マスターの音量は、iZotope の Ozone に入っている Maximizer で上げています。
なので Sonnox の Oxford Inflator を調べたときも、気になったのは「Ozone の前に挿す意味があるか」でした。
公式の使い方を一通り読んで、公式動画も見たうえでの結論は、セールの値段でも私は買わなくていいです。
ただ、ドラムやボーカルのバスに挿す使い方は、ありだと思っています。
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Oxford Inflator はどんなプラグインか
Oxford Inflator は、音を大きく、太く聞かせるためのプラグインです。
Sonnox 公式によると、コンプやリミッターのように音の強弱を押しつぶすのではなく、倍音を足して「大きく聞こえる感じ」を作る仕組みです。
公式のユーザーガイドでは、真空管の機材のような暖かさも出せると説明されています。
1つのトラックにも、楽器をまとめたバスにも、曲全体にも挿せます。

画面は、入口の INPUT、効き具合の EFFECT と CURVE、出口の OUTPUT の4本のフェーダーだけです。
ボタンも CLIP 0dB・BAND SPLIT・EFFECT IN の3つしかありません。
公式は「プロに10年以上使われてきた」と紹介していて、歴史の長いプラグインです。
動かせるのは Mac と Windows の AU・VST3・AAX で、1つのライセンスを2台まで使えます。
全体の使い方は、Sonnox 公式のチュートリアル動画にまとまっています。
公式の手順:まず CLIP 0dB をオンにして、EFFECT は 100% から
ここからは、Sonnox 公式のユーザーガイドにある基本の手順です。
私は持っていないので、試した結果ではなく、公式の説明をまとめたものとして読んでください。
- CLIP 0dB をオンにする(最初からオンになっています)
- INPUT を上げて、メーターの上の赤い 0dB の表示が、ときどき点くくらいに合わせる
- OUTPUT は最大から始めて、入口と出口のメーターが同じくらいになるようにする
- CURVE は真ん中の 0 にして、BAND SPLIT はオフにする
- EFFECT は 100% から始める
公式の説明では、EFFECT を 100% にしたときに、出口のピークを上げずに一番大きく聞かせられるそうです。
そのうえで、音が崩れない範囲で INPUT をどこまで上げられるかを探すのが基本です。

それでも物足りないときは、CLIP 0dB を外して、INPUT をさらに押し込む方法も紹介されています。
CLIP 0dB を外すと、0dB を少し超えた分まで Inflator の中で受け止めて、倍音として出口に残せる作りです。
CURVE と BAND SPLIT で、効き方の性格を変える
公式の説明では、CURVE は -50 から +50 まで動かせて、位置で性格が変わります。
-50 は変化が一番控えめで、大きくするより倍音を足して音を豊かにする方向です。
真ん中の 0 は、多くの場面で一番よい結果になりやすい位置だそうです。
+50 に近づけるほど太く大きくなり、静かな部分や背景の音も聞こえやすくなると書かれています。
BAND SPLIT をオンにすると、音を3つの帯域に分けて処理します。
特定の帯域が多い曲で、とにかく大きくしたいときに役立つことがある一方、出口のピークが上がってクリップしやすくなるので、基本はオフのままでよいそうです。

ミックスの最中からずっとマスターに挿しておく使い方も、公式に書かれています。
その場合は BAND SPLIT オフ・CURVE 0・CLIP 0dB オフ・INPUT +6dB・OUTPUT 最大から始める、という設定です。
ほかの Sonnox の公式動画では、Inflator と Limiter を組み合わせてミックス全体を持ち上げる例も紹介されています。
ドラムやボーカルのバスに挿すのは、ありだと思う
公式の説明で目を引いたのが、CURVE を -50 側にすると、ドラムやパーカッションを引き締めるのに向くという点です。
ミックスの中でのドラムの存在感を出したいときや、まとまりをタイトにしたいときに使える設定だと書かれています。
ドラムやボーカルをまとめたバスに挿して、タイトに音がまとまるのであれば、私も挿していいと思います。
公式動画を見た最初の印象も、操作が簡単で、アナログっぽい音に近づけられそう、というものでした。

以前、Sonnox のプラグインを1回ほど使ったことがありますが、そのときはあまり効果を実感できませんでした。
Sonnox の画面の見た目も、あまり好みではありません。
Inflator も、私が使うとそうなりそうだと感じています。
私にはちょっと古すぎて、今から使う価値は無いかなと思っています。
マスターは Ozone の Maximizer、その前に挿すなら新しい道具がいい
私の曲のマスターは、最後に Ozone の Maximizer で音量を上げています。

その前に何かを挿すことを考えないわけではありません。
性能のいいマキシマイザーやリミッターなら、前に挿してもいいと思っています。
でも、Oxford Inflator は私には古く感じるので、わざわざ買わなくていいという判断です。
Ozone をどう使っているかは、Ozone のモジュールを全部書き出した記事にまとめています。
Ozone の新しい機能は、iZotope 公式の動画で見られます。
プロセカやショートに出す曲で、静かな部分が埋もれるとき
プロセカの公募やショート動画に出す曲で、音が小さく聞こえて困ったことはあります。
私は大サビを基準に音量を決めているので、大サビはちょうどよく聞こえます。
困るのは、それ以外の FX のパートや、大サビ以外の静かな部分です。
音量はなるべく均一になるようにしていますが、どうしてもムラが出て、静かな部分が聞こえにくくなることがあります。

そういうところは、オートメーションで直すようにしています。
上の画面のように、気になる場所だけ音量を上げ下げする書き方です。
公式の説明では、Inflator の CURVE を +50 側に寄せると、静かな部分や背景の音が聞こえやすくなるそうです。
ただ、私は試していないので、この悩みが Inflator で解決するかは分かりません。
セールの値段でも、私はいらない
Inflator のことは前から知っていて、値段が下がっているのもよく見かけていました。
それでも、今のセールの値段でも私はいらないと思っています。
もっと新しくて、使える道具があると感じているからです。
Inflator と Limiter のセットの値動きは、Producer Power Bundle のセール記事でまとめています。
Sonnox Producer Power Bundleのセールはいつ?Oxford Inflator+Limiterの値動きと買い時|アナログ感は欲しいけれど今回は見送るボカロPの考え
ほかの Sonnox 製品のセールは、Sonnox のセールのまとめから見られます。
マキシマイザーで音量を上げる手順は、マキシマイザーと音圧の記事に書きました。
Sonnox 公式には、無料の体験版もあります。
画面の動きを先に見たいときは、こちらの公式動画も参考になります。
過去のセール
- 2026年10月29日:¥6,600(75%オフ・12月17日まで)
まとめ:バスを引き締める道具としてはあり、私には Ozone で足りる
Oxford Inflator は、倍音を足して音を大きく聞かせる、操作のシンプルなプラグインです。
公式の手順どおりなら、CLIP 0dB をオン、CURVE は 0、EFFECT は 100% から始めて、INPUT で効き具合を探します。
ドラムやボーカルのバスをタイトにまとめる使い方は、ありだと思います。
ただ、マスターを Ozone で仕上げている私には古く感じて、セールの値段でも買わないという結論になりました。
ドラムやボーカルのバスを、簡単な操作でタイトにまとめたい人に。
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マスターの音量を、1つのプラグインで仕上げたい人に。
iZotope Ozone 12 を Plugin Boutique で見る →






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