NoiseWorks VoiceAssistは要る?|ノイズ取りと声の調整が1つになったプラグインを、ボカロPが「歌い手さん向け」と見た理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

VoiceAssist は、録った歌やセリフから、ノイズ・部屋の響き・息・サ行の刺さり・口のクリック音を取り、音量までそろえるプラグインです。

NoiseWorks というメーカーの、声の後処理をまとめて引き受ける道具です。

 

私はこのプラグインを、調べるまで知りませんでした。

公式の動画では、ノイズが抑えられ、声も良くなっていく様子を一度に見られて、分かりやすいと感じました。

 

ノイズだけを取るプラグインは多いのですが、声の調整まで1つに入っているのは珍しいと感じました。

ただ、ボカロPの私には出番が少なく、買わないと決めています。

 

私は VoiceAssist を持っていません。

中身は NoiseWorks 公式と Plugin Boutique の情報で、感想は公式の動画を見た印象です。

 

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VoiceAssistは、声の後処理を7つのモジュールでまとめるプラグイン

VoiceAssist には、声を整えるためのモジュールが7つ入っています。

ノイズと残響を取る Clean、破裂音と低音の Lowend、言葉の合間の Gate、音量の Dynamics、息の Breath、サ行の Sibilance、口の音の Mouth Noise です。

 

Plugin Boutique の NoiseWorks VoiceAssist Advanced の製品ページ(2026年11月4日時点で¥34,921・32%オフ・11月30日まで)

 

特徴は、挿してすぐ音を変えるのではなく、録音全体を先に解析してから処理するところです。

どこをどれだけ変えたかが波形の上に表示されるので、あとから1か所ずつ直せます。

 

VoiceAssist の Clean モジュールの画面。声の周波数の表示に、取り除くノイズと残響が赤く表示されている(NoiseWorks 公式)

 

上の画面は Clean で、赤く見えるのが取り除くノイズと部屋の響きです。

録り直さずに、背景の音と残響をまとめて取れるのが売りになっています。

 

公式の動画では、声を整えていく流れを見られます。

 

 

3つの版は、どこまで任せるかで分かれる

VoiceAssist には Basic・Standard・Advanced の3つの版があり、上の版ほどできることが増えます。

あとから上の版へ移るときは、差額を払えば済みます。

 

Basic:声の音量をそろえる

Basic でできるのは、声の音量をそろえる Dynamics だけです。

目標の音量(LUFS)を決めると、フレーズごとに音量を上げ下げする線を自動で引いてくれます。

 

VoiceAssist の Dynamics モジュールの画面。波形の上に音量を上げ下げする線が引かれ、Target は LUFS-I Match(NoiseWorks 公式)

 

公式は Dynamics を「録音全体を知っている Vocal Rider」と説明しています。

リアルタイムで少し先だけを見るのではなく、全体を見てから音量の線を引く、という違いです。

 

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Standard:息・サ行・言葉の合間を整える

Standard では、Basic の中身に、息を下げる Breath、サ行を抑える Sibilance、言葉の合間を静かにする Gate が加わります。

息は切り取るのではなく、1か所ずつ音量を下げるので、声の流れは残ります。

 

VoiceAssist の Breath モジュールの画面。見つけた息の部分が緑の帯で囲まれ、-6.0 dB 下げている(NoiseWorks 公式)

 

Sibilance は、サ行の音をまるごと下げるのではなく、耳に痛い帯域だけを下げる仕組みです。

画面では、見つけたサ行の部分が青い帯で囲まれています。

 

VoiceAssist の Sibilance モジュールの画面。サ行の部分が青い帯で囲まれ、耳に痛い帯域だけを下げている(NoiseWorks 公式)

 

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Advanced:ノイズ・残響・破裂音・口の音まで取る

Advanced では、さらにノイズと残響の除去、破裂音と低音の処理、口のクリック音の除去が使えます。

DAW を開かずに使えるスタンドアロンのアプリも付いていて、動画の編集ソフトの音を先に整えることもできます。

 

3つの版から選ぶなら、私はいちばん上の Advanced にします。

 

今のVEA→Vocal Riderと比べると、便利だが高い

私は歌声の下ごしらえに、iZotope の VEA で基本を整えてから、Waves の Vocal Rider で音量をならしています。

VoiceAssist は、この2つがやっていることを1つにまとめたような道具です。

 

Logic のボーカルトラックのミキサー。インサートの上から VEA、Vocal Rider、Pro-Q 4、Pro-C 3 の順に並んでいる

 

1つにまとまっているのは、便利だと思います。

ただ、その便利さにこの値段を払うかは、どうかなというのが正直なところです。

 

Vocal Rider は、Plugin Boutique Japan の動画で、音量をならす様子を聴けます。

 

 

Vocal Rider の値動きは Vocal Rider のセール記事にまとめています。

 

Logic ProでARAを使うなら、Rosettaが要る

Logic ユーザーが買う前に確かめたいのが、Rosetta のことです。

NoiseWorks 公式の対応表では、ARA で使える DAW の欄に「Logic Pro (with Rosetta)」と書かれています。

 

ARA は、DAW の中の録音をプラグインが直接読み込んで処理する仕組みです。

Logic でこの使い方をするなら、Logic を Rosetta で開く必要がある、ということになります。

 

ARA に対応していない DAW のために、公式は Transfer Mode という方法も用意しています。

声をいったん VoiceAssist に録り込んでから、ARA と同じ流れで処理する方法です。

 

ただ、Logic で Transfer Mode を使えば Rosetta が要らなくなるかは、公式にははっきり書かれていません。

Advanced は14日間、カードの登録なしで試せるので、自分の Logic で止まらずに動くかを先に確かめるのが確実です。

 

私は、Rosetta が要る点だけで、買う候補から外していました。

Rosetta で Logic を開くと、どうしても止まることが多いからです。

 

VOCALOID6 も、私の Logic では Rosetta でないと開けないので、スタンドアロンで分けて使っています。

それくらい、Rosetta で止まらないかどうかは大事だと思っています。

 

歌声合成の声には、取るものがあまりない

では Rosetta が要らなかったら買うかというと、私はそれでもいりません。

歌声合成の声は、人が録った声に比べて、息や口の音がもともと少ないからです。

 

ボカロPがこれを持っても、やることはあまり無いと思います。

私の曲ではノイズが乗ること自体がほとんどなく、乗っても、たいていは原因のプラグインを切れば消えます。

 

値段だけで言えば、セールで下がった Advanced なら、買う候補に入れてもいいと思います。

それでも出番が見えないので、私は見送ります。

 

ボカロPが曲の中のノイズで困ったときの選び方は、こちらにまとめています。

ノイズ除去プラグインの選び方|Clarity Vx・RX 12・CLEARを比べて、書き出すと「サー」が聞こえるボカロPが選ぶ1本

 

向いているのは、自分の声を録る歌い手さん

ボカロのまわりで言うと、VoiceAssist がいちばん役に立つのは歌い手さんだと思います。

自分の声を録る人には、息や口の音、部屋の響きを取る場面が出てくるので、必要になると思います。

 

もう1つは、ミックスを頼まれるエンジニアです。

粗い録音のボーカルを渡されたときに、役に立つと思います。

 

過去のセール

  • 2026年11月3日:Advanced ¥34,921(通常 ¥51,907・32%オフ・11月30日まで)
  • 2026年11月4日:Standard ¥17,694(通常 ¥25,867)・Basic ¥5,122(通常 ¥8,506)、どちらも11月30日まで

 

まとめ

  • VoiceAssist は、ノイズ・残響・息・サ行・口の音を取り、音量までそろえる声の後処理のプラグイン
  • 録音全体を先に解析し、変えた場所を波形の上で1か所ずつ直せる
  • 3つの版なら、ノイズと残響を取れる Advanced を選ぶ
  • Logic で ARA を使うには Rosetta が要るので、体験版で止まらないかを確かめてから
  • 歌声合成の声には出番が少なく、私は買わない
  • 向くのは、自分の声を録る歌い手さんと、粗いボーカルを任されるエンジニア

 

自分の声を録る歌い手さんや、粗いボーカルを任されることがあるエンジニアに。

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歌声合成の声の音量をならしたいボカロPに。

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