Session Keys Grand Yは弾けないボカロPに要る?Addictive Keysを使う私が、コードが鳴るグランドピアノ音源を調べてみた

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ピアノが弾けなくても、打ち込みでボカロ曲を作るなら、困る場面は私にはありませんでした。

私も作曲を始めたときはまったく弾けず、今も弾けないまま打ち込みで曲を作っています。

 

e-instruments の Session Keys Grand Y は、鍵盤を1つ押すだけでコードが鳴る機能を持ったグランドピアノ音源です。

公式の動画を見た限り、音は色気と厚みのある、きらびやかなピアノでした。

 

ただ、発売から10年以上たった製品で、曲作りの時短にはそれほどならなそうなので、Addictive Keys を持っている私は買いません。

このページでは、どんなピアノ音源なのか、持っている Addictive Keys と比べてどう聞こえたか、弾けない人にコードの機能は要るのかを書きます。

 

e-instruments Session Keys Grand Y を Plugin Boutique で見る →

 

Session Keys Grand Yは、ヤマハのコンサート用グランドを録ったKontakt音源

Session Keys Grand Y は、ヤマハのコンサート用グランドピアノ CFIIIS の音を録音した、Kontakt で動くピアノ音源です。

Kontakt は Native Instruments のサンプラーで、無料の Kontakt Player でも使えます。

 

発売は2014年4月で、同じシリーズには Grand S というピアノもあります。

ピアノは、蓋を開けた状態と、蓋を外した状態の2通りで録られています。

 

そのため音のセットも2つあり、クラシック寄りの「Concert」と、ポップス向けの「Studio」を切り替えて使えます。

 

Session Keys Grand Y の Kontakt の画面。グランドピアノの写真の下に Animator・Dynamic Response・五角形の Tonality・ペダルが並ぶ(Plugin Boutique の製品画像)

 

画面の下にある五角形は Pentamorph という操作部で、点を動かすと、ふつうのピアノの音から、ぼんやりした響きや機械の音が目立つ音まで、全体の音色が変わります。

ほかに、コードに合わせてフレーズを弾いてくれる Animator と、鍵盤1つでコードを鳴らす Smart Chord の2つの機能が入っています。

 

動画で聴いた音:色気と厚みのある、普通にいいグランド

画面は、いつも通りの Kontakt の音源という見た目です。

私は Kontakt があまり好きではないのですが、Session Keys Grand Y の画面は見やすくまとまっていると思いました。

 

音は、色気があって、厚みのあるピアノに聞こえました。

変わった音というより、普通にいいグランドピアノという印象です。

 

10年以上前の製品にしては、今聴いても普通に聞こえる音でした。

蓋を外して録った音もあるので、そのぶん音がよく聞こえるのかなと思います。

 

実際の音は、Plugin Boutique の紹介動画で聴けます。

 

持っているAddictive Keysと比べると、音の中身が詰まって聞こえた

私がふだんポップスのピアノに使っているのは、XLN Audio の Addictive Keys です。

グランドの音が好きで、今も曲に合わせて使っています。

 

Logic Pro で開いた Addictive Keys Studio Grand の EXPLORE 画面。Arena Ballad などのプリセット一覧

 

動画で聴いた Session Keys Grand Y は、Addictive Keys よりも音の厚みや中身があるように感じました。

きらびやかさもあって、ピアノそのものの鳴りはしっかりしている印象です。

 

それでも昔の製品なので、Addictive Keys を持っている私がわざわざ買い足すほどではないと思いました。

Addictive Keys をどう使っているかは、Addictive Keys のレビューに書いています。

 

 

鍵盤1つでコードが鳴る機能は、弾けない人にもあっていい

Smart Chord は、曲のキーを決めておくと、鍵盤1つやパッド1つでそのキーに合ったコードが鳴る機能です。

画面のパッドでは、G や Am のようなコードに、sus 2・sus 4・7・9 といった音を足すこともできます。

 

Session Keys Grand Y の Smart Chord の画面。下2段に G・Am・C などのコード、上2段に sus 2・sus 4・7・9 などの付け足しのパッドが並ぶ(Plugin Boutique の製品画像)

 

白鍵1つでコードが鳴り、黒鍵で sus のような音を足せるのは、ある意味で使える機能だと思います。

ピアノが弾けない人にとって、コードが鳴る機能はあってもいいものです。

 

一方の Animator は、400以上のピアノのフレーズを、押さえたコードに合わせて弾いてくれる機能です。

モジュレーションホイールで、フレーズの細かさも変えられます。

 

Session Keys Grand Y の Animator の画面。曲ごとのフレーズの一覧と、Chord Detection・Complexity・Dynamic のつまみ(Plugin Boutique の製品画像)

 

コードが鳴るのはいいとして、フレーズまでは鳴らなくてもいいかな、というのが私の考えです。

 

弾けないまま打ち込みでボカロ曲を作ってきた話は、こちらにまとめています。

ピアノが弾けなくてもボカロPになれる?|今も弾けないまま打ち込みで曲を作っているボカロPが、それでも「毎日弾いてみて」と言う理由

 

コード選びそのものを助けてもらう道具としては、私が曲を作れなかった時期に使っていた Scaler 3 の記事もあります。

 

ボカロ曲を早く仕上げたい人の時短になるか

鍵盤1つでコードやフレーズが鳴ると聞くと、曲作りが速くなりそうに思えます。

ですが、私は、そんなに時短にはならなそうだと感じました。

 

いちばんの理由は、10年以上前の製品だということです。

今の曲作りの中で、そこまで使えるのかな、というのが実際のところです。

 

こちらは e-instruments 公式の、Session Keys シリーズの紹介動画です。

 

過去のセール

確認できた範囲の、Session Keys のグランドピアノのセールです。

  • 2014年12月6日〜31日:e-instruments のホリデーセールで、Session Keys のグランドピアノが最大25%オフ[出典:Sonicstate]

 

Plugin Boutique の Session Keys Grand Y の製品ページ(2026年11月6日時点で¥17,250)

 

ほかのピアノ音源も含めて選ぶなら、初心者ボカロP向けのピアノ音源の選び方も見てみてください。

 

まとめ:音はいいけれど、よほど気になった人向け

Session Keys Grand Y は、色気と厚みのある、きらびやかなグランドピアノの音源です。

鍵盤1つでコードが鳴る機能も、弾けない人にはあっていい機能だと思います。

 

ただ、古い製品なので時短にはなりにくく、今の値段なら私は要りません。

相当気になった人でない限り、わざわざ買う必要はないと考えています。

 

ピアノを1本も持っていないなら、ポップスで使いやすい Addictive Keys から考えるのもありです。

 

ヤマハのグランドの音とコードの機能が、どうしても気になった人に。

e-instruments Session Keys Grand Y を Plugin Boutique で見る →

 

ポップスのピアノを、まず1本そろえたい人に。

Addictive Keys Trio Bundle を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。