UAD Capitol Chambersのセールは買い?過去の値動きと買い時|地下のエコーチェンバーを「初めて聞く響き」と感じたボカロPの見方

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ロサンゼルスにある Capitol Records の円いビルの下には、地下約9メートルのところに、音を響かせるためだけに作られたコンクリートの部屋があります。

Capitol Chambers は、その部屋の響きを再現した Universal Audio(UAD)のリバーブです。

 

正直に言うと、私はこのプラグインを知りませんでした。

画面の画像も見たことがなく、最初に見たときは「普通のスタジオとはちょっと違う感じだな」という印象でした。

 

それでも公式の動画で音を聞いてみたら、今まで聞いたことのないタイプのリバーブに感じて、かなり面白かったです。

この記事では、どんなリバーブなのか、私がどう感じたか、向いている曲と過去のセールをまとめます。

 

私自身は持っていないので、書いているのは公式の動画と説明を見た範囲での考えです。

 

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Capitol Chambersは、Capitol Recordsの地下にあるエコーチェンバーを再現したリバーブ

エコーチェンバーは、スピーカーで音を流して、部屋に響いた音をマイクで録り直すための専用の部屋です。

デジタルのリバーブが無かった時代は、こうした本物の部屋で残響を作っていました。

 

Capitol Records のビルの地下で、エコーチェンバーを作っている工事のころの白黒写真(Plugin Boutique の製品説明の画像)

 

UA の説明では、Capitol のチェンバーは Les Paul が設計したもので、ビルの地下30フィート(約9メートル)にあります。

Ray Charles や Frank Sinatra から、Beck や Muse まで、何十年も名盤の響きを作ってきた部屋として紹介されています。

 

UA は60年代初めの技術図面までさかのぼって、部屋の中のスピーカーとマイクの置き方を再現したそうです。

 

Capitol のエコーチェンバーの図面と、スピーカーが置かれたコンクリートの部屋の写真(Plugin Boutique の製品説明の画像)

 

中身の技術は、同じ UA の Ocean Way Studios と同じ「Dynamic Room Modeling」です。

部屋の響きをそのまま写し取るだけの普通のリバーブと違い、マイクの位置を動かしても響きが自然に変わるのが特徴とされています。

 

部屋は1つだけに見えたけれど、実は4つから選べる

画像を見たとき、私は「部屋は1つで、かかり具合だけを決めるプラグインなのかな」と思いました。

 

チェンバーの奥にスピーカー、手前の左右にマイクスタンドが立つ部屋の再現画像(Plugin Boutique の製品説明の画像)

 

調べてみると、画面の上にある「2・4・6・7」のボタンは部屋の番号でした。

Capitol の地下にあるチェンバーのうち、特によく使われてきた4つの部屋を選べるようになっています(Sound On Sound のレビューより)。

 

その下には、4種類のマイクが並んでいます。

UA によると、60年代の Altec 21D を使った昔の配置と、今の Shure SM80 を使った配置の両方を試せます。

 

Capitol Chambers の部屋を選ぶ2・4・6・7のボタンと、4種類のマイク、MINIMUM〜MAXIMUMのマイク位置のスライダー(Plugin Boutique の製品説明の画像)

 

いちばん下の MINIMUM〜MAXIMUM のスライダーは、マイクの位置です。

いちばん遠い位置から、スピーカーのすぐ近くまでマイクを動かせて、部屋の響き方そのものを変えられます。

 

UA は、ボーカルやドラムを少し太らせる使い方から、ストリングスを残響でたっぷり包む使い方まで、と説明しています。

 

つまみは少なく、迷わず響きを決められる作り

部屋とマイクを選んだあとのつまみは、多くありません。

 

Capitol Chambers のつまみ。PREDELAY・DECAY、FILTER・BASS・MID・TREBLE、MIX・WET SOLO・WIDTH(Plugin Boutique の製品説明の画像)

 

  • PREDELAY:残響が鳴り始めるまでの時間(0〜250ms)
  • DECAY:残響の長さ
  • FILTER:チェンバーに送る低音を80〜750Hzの間で切る
  • BASS・MID・TREBLE:残響の音色を整える3つの EQ
  • MIX・WIDTH:原音との混ぜ具合と、左右の広がり

 

UA は、FILTER でチェンバーに送る低音を先に切って、残響がもこもこするのを防げると説明しています。

 

さらに、Ray Charles や Steely Dan を手がけた Al Schmitt、Beck や Radiohead の Darrell Thorp など、グラミーを受賞したエンジニアのプリセットが入っています。

UA のハードウェアがなくても、Mac や Windows のパソコンだけで動きます。

 

UA 公式の短い使い方の動画です。

 

公式の動画で聞いて、「こんなリバーブもあるんだ」と思った

公式の動画で音を聞いて、まず思ったのは「音がめちゃくちゃいい」ということでした。

 

私の中では、初めて聞くタイプのリバーブでした。

質のいい伸びがあって、いかにもチェンバーらしい響きで、こんなリバーブもあるんだなと面白く感じました。

 

聞いていて、少しおしゃれで、セクシーな感じがしたのも印象に残っています。

今まで聞いたことのない響きだった、というのが個人的な感想です。

 

 

部屋ごと選びたいなら、私は Ocean Way の方を選ぶ

同じ UA には、スタジオ全体を再現した Ocean Way Studios Deluxe もあります。

どちらも部屋の響きを再現するリバーブですが、私が選ぶなら Ocean Way の方です。

 

理由は、選べることが多い方が好きだからです。

部屋やプリセットがたくさんあって、そこから選んでいける方が、私には合っています。

 

Capitol Chambers も実際には4つの部屋から選べますが、Ocean Way は2つのスタジオに加えて3つのチェンバー、スタジオの卓やコンプまで入っています。

「部屋の響きの選択肢」で比べるなら、Ocean Way の方が広いと思います。

 

Ocean Way のセールと、私がどう見たかはこちらにまとめています。

Ocean Way Studios Deluxeのセールは買い?過去の値動きと買い時|リバーブは持っているボカロPが「部屋の響きは別枠」と考える理由

 

8,500円くらいなら、買ってもいいと思えた

それでも、Capitol Chambers がいらないわけではありません。

8,500円くらいなら買ってもいいかな、と思うくらいには面白かったです。

 

選択肢の多さでは Ocean Way を選びますが、この響きそのものには惹かれています。

まだ買ってはいませんが、ちょっと気になっている1本です。

 

向いているのは、神秘的な曲や劇伴で残響を主役にしたい人

Capitol Chambers の響きには、アンビエンス感(空間の空気感)があると感じました。

なので、神秘的な曲や、地下・洞窟で演奏しているような曲に合いそうだと思っています。

 

今までこういう方向のリバーブはあまりないと思っていたので、この残響感を生かした曲が作れそうです。

特殊な場所で鳴っているような曲や劇伴、フィールドレコーディングのような楽曲にも使えるかもしれません。

 

一般的にどんな人に向くかは、正直なところ想像しきれませんでした。

ただ、ちょっと変わった、面白い響きで作曲したい人には使えるプラグインだと思います。

 

本当にそういう曲が作れるかは、使ってみないと分からない部分です。

気になる人は、UA の14日間の体験版で、自分の曲に合うか確かめてみるのがいいと思います。

 

過去のセール

確認できたものだけを並べます(ドル表記は海外の記事の金額です)。

 

  • 2019年10月:Sound On Sound のレビュー時点の価格は $349(出典:Sound On Sound)
  • 2026年10月1日:Plugin Boutique で ¥8,562(通常 ¥34,680・75%オフ・11月1日まで)

 

Plugin Boutique の Capitol Chambers の製品ページ(2026年10月19日時点で¥8,562・75%オフ)

 

確認できた範囲では、通常価格の4分の1まで下がるセールが出ています。

通常価格との差がかなり大きいので、欲しい人はセールを待つのが素直だと思います。

 

UAD 全体のセールの流れはUniversal Audio のセールの記事、リバーブ全体の買い時はリバーブのセールのまとめ、ほかの会社も含めた流れはブラックフライデーのまとめで確認できます。

 

まとめ:選択肢より、この響きそのものが欲しい人の1本

Capitol Chambers は、Capitol Records の地下にあるエコーチェンバーを、部屋・マイク・マイクの位置まで再現したリバーブです。

4つの部屋と4種類のマイクを選んで、少ないつまみで響きを決められます。

 

私は初めて聞くタイプの、質のいい伸びの響きだと感じ、8,500円くらいなら買ってもいいと思えました。

ただ、部屋の選択肢の多さで選ぶなら、私は Ocean Way の方を選びます。

 

神秘的な曲や劇伴など、残響そのものを曲の主役にしたい人は、セールのうちに検討してみてください。

 

神秘的な曲や劇伴で、チェンバーの響きを主役にしたい人に。

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部屋やプリセットの選択肢が多い中から、響きを選びたい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。