¥17,283 の Mix Bus を買うくらいなら、私は The God Particle のほうを選びます。
どちらも、曲の最後にマスターへ挿して、全体をまとめて仕上げる1台のプラグインです。
Black Salt Audio の Mix Bus は、コンプ・低音の引き締め・音色のつまみ・音量のつまみを、1つの画面にまとめた製品です。
私はこの会社の名前を、この製品で初めて知りました。
紹介動画を見た印象は、すごくシンプルで楽そう。
ただ、役割は The God Particle とほぼ重なって見えたので、どちらを選ぶかで考えることにしました。

Black Salt Audio Mix Bus を Plugin Boutique で見る →
Mix Bus はどんなプラグインか:マスターに挿す4つの部品
Mix Bus は、ミックスの最後、Logic でいえばステレオアウトに挿して使うプラグインです。
公式サイトと Plugin Boutique の説明では、マスターに何本も重ねていたプラグインを、これ1つで置き換えることを狙っています。

画面の部品は、大きく分けて次の4つです。
- COMP:曲全体を軽くまとめるコンプ。GLUE(まとめる)と PUNCH(勢いを足す)の2つの動きを切り替える
- LOW COMP:キックとベースの低音だけを締めて、低域のもたつきを抑える
- SCULPT:BEEF(太さ)・BODY(中域の厚み)・AIR(高域のつや)の3つのつまみで、アナログ機材のような温かさを足す
- LOUD:1つのつまみで音量を上げる。GAIN MATCH を入れると、音量をそろえたまま前後を聞き比べられる
つまみの数は少なく、EQ の周波数を細かく決めるような画面ではありません。
形式は AU・VST3・AAX で、Mac と Windows の両方で動きます。
公式の紹介動画では、マスターに並べていたプラグインを外して、Mix Bus に入れ替える流れが見られます。
私が感じたのは、ミックスの最後のステレオアウトに挿すだけなので、とにかく手間がかからないということでした。
マスターに何本も並べる代わりに、1つの画面で済む作りです。
公式サイトで「Plain」と「+Salt」を聞き比べられる
Black Salt Audio の公式サイトには、Mix Bus をかける前と後を切り替えて聞ける場所があります。
ROCK・METAL・MELLOW・POP の4曲で、Plain(かける前)と +Salt(かけた後)を切り替える作りです。

買う前に、自分の曲に近いジャンルの例で、どのくらい変わるかを確かめられます。
私の流れに入れるなら「Ozone の前」
私は曲ができたら、全部のトラックをステムで書き出して、マスタリング用に立ち上げた別の Logic のプロジェクトで Ozone を挿しています。
その流れは、Ozone の使い方の記事にまとめました。
Ozone を Logic で使う手順|Master Assistant に任せて、自分で変えるのは天井の -1 だけ。ボカロPのマスタリングの流れ
Ozone を使っていても、こういう1台で仕上げるプラグインは、あってもいいと思っています。
Mix Bus は The God Particle と同じく、アナログらしさを足す役割のものだと受け取りました。
入れるなら、Mix Bus を Ozone の前に挿して、最後に Ozone の Maximizer で音量を整える順番にします。
先に Mix Bus で質感を足し、音量を決めるのは一番最後、という考え方です。

Mix Bus にも LOUD という音量のつまみがありますが、私の流れなら、音量は最後の Maximizer に任せる形になります。
Ozone のどのモジュールを普段使っているかは、Ozone Advanced の記事に書き出しています。
The God Particle はどんなプラグインか
Mix Bus と比べることになったのが、Cradle の The God Particle です。
こちらもマスターに1つ挿して、曲全体の質感と音量をまとめて仕上げるプラグインです。

Cradle の公式サイトによると、グラミー賞を15回受けたミックスエンジニアの Jaycen Joshua と一緒に作った製品です。
最初の設定は、彼が2021年から自分のミックスで使っている設定そのままになっていて、中央の amount のつまみでかかり具合を決めます。
中にはいくつもの処理が入っていて、最後に音量を上げるリミッターも付いています。
公式サイトの価格は $119 で、14日間の無料体験もあります。

Jaycen Joshua 本人が使い方を説明している、公式の動画もあります。
The God Particle は、Plugin Boutique では見つかりませんでした。
買うなら Cradle の公式サイトからになります。
Mix Bus と The God Particle を並べてみる
2つを、公式サイトと Plugin Boutique で確かめられた範囲で並べました。
| 項目 | Mix Bus | The God Particle | 会社 | Black Salt Audio | Cradle | 公式の単体価格 | $99(買い切り) | $119 | Plugin Boutique | あり | 見つからず | 主なつまみ | COMP・LOW COMP・BEEF/BODY/AIR・LOUD | amount・eq(high/mid/low)・limiter | 試す方法 | 公式サイトで前後の音を聞き比べ | 14日間の無料体験 | ほかの買い方 | Artist Pass(年$99で18本) | Orion とのバンドル |
|---|
Mix Bus はつまみごとに役割が分かれていて、The God Particle は決まった設定から amount で量を決める作りです。
どちらも、マスターの何本ものプラグインを1つにまとめる、という狙いは同じに見えます。
値段は Mix Bus のほうが安い
2026年10月23日時点の公式サイトの単体価格で比べると、Mix Bus が $99、The God Particle が $119 で、Mix Bus のほうが $20 安くなっています。

Black Salt Audio には、Artist Pass という定額の買い方もあります。
年 $99 で、Mix Bus を含む18本のプラグインが使える形です。
Plugin Boutique では、Mix Bus 単体を円の価格で買えます。
The God Particle は、公式サイトからドルの価格で買う形です。
私は The God Particle を選ぶ。それでも Mix Bus が向く人
私がこの値段を出すなら、The God Particle を選びます。
理由は、The God Particle のほうが評判がいいと感じているからです。
聞いている限りでは、2つはほぼ同じ役割で、The God Particle は音につやが出ると言われています。
なので、個人的にはまだ持っていない The God Particle のほうが気になっています。
一方で、Mix Bus が向くのは、The God Particle をまだ持っていなくて、少しでも安く済ませたい人です。
役割はほぼ同じなので、両方買うより、どちらか1つを選ぶのがいいと思います。
マスターに何を入れるか自体で迷っているなら、マスタリングのプラグインの選び方も参考になります。
Ozone 以外のマスタリング用の製品は、Lurssen Mastering Suite の記事でも比べました。
過去のセール
Mix Bus は出てまだ日が浅く、日付を確かめられた過去のセールはまだありません。
- 2026年10月23日:Plugin Boutique で¥17,283(セールではない価格)
まとめ:持っていないなら、どちらか1台
Mix Bus は、コンプ・低音・音色・音量をマスター用に1つにまとめた、つまみの少ないプラグインでした。
私の流れに入れるなら Ozone の前に挿し、音量は最後に Maximizer で整えます。
選ぶなら私は The God Particle ですが、値段を抑えたいなら Mix Bus も十分に候補になります。
The God Particle には無料体験が、Mix Bus には公式サイトの聞き比べがあり、どちらも買う前に音を確かめられます。
The God Particle をまだ持っていなくて、少しでも安くマスターを1台で仕上げたい人に。
Black Salt Audio Mix Bus を Plugin Boutique で見る →
評判を重視して、マスターの1台を選びたい人に。







コメントを残す