコードを置けばいいか分からなかったので、Scaler 3で候補から選びました
  • ドラム:キックを1・3拍目、スネアを2・4拍目。Logic純正のDrummerで十分です
  • ベース:そのとき鳴っているコードのいちばん低い音を、8分音符で刻むだけ
  • メロディと歌詞:歌声合成ソフトに置いて、歌わせる

 

一番止まりやすいのは、たぶんコードです。

私はコードがまったく分からず、Scaler 3でようやく1曲を最後までつなげられました。

Scaler 3 の基本画面。スケールを選ぶと、そのキーに合うコード候補が並ぶ

 

キーを決めると、合うコードの候補が並ぶので、そこから選ぶだけで進行になります。

「選ぶ」のはSunoと同じに見えますが、選んだコードの上に、メロディも歌詞も自分で乗せていけるのが違いです。

Scaler 3 を Plugin Boutique で見る →

 

最初の1曲を完成させるまでの具体的な手順は、こちらに書きました。

曲を作ったことがない初心者ボカロPが、まず1曲を完成させるまで|コード・ドラム・ベースは持っているDAWでいい

 

AIを使うなら、作曲以外の手伝いに

AIを一切使うな、という話ではありません。

 

私も、歌詞で気に入らない言葉があるときは、その類義語をAIでざっと出してもらっています。

私の中で、それはAI作曲だとは思っていません。

言葉を選んで、メロディに乗せて、歌わせるのは自分だからです。

 

辞書を引くような使い方なら、自分の手で作ることの邪魔にはならないと思います。

 

まとめ

  • Sunoは作り直して「選ぶ」ことはできても、思ったとおりにするのは難しい
  • 自分の手で作ると、メロディの1音、歌詞の1文字まで自分で決められる。差が出るのはそこ
  • 配信を考えるなら、Sunoの曲は下敷きにしない。少しでも使うとAI扱いになる
  • 必要なのはDAWと歌声合成ソフト1つ。無料のGarageBandとSynthesizer V Basicからでも始められる
  • 最初の1曲は、コード・ドラム・ベース・メロディと歌詞の4つを押さえる。コードで止まるならScaler 3
  • 歌詞の類義語探しのような、辞書代わりのAIは使っていい

 

「思いどおりにならない」ともどかしくなった時点で、もう自分で作る準備はできていると思います。

 

価格を確認する

Synthesizer V Studio 2 Pro を Plugin Boutique で見る →

 

Scaler 3 を Plugin Boutique で見る →

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)