サンプラーを1つ足すならどれ?|Quick Samplerだけで作ってきたボカロPが、Avenger 2・HALion 7・Falcon・Kontaktを調べて比べた

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

「Logic の Sampler と Quick Sampler、どっちを使えばいい?」と聞かれたら、私はたぶん答えられません。

もう一方の Sampler を、一度も使ったことがないからです。

 

私がボカロ曲で使ってきたのは、Logic に入っている Quick Sampler だけでした。

声を切り刻んでボイスチョップにしたり、時計の音を細かく分けてリズムにしたりと、今のところ困ってはいません。

 

ただ、これからサンプラーをちゃんと使ってみようと思っています。

この記事では、Logic の次にサンプラーを1つ足すならどれがいいかを、Logic 純正の Sampler、VPS Avenger 2、HALion 7、UVI Falcon、Kontakt で比べます。

 

先に結論を書くと、私が勧めるのは Avenger 2、その次が HALion 7 です。

どちらもまだ持っていないので、公式の説明と動画を見たうえでの考えです。

 

VPS Avenger 2 を Plugin Boutique で見る →

 

サンプラーは「録った音を鍵盤で弾ける」ようにする道具

サンプラーは、録音した音(サンプル)を読み込んで、鍵盤で鳴らせるようにする道具です。

ピアノやストリングスの音源の多くも、実際の楽器を1音ずつ録って、このしくみで鳴らしています。

 

自分で録った声や物音を読み込めば、それも楽器になります。

ボカロPなら、ボカロの声を切ってボイスチョップにする使い方がいちばん身近だと思います。

 

最近のサンプラーは、シンセと一体になっているものが多いです。

録った音をそのまま鳴らすだけでなく、フィルターや揺れを足して、まったく別の音に作り変えられます。

 

5つのサンプラーを表で比べる

今回比べるサンプラーを、ひとつの表にまとめました。

値段は Plugin Boutique の通常価格です。

 

製品どんな道具か通常価格私の立場
Logic Pro の Quick Sampler1つの音を読み込んで手早く鳴らす・切り分けるLogic Pro に付属ボイスチョップなどで使っている
Logic Pro の Samplerたくさんの音を鍵盤や強さごとに割り当てて楽器を組むLogic Pro に付属使ったことがない
VPS Avenger 2サンプルも使えるシンセ・拡張で音を足していく¥43,401(拡張は別)いちばん欲しい(未所持)
HALion 7サンプラーと6種類のシンセが1つになったソフト¥61,001好きだが買うなら Avenger(未所持)
UVI Falcon 2027シンセ系とサンプル系の音の元を組み合わせるソフト¥52,025少し欲しい(未所持)
Kontakt 8他社の音源ライブラリを鳴らす土台にもなるサンプラー¥52,110(Player は無料)無料の Player だけ・揃えない方針

 

ここから、1つずつ見ていきます。

 

Quick Sampler:私はこれだけで足りてきた

Quick Sampler は、1つの音を読み込んで、すぐに鍵盤で鳴らせる Logic 純正のサンプラーです。

Apple 公式の説明では、鍵盤の範囲全体で鳴らす Classic、押したら最後まで鳴らす One Shot、音の立ち上がりで切り分ける Slice、その場で録る Recorder の4つの使い方があります。

 

Quick SamplerのSLICEモードで、ボカロの声をリバースした素材を読み込んだ画面。Transientで細かく分割され、C1〜E2の鍵盤に割り当てられている

 

私がボカロ曲で使ってきたのは、主に Slice です。

ボカロの声を読み込むと、声の区切りごとに自動で分かれて鍵盤に並ぶので、あとは弾くだけでボイスチョップになります。

 

正直なところ、足りないと感じたことはあまりありません。

ひとつだけ、もう少し長い WAV ファイルをうまく加工できたら便利だな、とは思っています。

 

長い音を読み込むと、最初のほうしか使えていないように感じることがあるからです。

なお Apple 公式によると、読み込むときに「Optimized」を選ぶと、チューニング・音量・長さ・ループの位置が自動で決まり、「Original」を選ぶと元の長さのまま使われます。

 

Quick Sampler でボイスチョップを作る手順は、こちらの記事に画面つきでまとめています。

LogicのQuick Samplerでボイスチョップを作る|Sliceで分割してMIDIで鳴らす、ボカロPの私のやり方

 

Logic の Sampler:たくさんの音をまとめて1つの楽器にする

Logic には、Quick Sampler とは別に「Sampler」も入っています。

Apple 公式の説明では、たくさんのサンプルを鍵盤の範囲や打鍵の強さ(ベロシティ)ごとに割り当てて、1つの楽器として組み立てられるサンプラーです。

 

LogicのSamplerの画面。SYNTH・MOD MATRIX・MODULATORS・MAPPINGのパネルが縦に並ぶ(Apple公式ユーザガイドの画像より)

 

画面は、音色を整える Synth、揺れや変化をつなぐ Mod Matrix と Modulators、音の割り当てを決める Mapping と Zone のパネルに分かれています。

Apple 公式も、1つのサンプルだけを鳴らしたり編集したりするときは Quick Sampler を、と案内しています。

 

つまり、ボイスチョップのように1つの音を切って使うなら Quick Sampler、楽器を1音ずつ録った素材から自分の音源を組むなら Sampler、という分け方です。

私はまだ Sampler を使ったことがないので、こちらの使い心地は語れません。

 

VPS Avenger 2:私がいちばん勧めたいのはこれ

VPS Avenger 2 は、Vengeance Sound のシンセです。

シンセの音作りに加えて、録った楽器の音やドラムキットも鳴らせて、Plugin Boutique の説明では本体だけでマルチサンプル620、ドラムキット168が入っています。

 

Plugin BoutiqueのVPS Avenger 2の製品ページ(2026年10月23日時点で¥43,401)

 

初心者のボカロPに、Logic の次に1つ勧めるなら、私は Avenger です。

理由は、見た目のしくみも、UI も好きだからです。

 

Avenger は、ジャンルごとの拡張(Expansion)で、あとから音を足していけます。

私が欲しいのも、アフリカ系の音やオーケストラ、劇伴の音を、この1台で鳴らせるようにすることです。

 

 

拡張は1つずつ買うと高くつきます。

たとえば、好きな拡張を3つ選べる Pick 3 は、Plugin Boutique で ¥30,320 です。

 

Avenger を欲しいと思っている理由と、気になっている拡張は、こちらの記事にくわしく書いています(VPS Avenger 2 が欲しい話)。

 

HALion 7:Avengerとほぼ同じ作りで、私は2番目に勧める

HALion 7 は、Cubase を作っている Steinberg のサンプラー兼シンセです。

録った楽器の音を鳴らすサンプラーと、FM やウェーブテーブルなど6種類の音作りが、1つのソフトに入っています。

 

Plugin BoutiqueのHALion 7の製品ページ(2026年10月23日時点で¥61,001)

 

公式の動画を見て最初に思ったのは、Avenger とほぼ同じ作りだな、ということでした。

どちらもサンプラーとシンセが1つになっていて、違うのは音の作り方です。

 

HALion 7 も、私は結構好きです。

¥61,001 は高いと感じますが、本体に入っている中身を考えると、拡張を足していく Avenger と比べてトントンかな、とも思います。

 

実際に並べると、Avenger 2 の本体に拡張の Pick 3 を足すと ¥73,721 で、HALion 7 のほうが安くなります。

それでも私が Avenger を選ぶのは、あとから拡張で足していけることと、音の好みが Avenger のほうに寄っているからです。

 

 

HALion 7 が向いているのは、Steinberg やヤマハが好きな人、この UI が好きな人、サンプラーらしい音が好きな人だと思います。

HALion 7 と Avenger 2 の違いは、こちらで1本の記事にしています。

HALion 7とAvenger 2はほぼ同じ作り?|サンプラー兼シンセを公式動画で見たボカロPが、買うならAvengerと決めた理由

 

UVI Falcon:モダンなシンセを持っていない人なら候補になる

Falcon は、UVI のソフトです。

UVI 公式の説明では、音の元になるオシレーターがシンセ系とサンプル系を合わせて28種類あり、その2つを1つの画面で組み合わせて音を作れます。

 

UVI Falcon の画面。左に音色を作り込む Edit 画面、中央にコンプレッサーやオシレーターが並ぶ画面、右にプリセットを選ぶブラウザ(UVI 公式の画像)

 

Falcon は、半額の約2万6千円なら買う価値はあると感じているソフトです。

私も少し欲しいと思っています。

 

ただ、公式の動画を見た印象は、私が持っている Pigments にかなり近いものでした。

役割が重なるので、モダンなシンセをまだ持っていない人のほうが向いていると思います。

 

 

Falcon のセールの時期と中身は、UVI Falcon のセールの記事にまとめています。

 

🔥 セール中 ¥25926(通常 ¥52025)〜10/31まで:UVI Falcon を見る →

 

Kontakt:音源の土台になるが、私は揃えない

Kontakt は、Native Instruments のサンプラーです。

ピアノやストリングスなど、他社が作った音源ライブラリの多くが Kontakt の上で動くように作られています。

 

LogicにKontakt Playerを挿した画面。上部にKONTAKT Playerのロゴ、下にAnalog DreamsとBlueprintの音源が並ぶブラウザ

 

私が入れているのは、無料の Kontakt Player だけです。

使っているのも、Blueprint という音源と、無料のオーケストラ音源くらいです。

 

サックスやトランペットの音を持っていないので、ホーンの音源のためなら Kontakt があったほうがいいと思ったことはあります。

有料の Kontakt も、2〜3割引きなら買ってもいいとは思います。

 

ただ、私は Kontakt で音源を揃えていく方針ではありません。

 

 

無料の Player とフル版で何が違うかは、Kontakt Player と Kontakt のフル版の違いに、セールの時期はKontakt 8 のセールの記事にまとめています。

 

Native Instruments Kontakt 8(通常版) を Plugin Boutique で見る →

 

Logicの次に1つ足すなら、私はAvenger 2

Logic には、ボイスチョップのように1つの音を使う Quick Sampler と、録った素材から楽器を組む Sampler の2つが入っています。

私自身、Quick Sampler だけで足りないと感じたことはあまりありませんでした。

 

そのうえで1つ足すなら、私は Avenger 2 を勧めます。

UI が好きで、拡張であとから音を足していけるからです。

 

HALion 7 もほぼ同じ作りで、中身を考えると値段はトントンだと感じています。

私が Avenger を選んだのは、画面と音の好みからでした。

 

サンプラーは、私もこれからちゃんと使ってみようと思っているところです。

 

拡張で、アフリカ系やオーケストラの音をあとから足していきたい人に。

VPS Avenger 2 を Plugin Boutique で見る →

 

Steinberg やヤマハの音作りが好きで、サンプラーらしい音を1本で手に入れたい人に。

HALion 7 を Plugin Boutique で見る →

 

モダンなシンセをまだ持っていなくて、シンセとサンプルを組み合わせて音を作りたい人に。

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