80年代の名機シンセをソフトで鳴らすなら|Jup-8 V・Prophet~5・ICONIC・M1を並べて、ボカロPがV Collectionに目が行く理由

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Pigments には、Jupiter-8 のフィルターも入っています。

それでも、80年代っぽい曲を作るとき、私が開くのは Pigments ではありません。

 

Pigments でアナログ系の音を作ることはあります。

ただ、名機に寄せた音を作ろうとすると、作れはするけれど、ちょっと違うと感じることが多いです。

 

80年代の曲なら、その時代の楽器の音がプリセットに入っているのがいちばん早い。

それが、私の今の考えです。

 

このページで比べるのは、1970〜80年代の名機シンセを、パソコンの中で鳴らせるようにしたソフトです。

実機の回路の動きを計算で再現したものと、実機の音を録音して鳴らすものの2種類があります。

 

どれも私は持っていないので、事実は公式と Plugin Boutique の情報、感想は公式の動画を見たときのものです。

1台に絞らないなら、私がいちばん気になっているのは Arturia の V Collection です。

 

Arturia V Collection 11 Intro を Plugin Boutique で見る →

 

手持ちの Pigments でも作れる。でも、80年代の曲では使っていない

私のメインのシンセは、Arturia の Pigments です。

フィルターの種類を選ぶメニューには、Mini・MS-20・Jup-8 など、昔のアナログシンセを元にしたものが並んでいます。

 

Pigmentsのフィルターの種類を選ぶメニュー。Mini・MS-20・Jup-8・SEMなど昔のアナログシンセを元にしたモデルが並ぶ

 

Jup-8 のフィルターは、この記事でも紹介する Jup-8 V から来たものです。

フィルターを選んで音を組めば、それらしい音にはなります。

 

ただ、私にはどこか「ちょっと違う」感じが残ります。

結局、Pigments で80年代の曲はあまり作っていません。

 

代わりによく使うのが、UVI Workstation で鳴らす Digital Synsations です。

UVI の古いデジタルシンセの音を集めた音源で、昔の音がプリセットとしてそのまま入っています。

 

UVI Workstation で Digital Synsations の DS1 を選んだ画面。Bass・Bell・Keys・Pads などのフォルダが並ぶ

 

一から音を作るより、その時代の楽器の音を選んで鳴らすほうが早い。

この感覚が、名機を再現したソフトが気になる理由です。

 

Digital Synsations が入っている UVI のセールの時期は、UVI のセールの記事に書いています。

Pigments で何ができるかは、こちらの記事で Analog Lab と比べています。

 

PigmentsとAnalog Lab、どっちを選ぶ?音を作りたいか、プリセットを選びたいかで決める

 

5つの名機ソフトを、1つの表で比べる

先に、このページで扱う5つを表にまとめました。

いちばん見てほしいのは「再現のしかた」の列です。

 

製品再現のしかた入っている名機こんな人にArturia V Collection 11回路の再現(ソフトごとに1台)Pro は40以上の音源(Jup-8 V・Prophet-5 V・CS-80 V など)/Intro は10個で、Jup-8 V は入っていない1970〜80年代の曲が好きで、アナログのシンセが欲しい人Arturia Jup-8 V回路の再現Roland Jupiter-8(1981年)Jupiter の音が好きな人GForce Prophet~5回路の再現(Sequential 公認)Sequential Prophet-5(1978年)1978年の Prophet-5 が欲しい人EastWest ICONIC実機を録音した音Jupiter-8・Prophet-5・Minimoog・OB-X など8台名機のサンプリングの音が欲しい人KORG M1KORG 自身による再現KORG M1(デジタルのワークステーション)KORG の音や、M1 のオルガンが好きな人

 

回路の再現は、つまみを回して音を作り込めるのが強みです。

録音した音は、名機を重ねた完成度の高い音色をすぐ鳴らせるのが強みです。

 

V Collection:1台に絞らないなら、いちばん便利そう

Arturia の V Collection は、昔の名機を再現したシンセや鍵盤を、まとめて1つにしたセットです。

全部入りの Pro と、入門版の Intro があります。

 

Plugin BoutiqueのArturia V Collection 11 Proの製品ページ(2026年10月21日時点で¥121,840)

 

Pro には40以上の音源が入っていて、Jup-8 V も Prophet-5 V も、その中の1つです。

Intro は10個で、Jun-6 V・Prophet-5 V・DX7 V などが入っていますが、Jup-8 V は入っていません。

 

Jupiter-8 の音が目当てなら、Intro では足りないので、ここは買う前に確かめておきたいところです。

Arturia の公式の紹介動画です。

 

 

このページの5つの中で、私がいちばん便利そうだと思っているのが V Collectionです。

1台だけのシンセを何本も買うより、80年代の曲で聞く名機がまとめて手に入るからです。

 

まだ持っていませんが、アナログのシンセを買うなら、ここだと考えています。

Intro と Pro の値動きと、待つか買うかの考えは、こちらにまとめています。

 

Arturia V Collection 11 Introのセールはいつ?過去の値動きと買い時|「2万円以下なら」とBFまで待つボカロPの考え

 

Arturia V Collection 11 Pro を Plugin Boutique で見る →

 

Jup-8 V:Jupiter-8 の音だけが欲しい人に

Jupiter-8 は、1981年に Roland から出たアナログのシンセです。

Arturia の Jup-8 V は、その回路を部品の単位から再現したプラグインです。

 

Jup-8 Vの画面。LFO・VCO-1・VCO-2・HPF・VCF・ENV-1・ENV-2と、下にアルペジオのボタンが並ぶ(Arturia公式の製品画像)

 

1つの音にオシレーターが2つあり、最大16ボイスまで重ねて鳴らせます。

画面の「Advanced」を開くと、実機には無かったシーケンサーやエフェクトも使えます。

 

公式の動画を見て感じたのは、昔の懐かしい、あの時代の音だということでした。

シティポップなど、1980年前後の雰囲気の曲に合いそうです。

 

 

ただ、単品で買うには高いと感じます。

私なら、Jup-8 V が入っている V Collection のほうを選びます。

 

Jup-8 V のセールの流れは、Jup-8 V のセールの記事にまとめています。

 

Arturia Jup-8 V を Plugin Boutique で見る →

 

GForce Prophet~5:作った会社が公認した、1978年の名機

Prophet-5 は、1978年に Sequential Circuits が出したアナログのシンセです。

GForce の Prophet~5 は、その Sequential と一緒に作った、公式の Prophet-5 のプラグインです。

 

GForce Prophet~5 の画面。木の側板とSEQUENTIALのロゴ、左下にピッチベンドとモジュレーションのホイール(GForce公式の製品画像)

 

実機は作られた時期で中の部品が違い、Prophet~5 ではそれを Rev1・Rev2・Rev3 として切り替えられます。

1978年の工場出荷のプリセットも、そのまま入っています。

 

公式の動画を聞いたときは、「そうそう、こんな音だった」という懐かしさがありました。

 

 

それでも、1機種だけだと飽きてしまいそうだと感じます。

1台にお金を出すなら、コスパのいい V Collection を選びがちです。

 

V Collection の Intro にも Pro にも、Prophet-5 V が入っています。

1978年の Prophet-5 そのものが欲しい人なら、公認という点で選ぶ理由があると思います。

 

発売からのセールは、Prophet~5 のセールの記事にまとめています。

 

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EastWest ICONIC:名機を録音した音を、重ねたプリセットで鳴らす

ICONIC は、オーケストラ音源で知られる EastWest の、シンセと鍵盤の音源です。

Jupiter-8・Prophet-5・Minimoog・OB-X など8台を録音し、全部で524音色が入っています。

 

ICONICの画面。中央にICONICのロゴとXYパッド、Stutter・Dream・Space・Gritのマクロ、左にアルペジエーター(EastWest公式)

 

ほかの4つと違い、回路の再現ではなく、実機の音を録音して鳴らす音源です。

何台かを重ねて、昔のヒット曲で聞くような音に組み直したプリセットが中心です。

 

公式の動画で見た画面は見やすく、モダン寄りで使いやすそうでした。

音も80年代のシンセに近く、かなり好印象です。

 

 

V Collection に少し似た印象もあり、EastWest らしい質の高さも感じました。

ただ、古いシンセの音は、今は UVI Workstation と無料の Dexed で出せているので、私には今は要らないと考えています。

 

アナログシンセの音が好きで、Prophet などのサンプリングの音が欲しい人には合うと思います。

セールの時期は、ICONIC のセールの記事にまとめています。

 

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KORG M1:デジタルの名機なら、単体で

最後は、アナログではなくデジタルの名機です。

KORG M1 は、1988年に KORG が出したワークステーション(音源と打ち込みの機能を1台にまとめたキーボード)です。

 

KORG CollectionのM1の画面(KORG公式)

 

KORG 自身がソフトにしたもので、KORG Collection の1つとしても、単体でも買えます。

製品の説明によると、単体の M1 にも、当時の拡張カードの音を含めたプログラムがすべて入っています。

 

私は M1 のオルガンの音が大好きです。

ボカロ曲でも、似た雰囲気の音をよく使っています。

 

全部入りの KORG Collection より、M1 単体のほうが欲しいと感じます。

セットで見ると、V Collection のほうが好みです。

 

KORG Collection 6 の中身と、単体との比べ方は、KORG Collection 6 のセールの記事に書いています。

 

M1 を Plugin Boutique で見る →

 

まとめ:1台が欲しいのか、時代の音をまとめて欲しいのか

選ぶときの分かれ目は、ほぼ1つです。

欲しいのが1台の名機なら単品、80年代の音をまとめて欲しいなら V Collection。

 

Jupiter-8 だけ、Prophet-5 だけと決まっているなら、Jup-8 V や Prophet~5 を選ぶ意味があります。

録音した名機の音を、重ねたプリセットで手早く使いたいなら ICONIC、デジタルの M1 の音なら M1 単体です。

 

私は、Pigments で作れはするけれど少し違う、という場面を、今は手持ちの古いシンセの音で作っています。

もし名機の音を足すなら、いちばん便利そうな V Collection から考えるつもりです。

 

1970〜80年代の曲が好きで、アナログのシンセをまとめて欲しい人に。

Arturia V Collection 11 Pro を Plugin Boutique で見る →

 

Jupiter の音が好きで、80年代の曲を作りたい人に。

Arturia Jup-8 V を Plugin Boutique で見る →

 

名機のサンプリングの音を、プリセットで手早く鳴らしたい人に。

🔥 セール中 ¥17926(通常 ¥52110)〜11/1まで:EastWest ICONIC を見る →

 

KORG の音や、M1 のオルガンが好きな人に。

M1 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。