「ボーカルのピッチは、ちゃんと直したほうがいい」。
DTM を始めたころから、よくそう言われていました。
そのたびに名前が出てくるのが、Celemony の Melodyne(メロダイン)です。
私も気にはなっていましたが、まだ持っていません。
私は Logic Pro で、Synthesizer V や VOCALOID6 に歌わせてボカロ曲を作っています。
そんな私から見て、Melodyne は誰が、いつ買えばいいのかをこのページにまとめます。
先に結論を書くと、Melodyne は年末にまとめて安くなるので、急がないならセールを待つのがいいと思っています。
そして、歌声合成だけで曲を作っているなら、そもそも要らないかもしれません。
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買い時の考え方:大きく下がるのはブラックフライデーから年末
下の「過去のセール」のとおり、Melodyne が大きく安くなっているのは、ブラックフライデーの時期です。
2024年も2025年も、11月から12月にかけて、上位のグレードが半額以上になっていました。
2025年は、Assistant が70%オフ、Editor が56%オフ、Studio が61%オフで、12月30日まで続いています。
いちばん下の Essential も、2024年の年末に50%オフになっています。
もう1つ覚えておきたいのが、Plugin Boutique の購入特典です。
2026年5月には、一定の金額以上を買うと選べる特典の中に、Melodyne 5 Essential が入っていました。
ほかのプラグインを買う予定があるなら、こうした特典の月を待つのも1つの手です。
ほかのメーカーも含めたセールの時期は、プラグインのセールカレンダーにまとめています。
Melodyneはどんなソフトか:歌の1音1音を「かたまり」で動かせる
Melodyne は、録音した声や楽器の音を、1音ずつのかたまりとして画面に並べてくれるソフトです。
かたまりを上下に動かすと音程が、左右に動かすとタイミングや長さが変わります。

DAW の中でプラグインとして使うこともできますし、単体のソフトとしても動きます。
Logic Pro では、ARA という仕組みでトラックの音をそのまま読み込めます。
基本の操作は、かたまりをつかんで動かすメインツールです。
音程や位置、長さをまとめて扱えるので、まず触るのはほぼこれになると思います。

グレードは4つ。和音を直したいなら Editor から
Melodyne 5 には、Essential・Assistant・Editor・Studio の4つのグレードがあります。
違いは、Plugin Boutique の製品ページにある比較表を見るのがいちばん早いです。

表と Celemony の公式ページから、ざっくり分けるとこうなります。
- Essential:音程とタイミングを直す基本の機能だけ。入門用
- Assistant:ビブラートやフォルマント、音量などを1音ずつ直す道具がそろう。歯擦音(サ行)の量を1音ずつ調整する Sibilant Tool や、音を MIDI に書き出す機能もここから
- Editor:Assistant の機能に、和音を1音ずつ直せる DNA Direct Note Access が加わる
- Studio:Editor の機能に、複数のトラックを1つの画面で並べて直す機能などが加わる
ボーカル1本の音程を直すだけなら、Essential か Assistant で足ります。
ピアノやギターの和音の中の1音を直したいときは、Editor 以上が必要です。
公式動画を見た感想:Logic の Flex Pitch に近く、和音を直せるのは驚いた
Celemony の公式動画で、基本の流れを見てみました。
正直なところ、ピッチ補正ソフトの紹介としては、よくある分かりやすい見せ方だと感じました。
Logic Pro には Flex Pitch という似た機能が最初から入っているので、使い方はかなり近い印象です。
面白いと思ったのは、ボーカルだけでなく、ギターのような楽器にも使えるところです。
そして、複数の音が同時に鳴っている和音まで聞き分けて、1音ずつ直せるのは、素直にすごいと思いました。
通常のソフトは和音は認識できないことが多いと思います。
ただ、この和音を直す機能(DNA)は、上で書いたとおり Editor と Studio だけのものです。
動画で見た「すごい」の部分を全部使おうとすると、上のグレードが必要になります。
私が今はいらないと思う理由:歌声合成なら、直す前に作り込める
私の場合、Melodyne を使う場面はほとんど無いと思っています。
理由は、歌を歌声合成ソフトで作っているからです。
人の声を録音すると、どうしても音程が少しずつずれます。
でも Synthesizer V や VOCALOID6 なら、書き出す前のピアノロールの上で、音程も歌い方も作れます。

合成音声は、そもそも音程がそこまでずれにくいです。
そのうえで、書き出したあとに Melodyne で1音ずつ手直しするのは、私には手間のほうが大きく感じます。
実際、DTM を始めたばかりのころは、Logic の Flex Pitch で音程を直していました。
ですが、今のボーカルのチェーンには、ピッチ補正は入っていません。

Flex Pitch をやめて、調声で作り込むほうに時間を使うようになった流れは、ボーカルのチェーンの記事に書いています。
書き出す前の調声で、私がどこまで手を入れているかは、ボカロの調声の記事にまとめました。
どんな人に向くか:時間をかけてでも、曲のレベルを上げたい人
とはいえ、Melodyne が要らないソフトだとは思っていません。
本当にレベルの高い曲を作りたいなら、ピッチまで細かく直す必要があると思います。
問題は、それに時間がかかることです。
仕事をしながら曲を作っている私には、1音ずつ直していく時間をとるのは難しいと感じています。
作曲が仕事の人は、使ってもいいかもしれませんね。
だから、Melodyne が向いているのは、たとえばこんな人だと思います。
- 時間に余裕があって、1曲をとことん仕上げたい学生さん(中高生など)
- これから作曲で食べていく覚悟があって、細かいところまで妥協したくない人
反対に、細かい手直しが面倒に感じる人や、私のように作曲に使える時間が限られている人は、無理に買わなくていいと思います。
とくに歌声合成で作っているなら、まずは書き出す前の調声と、Logic の Flex Pitch で足りるか試してからでも遅くありません。
過去のセール
確認できた範囲の、Plugin Boutique での Melodyne 5 のセールです。
- 2024年11月22日〜12月6日:Melodyne 5 Essential $49(50%オフ)[出典:rekkerd.org]
- 2024年11月(ブラックフライデー・11月29日まで):Melodyne 5 Studio $298(57%オフ)[出典:We Rave You]
- 2025年11月〜12月30日(ブラックフライデー):Assistant $74(70%オフ)・Editor $174(56%オフ)・Studio $274(61%オフ)[出典:We Rave You]
- 2026年5月1日〜31日:$99以上の購入で選べる特典に Melodyne 5 Essential[出典:rekkerd.org]

まとめ
Melodyne は、歌や楽器の1音1音を「かたまり」で直せる、Celemony のピッチ補正ソフトです。
大きく安くなるのはブラックフライデーから年末なので、急がないならその時期まで待つのがいいと思います。
歌声合成で曲を作っている私は、書き出す前に作り込めるので、今は買うつもりはありません。
時間をかけてでも曲のレベルを上げたい人や、作曲で食べていくつもりの人には、セールで手に入れておく価値があるソフトです。
ボーカル1本の音程を直すなら、まずは Essential です。
Celemony Melodyne 5 Essential を Plugin Boutique で見る →
ビブラートやサ行まで1音ずつ整えたいなら、Assistant です。
Celemony Melodyne 5 Assistant を Plugin Boutique で見る →
和音の中の1音を直したいなら、Editor から上です。
お金に余裕があれば、狙っていいかもしれませんね。
Celemony Melodyne 5 Editor を Plugin Boutique で見る →
Celemony Melodyne 5 Studio を Plugin Boutique で見る →






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