Roland TR-606はTR-808・909と何が違う?|跳ねる軽いリズムが好きになったボカロPが、ソフト版を調べてみた

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公式の動画で TR-606 の音を聞いて、耳に残ったのは跳ねるような軽いリズムでした。

少し古い感じはありますが、その音は好きで、いい印象を持っています。

 

一方で、画面のデザインは古臭く見え、値段も少し高いと感じました。

TR-606 は持っていないので、Roland の公式と Plugin Boutique の情報、公式の動画から考えたことを書きます。

 

Roland TR-606 を Plugin Boutique で見る →

 

TR-606 はどんな製品か:TB-303 の相棒として生まれた小さなリズムマシン

TR-606 は、Roland が1981年に出したリズムマシン(ドラムの音を打ち込んで自動で鳴らす機械)です。

愛称は「Drumatix」で、ベースの音を鳴らす TB-303 と組み合わせて使う相棒として作られました。

 

Roland の公式によると、大きさも値段も手ごろで扱いやすく、誰でも曲作りに手が届くようにした機種です。

鳴る音は、キック・スネア・2つのタム・シンバル・オープンとクローズのハイハットの7つです。

 

Roland TR-606 Software Rhythm Composer の画面。上に ACCENT・BASS DRUM・SNARE DRUM・L.H.TOM・CYMBAL・O.C.HIHAT のつまみ、下に16個のステップのボタンが並ぶ(Roland 公式より)

 

今回の製品は、その実機を Roland Cloud でソフトにしたものです。

Roland 独自の ACB という技術で元のアナログ回路を再現していて、公式は実機と同じ音だとしています。

 

公式の紹介では、音の特徴はパンチのある中域のキック、ポンと鳴るタム、シャリっとしたハイハットです。

80年代のニューウェーブやパンクから電子音楽まで、幅広い曲で使われてきました。

 

 

公式の動画で聞いて:跳ねるような音が好きになった

TR-606 という機種は、今回動画を見るまで知りませんでした。

聞いてみると、ちょっと古い感じはします。

 

それでも、TR-606 の跳ねるような感じの音は好きで、いい印象を受けました。

 

気になったのは見た目です。

画面のデザインがもう少しモダンだと嬉しい、とは思いました。

 

 

TR-808・TR-909 と何が違うか

TR-606 は、TR-808 の翌年、TR-909 の2年前に出た機種です。

3台とも Roland Cloud でソフト版が出ているので、並べて比べてみます。

 

項目TR-808TR-606TR-909
実機の発売1980年1981年1983年
私の見え方デザインが古臭く今はあまり要らないデザインは古臭いが音はいい・跳ねる音が好き909の音は今は Battery 4 で鳴らしている
合いそうなボカロ曲(私の見立て)アナログ風の古いポップスアナログ系の EDM・軽めの曲四つ打ちの曲

 

808 と同じく、606 もデザインは古臭く見えています。

ただ、音はいいと思いました。

 

808 や 909 の音は、普段は Battery 4 で鳴らしています。

 

808 の音源で迷っているなら、4つの808の音源を比べたこの記事が参考になります。

808の音源はどれを選ぶ?|Battery 4・XO・Nepheton 2・TR-808を、普段Battery 4で鳴らしているボカロPが比べた

 

TR-808 のソフト版の中身は、Roland Cloud の動画で確かめられます。

 

909 の音が欲しい人は、TR-909 とほかの909の音源の違いを書いた記事も参考になると思います。

 

ソフト版で足された機能:音ごとの調整と、細かい打ち込み

ソフト版の TR-606 は、実機の音に加えて、今の曲作りに合わせた機能が足されています。

上のパネルを開くと、キックやスネアなど音ごとに Tune(音の高さ)と Decay(音の長さ)を変えられます。

 

TR-606 のソフト版で上のパネルを開いた画面。BASS DRUM や SNARE DRUM ごとに TUNE・DECAY・GAIN・PAN のつまみが並ぶ(Roland 公式より)

 

内部の回路をわざと歪ませて、太くざらついた音にすることもできます。

実機の軽さだけでなく、もう少し押しの強い音にも寄せられるということです。

 

打ち込みは、実機と同じ16個のボタンのほかに、音ごとに段が分かれた画面でも行えます。

1つのパターンに A〜H の8つのバリエーションを持てるので、少しずつ変わるリズムも作れます。

 

TR-606 のソフト版で EDIT を開いた画面。下に CYMBAL から BASS DRUM まで音ごとの段が並び、16ステップに赤や青の打ち込みが入っている(Roland 公式より)

 

フラム(2回重ねて叩く音)や、1つのステップを細かく刻むサブステップ、弱く鳴らす音も入れられます。

音ごとに「何ステップで1周するか」とシャッフル(跳ね具合)を別々に決められるのも、ソフト版で足された点です。

 

音ごとに別の出力に分けることもできるので、キックだけ、ハイハットだけに別のプラグインを挿す使い方もできます。

 

TR-606 のソフト版の SUB OUTPUT の設定。BASS DRUM から CYMBAL までの7つの音を、それぞれ別の出力に分けられる(Roland 公式より)

 

作ったパターンは、オーディオか MIDI として DAW にドラッグして置けます。

Roland のハードウェアの TR-8S や TR-06 とパターンをやり取りでき、TR-06 のつまみでソフト版を操作することもできます。

 

ノートパソコンの DAW で開いた TR-606 のソフト版と、奥に置かれたハードウェアの Roland Boutique TR-06(Roland 公式より)

 

ボカロ曲なら、軽さを生かす曲に使いたい

606 の軽いリズムは、ボカロ曲には基本的に合うと思っています。

特に合いそうなのは、アナログ系の音を使った EDM です。

 

初音ミクの曲を、ちょっと間の抜けた、軽めの感じに仕上げたいときにも使えそうです。

 

ポップスでもいいはずなので、使い道はいろいろ広がりそうです。

 

値段に見合うか:音は使いやすそう、ただ少し高い

この値段だと、ちょっと高いというのが実際のところです。

 

Plugin Boutique の Roland TR-606 の製品ページ(2026年11月6日時点で¥25,970)

 

それでも、動画を見た限りではかなり使いやすそうな音だと思いました。

実際に曲を作ってみたらどうかは分かりませんが、雰囲気はかなり使いやすそうです。

 

まとめ:跳ねる軽いリズムが欲しい人のための1台

TR-606 は、808 と 909 の間に出た、軽くて跳ねるリズムが持ち味のリズムマシンです。

デザインは古臭く見え、値段も少し高めですが、音はいいと感じました。

 

アナログ系の EDM や、軽めに仕上げたいボカロ曲に、606 ならではの軽さを足したい人に向いています。

 

跳ねるような軽いリズムを、本家の音で使いたい人に。

Roland TR-606 を Plugin Boutique で見る →

 

808 や 909 の音も、1つのドラム音源から鳴らしたい人に。

Battery 4 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。