80年代のヒット曲で聞く、ドラムの後ろでパッと広がって消える響き。
大きな鉄の板を揺らして作る、プレートリバーブの伸び。
そんな昔のスタジオの名機を4台、プラグインで再現してまとめたのが、Wave Alchemy の Reverb Bundle です。
リバーブは、音に部屋やホールのような響きを足すエフェクトで、ボーカルにもドラムにも欠かせません。
私は Wave Alchemy という会社を、今回調べるまで知りませんでした。
リバーブは Pro-R 2 と VintageVerb で足りているので、自分では足しません。
それでも、リバーブをまだ1つも持っていない人なら、今のセールの値段で4つまとめて買うのはありだと思います。
この記事では、4つのリバーブの中身と、どんな人に向くかをまとめます。
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Wave Alchemyは、昔のリバーブの再現とドラム音源の会社
Wave Alchemy は、イギリスのノッティンガムにある会社です。
サンプル音源の制作を得意としてきた会社で、Plugin Boutique にはリバーブ、テープの効果、ドラムの音源が並んでいます。

- Reverb Bundle:昔の名機を再現したリバーブ4つ(Glow・Radiance・Dawn・Pulse)のセット
- Tapewave:テープに録ったような質感を足すエフェクト
- Triaz:ドラムマシンの音源(無料の Triaz Player もあります)
- Drumvolution・Spectrum など:Kontakt で鳴らすドラムやシンセの音源
- Magic7:無料で配られているリバーブ
リバーブの4つは Mac・Windows で使え、AU に対応しているので Logic Pro で読み込めます。
Apple シリコンの Mac にもネイティブで対応しています。
Reverb Bundleは、時代の違う名機4台のセット
Reverb Bundle に入っているのは、次の4つです。
どれも元になったハードのリバーブがあり、それを再現したうえで、今の曲づくりに合わせたつまみを足しています。

- Glow:1981年の AMS RMX16 の再現。80年代らしいデジタルの響き
- Radiance:プレートリバーブ EMT 140 の再現。7台分のプレートを選べる
- Dawn:1976年の EMT 250 の再現。世界で最初のデジタルリバーブと言われる機材
- Pulse:1984年の Lexicon PCM-60 の再現。粗さのある80年代の響き
4つとも、リバーブの音を元の音の邪魔にならないよう自動で下げる「Duck」や、ドラムのアタックを抑えてから響かせる「Smooth」といったつまみを持っています。
Glow:80年代のドラムやシンセの響き
Glow は、80年代のヒット曲で多く使われた AMS RMX16 を再現したリバーブです。
公式の説明では、ドラムを短く切れ味よく響かせるゲートリバーブ「NonLin 2」や、逆再生のような響きのプログラムなど、全部で14のプログラムが入っています。

中央の赤い表示でプログラムを選び、下のつまみで響きの長さや明るさを決める、シンプルな画面です。
右上の「modern」を押すと、低音を引き締めてミックスの中で埋もれにくい音にもできます。
公式動画も見てみましたが、私の印象は「普通のリバーブ」でした。
動画がとても短く、どんな音に何をしているのかが分かりにくかったので、動画だけでは良さをつかみきれませんでした。
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Radiance:7台のプレートリバーブを選べる
Radiance は、プレートリバーブの定番 EMT 140 を再現したものです。
プレートリバーブは、大きな鉄の板を振動させて響きを作る仕組みで、ボーカルやスネアによく使われます。

特徴は、実在する7台の EMT 140 を録って再現していることです。
左の「model」のつまみで、暗く落ち着いた響きから、明るく空気感のある響きまで切り替えられます。
Radiance の公式動画も、私には「普通のリバーブ」という印象でした。
右側には、響きが始まるまでの間(pre-delay)や、低い音・高い音の量を決めるつまみが並んでいます。
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DawnとPulse:初期のデジタルリバーブを再現した2つ
残りの2つは、どちらもデジタルリバーブの初期の名機を再現したものです。
同じ「昔のデジタル」でも、生まれた時代と得意な響きが違います。
Dawn:世界で最初のデジタルリバーブ EMT 250
Dawn の元になった EMT 250 は、1976年に約2万ドルという値段で発売された機材です。
公式の説明では、締まったドラムから、ボーカルの響き、自然な部屋、大きなホール、シンセの広がりまで作れるとされています。

中央の3本のスライダーで、響きの長さと、低い音・高い音の消え方を別々に決められます。
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Pulse:80年代の粗さが出る Lexicon PCM-60
Pulse は、1984年に発売された手ごろなデジタルリバーブ Lexicon PCM-60 を再現しています。
公式は、ざらっとしてパンチのある80年代の響きと説明しています。

上のボタンで「Plate」か「Room」、大きさ、長さ、音色を順に選んでいく画面です。
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私が今は足さない理由:優先したいのは部屋やスタジオの響き
私は、昔のハードを再現したリバーブを足したいとは思っていません。
今のリバーブは Pro-R 2 と VintageVerb で足りているからです。
もし次にリバーブを足すなら、昔の機材の響きよりも、部屋の鳴り方やスタジオの響きを再現したものを優先したいと考えています。
いま使っている2つのことは、VintageVerb のレビューと Pro-R 2 のセールの記事に書いています。
買いなのは、リバーブを持っていない人と昔の響きが好きな人
それでも、今のセールの値段で4つそろうなら、Reverb Bundle は買いだと思います。
特に向くのは、次のような人です。
- リバーブをまだ1つも持っていない人:プレートもホールも部屋も、ひと通りの響きが4つでそろう
- リバーブを全く持っていない初心者のボカロP:最初のリバーブの候補になる
- 昔のハードのリバーブの響きが好きな人:昔の名機の音が欲しいなら、買う価値がある
ほかのリバーブとも比べてから決めたい人は、こちらにまとめています。
過去のセール
Wave Alchemy の過去のセールで、出典で確かめられたものです(ポンド・ドル表記は海外のニュースの金額)。
- 2025年6月(6月30日まで):Plugin Boutique で何か買うと、Pulse(通常 £49)が無料で付いてくる特典(rekkerd.org)
- 2026年2月(2月28日まで):Plugin Boutique の14周年のセールで、Glow・Radiance・Dawn や Tapewave、ドラム音源をまとめた Ultimate Bundle が £149・$173(84%オフ)(rekkerd.org)
- 2026年10月15日〜10月31日:Plugin Boutique のセールで、Reverb Bundle が $73、4つの単体が各 $23(rekkerd.org)。円では Reverb Bundle が ¥12,447(通常 ¥47,484・73%オフ)、Glow・Radiance が ¥3,830(通常 ¥13,070・70%オフ)、Dawn・Pulse が ¥3,830(通常 ¥10,630・63%オフ)(Plugin Boutique)
ほかの会社のブラックフライデーのセールは、ブラックフライデーのまとめに会社ごとにまとめています。
まとめ
- Wave Alchemy は、昔のリバーブの再現とドラム音源で知られるイギリスの会社
- Reverb Bundle は、Glow・Radiance・Dawn・Pulse の4つの名機のリバーブのセット
- 公式動画の印象は「普通のリバーブ」。動画が短く、良さはつかみきれなかった
- Pro-R 2 と VintageVerb がある私は足さない。次に足すなら部屋やスタジオの響き
- リバーブを持っていない人・昔の響きが好きな人には、今のセールの値段なら買い
リバーブをまだ1つも持っていない初心者のボカロPや、昔のハードのリバーブの響きが好きな人に。
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