ファンタジーやシネマティック寄りのボカロ曲では、サビの後ろに大太鼓や金属の合奏を入れたくなることがあります。
ただ、こうした音は入れた途端に映画風になりやすいので、私は使う場面を選んでいます。
Heavyocity Master Sessions Bundle は、まさにその「合奏の打楽器」の音源を4つまとめた、Plugin Boutique だけで買える束です。
公式動画を聞いた限り、厚く響きのある、いい音でした。
それでも、UI の古さと値段を考えて、私自身は買わなくていいと判断しています。
持っていないので、ここに書くのは使った感想ではなく、Plugin Boutique の説明と Heavyocity の公式動画から調べた中身と、向く人の話です。
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どんな束か:何人もで一緒に叩いた打楽器の音源が4つ
Master Sessions は、Heavyocity が映画やゲームの作曲家向けに出している、特定の楽器や合奏にしぼった音源のシリーズです。
ひとことで言うと、何人もの奏者が一緒に叩いた太鼓や金属、木の音を、鍵盤で鳴らせる Kontakt 音源です。

この束に入っているのは、次の4つです。
- Ensemble Drums(太鼓の合奏)
- Ethnic Drum Ensembles(世界の民族打楽器の合奏)
- Ensemble Metals(金属の合奏)
- Ensemble Woods(木の合奏)
録音はニューヨークで行われたと、Plugin Boutique は説明しています。
Plugin Boutique だけが扱う期間限定の束で、4つを別々に買うよりかなり安くなります。
動かすには Kontakt 5(Player)の 5.5.1 以上が要り、無料の Kontakt Player でも鳴らせます。
動作環境は、Mac が OS X 10.9 以上、Windows が 7 以上と書かれています。
4つの中身
4つとも、音を選んで鳴らす「キット」と、テンポに合わせて鳴る「ループ」の両方が入っています。
ここからは、Plugin Boutique の説明をもとに1つずつ見ていきます。
Ensemble Drums:和太鼓や大太鼓を5人で
Ensemble Drums には、7つの合奏が入っています。
1つの合奏は、最大10個の太鼓を5人が同時に叩いたものです。
太鼓は、和太鼓、ロートタム、行進で使う大太鼓とスネア、コンサート用の大太鼓、フロアタム、大きな容器などです。
テンポに合わせて鳴るループは、300以上あります。

画面の真ん中の大きなつまみは、Heavyocity の看板のつまみ、PUNISH です。
キットの音は、公式のこの動画で一通り聞けます。
Ethnic Drum Ensembles:世界の太鼓を7人で
Ethnic Drum Ensembles には、6つの合奏が入っています。
1つの合奏は、最大12個の太鼓を7人が同時に叩いたものです。
太鼓は、和太鼓、ボンゴ、コンガ、フレームドラム、ジャンベ、ダルブッカ、カホン、スルドなど、いろいろな国のものが混ざっています。
ループは375以上です。

画面の真ん中の MIX では、3つのチャンネルごとに、左右の位置・音の高さ・音量を動かせます。
民族打楽器の合奏がどう鳴るかは、公式のこの動画で聞けます。
Ensemble Metals:樽やパイプを6人で
Ensemble Metals には、12の合奏が入っています。
どれも6人が同時に叩いて録ったものです。
樽やごみ箱のように重く響く音から、線路の犬釘やパイプのように鋭い音まで、幅があります。
ループは300以上です。

画面の並びは、Ethnic Drum Ensembles とほとんど同じです。
金属の音がどこまで重く、どこまで鋭くなるかは、公式のこの動画で確かめられます。
Ensemble Woods:カホンや竹の棒を6人で
Ensemble Woods には、11の合奏が入っています。
こちらも6人が同時に叩いて録ったものです。
カホンのような打楽器だけでなく、竹の棒や、叩いたアコースティックギターのような楽器ではない物も使われています。
ループは300以上です。

画面は、真ん中の TWIST のつまみを選んだところです。
木の合奏の音は、公式のこの動画で聞けます。
4つに共通する機能
4つとも、同じ形の画面で操作します。
全体にかけるリバーブ・ディレイ・歪み・コーラスと、チャンネルごとの音量の変化(鳴り始めから消えるまでの形)を、同じ場所で調整できます。
ほかに、演奏しながら効果を足す TriggerFX、ループのリズムを組み替える Loop Mutator、音を左右のどこに置くかを決める The Stage があります。
公式動画を聞いて感じたこと:重厚で、劇伴寄りの音
公式動画を聞いた限り、Heavyocity らしい重厚なパーカッションやドラムの音でした。
かなり厚く、響きのある音だと感じます。
ただ、作りの古さがどうなのかは気になりました。
こういう合奏の打楽器は、響きも含めて、どちらかというと劇伴寄りの音です。
ポップスにも頑張れば使えそうですが、かなり重厚なので、劇伴の方が合うと思います。
Heavyocity のドラムで言えば、バンド系の曲なら Damage Drum Kit、劇伴なら Damage 2 というのが前からの私の考えで、この束は劇伴の側に入ります。
ファンタジー寄りのボカロ曲で、映画風にしすぎないか
ファンタジーやシネマティック寄りのボカロ曲で、大太鼓や金属の合奏を入れたいと思うことはあります。
ただ、どうしても映画風になってしまいそうなので、使うときは場面を選ぶと思います。
4つの中で、大太鼓が入っているのは Ensemble Drums、金属の合奏は Ensemble Metals です。
私は買わない:値段と UI の古さ
セールの値段でも、私にはちょっと高いと感じます。
それに UI が古いので、もっといいものがあるのでは、というのが正直なところです。
なので、私としては買わなくていいと考えています。
一方で、劇伴やシネマティックな曲に寄せて、合奏の打楽器をまとめてそろえたい人なら、4つが一度にそろうこの束は候補になると思います。
過去のセール
- 2026年11月7日:¥25,981(62%オフ・12月18日まで)
Plugin Boutique だけで扱う束なので、ほかのお店と値段を比べることはできません。
Heavyocity のほかの製品のセールの来かたは、Heavyocity のセールの記事にまとめています。
まとめ
Heavyocity Master Sessions Bundle は、太鼓・民族打楽器・金属・木の合奏を4つまとめた、Plugin Boutique 限定の束です。
公式動画を聞いた限り、重厚で響きのある劇伴寄りの音でした。
私は値段と UI の古さから見送りますが、劇伴寄りの打楽器をまとめてそろえたい人には候補になります。
Heavyocity の製品のどれを選ぶかは、こちらで欲しい順に比べています。
Heavyocityはどれを選ぶ?Damage 2・Psychosisなど5つを比べた|シネマティックをやりたいボカロPの欲しい順
劇伴寄りの合奏の打楽器を、4つまとめてそろえたい人に。
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バンド系の曲で、ごつく太いドラムが欲しい人に。
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劇伴向けのドラムを、本格的にそろえたい人に。
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