ドラムの打ち込みは、基本的にずっと Addictive Drums 2 でやっています。
不満があるわけではないのですが、最近は自分の曲のドラムがどれも同じ顔に見えてきたところがありました。
そこで気になっているのが、Heavyocity の Damage Drum Kit です。
こういう音源があるのは見たことがありましたが、名前までは知りませんでした。
結論から書くと、私の中の線は1万円です。
そこまで下がるなら買い、それより高いなら急がない。その理由と、どんな音源なのかをまとめます。
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買い時の考え方:半額まで来たら買う、それ以外は急がない
Damage Drum Kit は、Plugin Boutique での通常価格が ¥20,741 です。
ドラム音源としては中くらいの価格帯ですが、私はすでに Addictive Drums 2 を持っているので、「無いと困る」音源ではありません。
それでも欲しいと思ったのは、手持ちの音源では出せない方向の音だからです。
だからこそ、通常価格で飛びつく買い方はしないつもりでいます。
確認できた範囲では、発売時の $119 という値段はいまも変わっていません。
そこから半額前後まで落ちる場面があるので、1万円前後が見えたときが動くタイミングだと考えています。
値動きの詳しい中身は、下の「過去のセール」にまとめました。
生のドラムキットを、Heavyocityの音に作り変えた音源
Damage Drum Kit は、Kontakt で動くドラムキットの音源です。
Heavyocity 公式によると、収録されているのはキック2・スネア3・タム4・ハイハット・シンバル7に、スティッククリックとカウベルを加えたセットです。

面白いのは、1つの音に対して「そのまま録った音」と「Heavyocity の signal chain で強く加工した音」の2系統が入っているところです。
生ドラム音源というより、生ドラムを素材にした加工音のライブラリに近い作りになっています。
サンプル数は 23,840、容量は 24GB(圧縮後は約 11GB)。アーティキュレーションは 120 種類あります。
公式のデモ動画では、その加工された音が一通り聞けます。
動画を見た率直な感想として、この音はかなり好みでした。
画面が暗めでシネマティックなのも含めて、戦争映画やバイキングの映画に出てきそうな、ごつい音だと感じています。

なお、動作に必要なのは Kontakt 6.7.1 以降です。
有料版の Kontakt を持っていなくても、無料の Kontakt Player で動きます。
3つのエンジンで、キットから作り直せる
この音源には、役割の違う3つの画面が入っています。
まず Kit Designer は、16ボイスのキットを自分で組み直す画面です。

キック・スネア・タム・ハイハット・シンバル・パーカッション・リバースといったカテゴリーから音を選び、鍵盤の1つ1つに割り当てていく作りです。
ボイスごとに独立した FX チェーンを持っていて、コンプやリバーブ、サチュレーションを1音ずつかけられます。
最初から用意されたキットは 25 種類あるので、そこから手を入れていく使い方もできます。
2つ目の Ensemble Designer は、120以上の音を並べて鳴らすための画面です。
マイクポジションが Close・Room・Hall・LFE・CRUSH の5つに分かれていて、距離感を自分で決められるようになっています。

画面の真ん中にある大きなノブが、Heavyocity でおなじみの PUNISH です。
効き方は Gently Now・Hurt Me Plenty・Nightmare の3段階から選べて、名前のとおり遠慮のない潰し方ができます。
3つ目の Loop Designer には、288 のループが入っています。
72 のループがそれぞれ4つのステムに分かれている形なので、ループを鳴らしてから中身を抜き差しできるのが利点です。
このあたりの流れは、公式の Content Overview を見るのが早いです。
Addictive Drums 2を持っていても、欲しくなった理由
私のドラムは、ほとんど Addictive Drums 2 で作っています。
生っぽいドラムを組むには十分な音源で、使い方はAddictive Drums 2 のレビューに書いたとおりです。

ただ、同じ音源を使い続けていると、どうしても曲のドラムが似た方向に寄っていきます。
マンネリを崩す方法として、まず思いつくのが Addictive Drums 2 の拡張キット(ADpak)を買い足すことです。
実際にどの拡張を選ぶかはADpak の選び方の記事にまとめていますが、今回に限っては、拡張を足すより違うメーカーの音を1本入れる方が効くと思いました。
同じエンジンの中で音色を増やしても、鳴り方の癖までは変わらないからです。
その点で、Damage Drum Kit は方向が真逆です。
生のキットでありながら、最初から潰して前に出した音になっているので、Addictive Drums 2 とは役割がぶつかりません。
Damage 2とどちらを買うか
Heavyocity のドラム系でまず名前が挙がるのは、シネマティックな打楽器の Damage 2 です。
Damage Drum Kit は、その Damage 2 のエンジンを使って作られています。

中身は別物で、Damage 2 は太鼓やメタルなどの打楽器、Damage Drum Kit はドラムセットです。
どちらを選ぶかは、作りたいのが「曲」か「劇伴」かで分かれると思っています。
バンド系のアレンジでドラムを鳴らしたいなら、ドラムキットが入っているこちらです。
劇伴やシネマティックな方向でいくなら、打楽器の Damage 2 の出番になります。
正直なところ、私は2つとも欲しいと思っています。
Damage 2 のほうの値段と買い時は、別の記事にまとめました。
Heavyocity Damage 2のセールはいつ?過去の値動きと買い時|ずっと狙っているボカロPが「37%オフならギリギリ買い」と考える理由
向いている人・急がなくていい人
この音源が効くのは、アグレッシブな方向のボカロ曲を作りたい人だと思います。
メタルやロックのような強いアレンジはもちろん、最近は音数の多い特殊な方向の曲も増えているので、フックのある変わった曲を作る人にはかなり向きます。
武骨な音が好きな人であれば、デモを聞いた時点で判断がつくタイプの音源です。
逆に、ポップスの中で自然に鳴るドラムが欲しい人には、加工が強すぎると感じる場面があるはずです。
ドラム音源をまだ1本も持っていない人も、これを最初の1本にする必要はありません。
その場合はドラム音源のセールと買い時の記事で、定番の音源から見たほうが遠回りになりません。
過去のセール
確認できたものだけを並べます(ドル表記は海外の告知記事の金額です)。
- 2022年6月(〜6月14日):発売。通常 $119 のところ、発売記念で $99。Damage 2 を持っている人はさらに20%オフ(rekkerd)
- 2026年6月5日〜7月6日:Heavyocity の夏のセール。会社全体のセールで、Damage Drum Kit の個別の割引額は告知に記載なし(rekkerd)
- 2026年10月(10月16日まで):Plugin Boutique で ¥10,303(通常 ¥20,741・50%オフ)
発売から値段そのものは据え置きで、下がるときは半額前後まで一気に動くのがこの音源の形です。
通常価格で買う理由はあまりないので、セールのタイミングを見て決めるのが無難だと思います。
Heavyocity というメーカー全体のセールの傾向は、Heavyocity のセールの記事にまとめています。
まとめ
Damage Drum Kit は、生のドラムキットを Heavyocity の手で潰して前に出した、ごつい音のドラム音源です。
Addictive Drums 2 のような生ドラム音源を持っている人でも、役割が重ならない1本として足せます。
私の判断は「1万円まで下がるなら買い」です。
半額前後が見えたときに、デモの音が好みかどうかで決めれば失敗しにくいと思います。
強くて武骨なドラムで、曲の空気を変えたい人に。
🔥 セール中 ¥10303(通常 ¥20741)〜10/16まで:Heavyocity Damage Drum Kit を見る →
劇伴やシネマティックな方向で、太鼓やメタルの打楽器が欲しい人に。
🔥 セール中 ¥43119(通常 ¥69540)〜10/16まで:Heavyocity Damage 2 を見る →






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