Hollywood Fantasy Voicesの使い方|母音のパッチを白玉で置き、EQで上下を削って、ボカロ曲に主張しないコーラスを足すまで

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Fantasy Voices を開いて最初に選ぶのは、Ah や Oo のような母音だけのパッチです。

ボカロ曲の中では、コーラスは主役ではなく、後ろで雰囲気を足す役なので、あまり主張しない声を選んでいます。

 

EastWest の Hollywood Fantasy Voices は、ファンタジー系の曲が好きな私が、クワイアの音源の中でもつい選んでしまう音源です。

この記事では、パッチの選び方から、打ち込み、PLAY 画面の設定、曲の中の置き場所、ミックスまで、Logic でふだんやっている順番どおりにまとめます。

 

Hollywood Choirs との使い分けは、前に別の記事で書いたので、そちらに任せます。

この記事は「買ったあと、どう曲に入れているか」の話です。

 

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Hollywood Fantasy Voicesは、言葉より雰囲気を足すクワイア音源

Fantasy Voices は、ソロのボーカリストの声と、男女のコーラスがまとめて入ったクワイアの音源です。

実在の言葉を歌わせる Hollywood Choirs の WordBuilder とは違い、母音や雰囲気で、幻想的な声を足すことに向いています。

 

OPUSのBROWSE画面。EW Hollywood Fantasy Voicesを選択し、ソロボーカリストと男女コーラスの説明文が表示されている

 

音源は EastWest の OPUS というプレーヤーで読み込みます。

BROWSE の画面から Fantasy Voices を選び、使うパッチを読み込むところまでは、ほかの EastWest の音源と同じです。

 

OPUS の画面の見方や、楽器の探し方は Hollywood Orchestra Opus の使い方 にまとめています。

どんな声が入っているかは、EastWest 公式の紹介動画が分かりやすいです。

 

 

手順1:パッチは、主張しない母音のコーラスから選ぶ

最初に選ぶのは、基本的に母音系のパッチです。

Full Choir のアーティキュレーションには Ah・Ee・Oh・Oo の4つがあり、私が使うのは「あ」「う」「お」の響きが多いです。

 

Fantasy VoicesのARTICULATIONS画面。Full Choir Ah・Ee・Oh・Ooの4種類の母音アーティキュレーションが並ぶ

 

コーラスとして後ろに置くので、前に出てくる声より、なじんで広がる声のほうが使いやすいと感じています。

声の種類は、基本は女性の声です。

 

男性の声だけにすると、ボカロ曲の中では強すぎることが多いからです。

曲によっては、女性の声をメインにして、男性の声を少し足すこともあります。

 

手順2:コードを全音符の白玉で置く

打ち込みは、コードを全音符で長く伸ばす、いわゆる白玉が基本です。

下の画面のように、和音の3つの音を、小節いっぱいに置いていきます。

 

LogicのピアノロールにFantasy Voicesのコードを全音符の白玉で打ち込んだ画面と、OPUSのPLAY画面(Full Choir KS Master・MOODはCLASSIC)

 

大サビでは、メロディをなぞるようにコーラスを重ねたこともあります。

ただ、そのときは音量が大きすぎて、コーラスの主張が強くなり、おかしく聞こえました。

 

メロディに重ねるなら、音量をかなり控えめにして、歌の後ろにそっと付いてくるくらいがいいと思います。

まずは白玉のコードで置いてみて、物足りなければメロディを足す、という順番のほうが失敗しにくいです。

 

手順3:PLAY画面ではMOODを選び、リバーブはLogicに任せる

PLAY 画面の左上にある MOOD は、SOFT・CLASSIC・EPIC の3つから選べます。

私が好きなのは、赤い表示になる EPIC です。

 

Fantasy VoicesのPLAY画面でMOODをEPICに切り替えたところ。画面全体が赤い表示になる

 

 

リバーブの管理は、Logic 側でまとめてやることが多いからです。

 

EPIC にすると、遠くで響いているような声が持ち上がる感じになります(これは私の聞いた感覚です)。

私は MOOD を、声の距離感を選ぶつまみのように使っています。

 

手順4:置くのはイントロとサビ、盛り上げたいところ

曲の中で Fantasy Voices を入れるのは、イントロやサビが多いです。

全編に鳴らすより、盛り上げたい場面だけに足す使い方をしています。

 

ファイナルファンタジーのような、セフィロスの曲を思わせるファンタジー寄りの曲を作るときは、特にコーラスを入れることが多いです。

曲の中で盛り上げたいところに、後ろから声を足すイメージです。

 

手順5:アナライザーを見てローを削り、ホールのリバーブへ送る

ミックスでは、EQ でかなりピンポイントに削り、ミッドを中心に残します。

下の画面のように、Fantasy Voices のトラック(Opus)に Pro-Q を挿し、センドで「ホールリバーブ」のトラックへ送っています。

 

Logicのミキサー。Fantasy Voices(Opus)のトラックにFabFilter Pro-Q 4を挿し、Bus 1のセンドで「ホールリバーブ」のトラック(Pro-R 2)へ送っている

 

削り方は、アナライザーを見ながら決めます。

ローはほかの楽器で足りていることが多いので、濁らないようにローはカットします。

 

ハイは、ハイハットやライドなどの上物で埋まっていれば削ります。

逆に、上物があまり鳴っていない曲なら、ハイはそのまま残します。

 

EQ は、ふだんから使っている FabFilter の Pro-Q です。

EQ の選び方は EQ プラグインのおすすめ にまとめています。

 

 

リバーブはホールの響きでかけることが多く、センド先のトラックには Pro-R を挿しています。

手順3で PLAY 画面のリバーブを切っているのは、リバーブをこの Logic 側で管理しているからです。

 

Pro-R のセールの傾向は FabFilter Pro-R 2 のセールの記事 にまとめています。

Pro-R がどんなリバーブかは、FabFilter 公式の紹介動画で見られます。

 

 

正解かは分からない、でもつまずかずに使えた手順

使い始めてから、大きくつまずいたことは特にありません。

声を選んで、白玉で置いて、EQ で上下を削るだけなので、手順そのものはシンプルです。

 

ただ、このやり方が合っているかどうかは、正直なところ分かりません。

ここに書いたのは自己流で、微妙なところも多いと思いながら使っています。

 

それでも、曲に乗せると、ちゃんとファンタジーらしい雰囲気は出てくれます。

迷ったら、まずは女性の母音のコーラスを白玉で置いて、音量を控えめにするところから試してみてください。

フレーズもいい感じなので、コーラスだけだと持っていないかもしれません。

 

まとめ:母音・白玉・控えめな音量で、歌の後ろに雰囲気を足す

Fantasy Voices をボカロ曲に入れるときの私の順番は、母音のパッチを選ぶ、全音符の白玉で置く、MOOD で距離感を選ぶ、イントロやサビに足す、EQ で上下を削ってホールへ送る、の5つです。

どれも難しい操作ではなく、主張させすぎないことがいちばんのコツだと感じています。

 

言葉を歌わせたいなら Hollywood Choirs のほうが向いているので、2つの違いはこちらの記事を見てください。

 

EastWest Hollywood ChoirsとFantasy Voices、ボカロ曲でクワイアを使うならどっちを選ぶ?

 

EastWest のほかの音源のセールは EastWest のセールの記事 にまとめています。

 

ファンタジー寄りの曲に、言葉のない幻想的なコーラスを足したい人に。

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