生録りをしないボカロPに、ノイズ除去のプラグインは要るのか。
Waves の Clarity Vx を調べながら、私が考えたのはそこでした。
答えは「急ぎではないけれど、7千円前後なら持っておきたい」です。
マイクで歌を録らなくても、DTM だけの曲に、どこから来たのか分からないノイズが乗ることがあるからです。
この記事では、Clarity Vx がどんなプラグインか、私が欲しいと思った理由、向く人と急がなくていい人、上位版の Pro との違い、過去のセールを順に書きます。
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Clarity Vxは、AIで声とノイズを分けるプラグイン
Clarity Vx は、録った声から背景のノイズを取りのぞくプラグインです。
Waves の公式の説明では、声を聞き分けるように学習させたニューラルネットワークで、声とノイズを切り分ける仕組みです。

取りのぞく対象として公式が挙げているのは、エアコンの音、部屋の低い唸り、雨、車の音、飛行機、後ろの話し声などです。
歌だけでなく、動画のナレーションやポッドキャスト、映画のセリフにも使えるとしています。
処理はリアルタイムで、書き出しを待つ必要はありません。
元の音を書き換えない非破壊の処理なので、やり直しも効きます。
操作は、まん中の大きなつまみ1つ
画面で目立つのは、中央の大きなつまみです。
これを回して、声だけを残すか、背景の音を少し戻すかのバランスを決めます。

左側では、使うニューラルネットワークを3つから選べます。
公式によると、声が複数あるときにどちらも残す「Broad」、ひどいノイズや後ろの声を分けたいときの「Broad」もう1種類、会話用で CPU の負担が軽い「ECO」です。
ステレオの素材は、左右を別々に解析する「Double」に切り替えられます。
もちろん、モノラルの素材にも使えます。
Mac は macOS 12〜15 の AU・VST・AAX に対応していて、Logic Pro でも使えます(Plugin Boutique の動作環境)。
動画の印象は「ちょっと極端だけど、劇的」
公式の動画を見て、正直、少し極端な例だなと思いました。
それでも、掃除機の音や車の音がすっと消えるところは、劇的で良かったです。
実は私は、昔から iZotope のノイズ除去ソフト「RX」に興味がありました。
声・リバーブ・ノイズを分けて調整できる、ノイズ除去の定番として知られるソフトです。

RX に惹かれていたのと同じ理由で、Clarity Vx にも興味を持ちました。
生録りしなくても、「謎のノイズ」は乗る
私はマイクで生録りをほとんどしません。
ギターもエレキをライン録りしていたので、気になったのは弦に指が触れる音くらいで、そこは弾き方に気をつければ問題ありませんでした。
それでも、ボカロと DTM だけの曲なのに、どこから来たのか分からないノイズが乗ることが、たまにあります。
古いプラグインのせいなのかもしれませんが、正直なところ原因は分かっていません。
今のところ、私の対処は3つです。
- 小さいものは、正直あきらめる
- どうしても気になるときは、WAV で書き出したあと、Logic Pro の機能でしきい値を決めてノイズの部分を切り取る
- そもそも出ないように、トラックにプラグインを挿しすぎないよう、トラック数に気をつける
自分の経験では、プラグインを挿しすぎなければ、あまり起きません。
ただ、切り取りで済まないノイズのときに、つまみ1つで消せる道具が手元にあれば楽だろうな、とは思っています。
約7千円なら買っていい。今は「余裕があれば」
Clarity Vx は、Plugin Boutique で通常¥34,680 の製品です。
過去のセールでは、7割引きを超えたこともあります(下の「過去のセール」にまとめています)。
私は、7千円くらいなら買ってもいいと思っています。
謎のノイズが入ったときに、ちょっと使いたいからです。
ただ、生録りをしない私にとっては、毎日使う道具ではありません。
お金に余裕があれば持っておきたい、というのが正直な位置づけです。
向くのは、生録りする人とノイズに悩んだことがある人
いちばん向くのは、生録りをする人だと思います。
バイオリンやサックスのように、打ち込みでは出しにくく、そのまま録音することが多い楽器のときは、ノイズを消すものがあっていいはずです。
次に、私のように DTM だけでも、ノイズに悩まされたことがある人です。
一度でも「このノイズ、どうやって消そう」と手が止まったことがあるなら、候補に入れていいと思います。
音楽とは少し離れますが、動画で声を録る人にも向きます。
エアコンの音や部屋の雑音が入ってしまったときに、公式が挙げているとおりの使い方ができます。
反対に、打ち込みだけで、ノイズに困ったことがない人は、急いで買わなくていいと思います。
上位版のClarity Vx Proとの違い
Waves には、上位版の Clarity Vx Pro もあります。
公式によると、Clarity Vx は Pro と同じエンジンを使っています。

Pro の画面を見ると、帯域ごとに処理の量を変えたり、反響やアンビエンスを別のつまみで調整したりできます。
映画やポッドキャストで、細かく追い込みたいプロ向けの作りです。
ボーカル用のプラグインのセールの傾向は、こちらにまとめています。
ボーカル用プラグインのセールはいつ?待つか買うか|Vocal Riderなど3本を持つボカロPが、次に足すならVOXBOXかEvokeと考える理由
Waves 全体のセールの時期や買い方は、Waves のセールページにまとめています。
過去のセール
Clarity Vx は2022年3月に発売され、発売時の通常価格は $149 でした。
Plugin Boutique では、Waves のセールの時期に大きく値下がりしています。
- 2022年3月7日:発売。期間限定 $29.99(通常 $149・クーポンコード)(出典:gearnews)
- 2026年10月(10月14日まで):¥6,953(通常¥34,680・79%オフ。Plugin Boutique)
- 2026年10月16日:¥8,713(通常¥34,680・74%オフ・10月20日まで。Plugin Boutique)

まとめ:ノイズで手が止まった経験があるなら
Clarity Vx は、AI で声とノイズを分けて、つまみ1つで消せるプラグインです。
生録りをしない私には毎日の道具ではありませんが、謎のノイズに困ったときのために、7千円前後なら持っておきたいと思っています。
バイオリンやサックスを生で録る人、DTM でもノイズで手が止まった経験がある人、動画で声を録る人には、セールの時期に手に入れておく価値があります。
生録りをする人や、DTM の曲に乗るノイズに悩まされたことがある人に。
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