4台そろって、1台ずつ買うときの2台分の値段。
EastWest Pianos Platinum のセールでのバンドルの値段は、それだけ見ればすごくいいと思います。
それでも私は、4台まとめても、1台だけでも、今回は買いません。
音のリアルさは認めたうえで、手元のピアノと役割が重なると感じたからです。
この記事では、4台の違いと「まとめてか1台か」の比べ方、私が足さないと決めた理由、どんな人なら買っていいかを順に書きます。
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EastWest Pianos Platinum はどんな音源か:コンサートグランド4台
EastWest Pianos は、世界的に知られるグランドピアノ4台を収録したピアノ音源です。
入っているのは Steinway D・Bösendorfer 290・Bechstein D-280・Yamaha C7 の4台です。

EastWest の公式サイトによると、1台ごとにマイクの位置が3つ、奏法が8つ、1音あたり最大18段階の強さで録音されています。
近いマイクの録音は、エルトン・ジョンやデヴィッド・ボウイの作品を手がけた Ken Scott が担当したと書かれています。
同じ EastWest の Symphonic Orchestra や Symphonic Choirs と同じ響き(インパルスレスポンス)が入っていて、オーケストラと混ぜやすいのも特徴です。
EastWest はオーケストラの音源で知られるメーカーで、私も Hollywood シリーズを使っています。
気をつけたいのは容量です。
公式サイトには1台あたり約60GBとあり、読み込むマイクの位置を選んでメモリを節約できる作りになっています。
4台の違い:公式の説明で比べる
4台は、同じ録り方でも音のキャラクターがはっきり分かれています。
ここでは EastWest の公式サイトの説明をもとに、それぞれの違いをまとめます。
Steinway D:明るく、堂々とした音
公式サイトでは、Steinway D は「明るく、気品があり、エレガント」と紹介されています。
コンサートホールいっぱいに広がるような音で、静かな場面もこなしつつ、大きく弾き切る場面で一番映えるピアノだそうです。

4台の中では、いわゆる「グランドピアノらしい華やかさ」を求めるときの基準になる1台です。
Bösendorfer 290:まろやかで、なめらか
Bösendorfer 290 は、Steinway D よりずっとまろやかな音だと説明されています。
軽く跳ねるフレーズにも、つなげて伸ばすフレーズにも向き、なめらかさを売りにしたピアノです。

サステインペダルを踏むと、そのなめらかさがさらに増して、厚みのある響きになるとも書かれています。
Bechstein D-280:1音ずつがはっきり聞こえる
Bechstein D-280 は、音の分離のよさで選ぶピアノです。
ほかの3台が大きく豊かに響かせる方向なのに対して、こちらは1音1音を正確に聞かせる方向だと説明されています。

1音がほかより少し細いぶん、和音を厚く重ねても、それぞれの音を聞き分けやすいそうです。
Yamaha C7:中域がきれいで、高域にきらめき
Yamaha C7 は、中域の美しさと高域の軽いきらめきが特徴だと紹介されています。
公式サイトでは、ブルースやフォーク、昔のアメリカの曲によく合うと書かれています。

1台だけ選ぶなら、こうした説明と公式動画の音を手がかりに、作る曲に近いものを選ぶのがよさそうです。
公式動画を見た感想:リアルだけど、少し古い感じもした
EastWest Pianos は名前だけ知っていて、持ってはいません。
今回、EastWest の公式動画で4台の音と画面を見てみました。
音はいいと思いました。
本物のピアノを弾いているようなリアルさは、EastWest の良さだと感じます。
ただ、音の雰囲気が少し古い感じがしたのと、画面(UI)が見にくいのは気になりました。
4台まとめてか、1台だけか
Plugin Boutique では、4台のバンドルと、1台ずつの両方が売られています。
2026年10月のセールでは、2台分の値段で4台そろう計算でした(数字は下の「過去のセール」に)。

4台を1台ずつ買うとバンドルのちょうど倍になるので、2台以上欲しいならバンドル一択です。
反対に、使うピアノが1台に決まっているなら、1台だけのほうが容量も値段も抑えられます。
私の答えは、そのどちらでもありませんでした。
4台まとめてこの値段は本当にいいと思いますが、ピアノそのものに、そこまで魅力を感じなかったからです。
Pianoverse と Addictive Keys がある今、足さない理由
私がいま使っているピアノは、IK Multimedia の Pianoverse(無料配布の Black Pearl B200)と、XLN Audio の Addictive Keys です。
動画の音と比べると、Pianoverse のほうが音もすごくいいと感じました。
EastWest Pianos はリアル系の音で、方向としては Pianoverse に近いと思います。
同じ役割のピアノがすでにあるので、Pianoverse があれば十分、というのが正直なところです。
ポップス寄りのボカロ曲なら、Addictive Keys も十分に使えます。
この2つをどう使い分けているかは、こちらに書いています。
どんな人なら買っていいか
EastWest のピアノがどうしても欲しい人は、このセールで買ってもいいと思います。
4台まとめてこの値段になる機会なら、2台以上使いたい人には特にお得です。
公式サイトのとおり Symphonic Orchestra と同じ響きが入っているので、EastWest のオーケストラ音源と合わせやすい点も選ぶ理由になります。
ただし、容量は1台約60GBなので、入れる場所は先に確かめておいてください。
一方で、まだ1本目のピアノ音源を選んでいる段階なら、すぐに決めなくていいと思います。
ピアノ音源は数がとても多く、似た方向の製品もたくさんあるので、いろいろ見比べてから決めるのが一番です。
ピアノの使いみちから選ぶ方法は、こちらにまとめています。
EastWest のほかの製品がいつ安くなるかは、EastWest のセールの記事に書いています。
過去のセール
- 2026年10月11日:Pianos Platinum Bundle が ¥17,926(通常¥34,680・48%オフ・11月1日まで)。Steinway D・Bösendorfer 290・Bechstein D-280・Yamaha C7 の各 Platinum は ¥8,963(通常¥17,250・48%オフ・11月1日まで)
ピアノ音源全体のセールの時期と、待つか買うかの考え方は、ピアノ音源のセールの記事にまとめています。
まとめ:4台そろう値段は魅力。ただ、手元のピアノと比べてから
EastWest Pianos Platinum は、性格の違うコンサートグランド4台を、EastWest らしいリアルな音で収録したピアノ音源です。
セールでは2台分の値段で4台そろうので、複数台使いたい人にはバンドルが断然お得です。
私は、Pianoverse と方向が近いことから、今回は足さないと決めました。
すでにリアル系のピアノを持っている人は、まず手元の音と比べてみてください。
これから1本目を選ぶ人は、ほかのピアノ音源も聞いてから決めて遅くありません。
そのうえで EastWest の音がいちばん好きだと思えたなら、このセールはいい機会です。
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