RePitch 2 は、歌声合成で曲を作るボカロPにも必要なプラグインなのか。
公式の動画を見て私が出した答えは、「WAV しか手元に無い人」のための道具、というものでした。
Synchro Arts は、録った歌の音程やタイミングを直すソフトを専門に作っている、イギリスの会社です。
RePitch 2 は、その中でも音程の直しに特化したプラグインです。
私は人の声を録って編集することはありませんが、ボカロの音程はもう少し直したほうがいいと言われることが多く、実際に直す作業はよくしています。
この記事では、そんな立場から見た RePitch 2 の向き不向きと、Synchro Arts のほかの製品、過去のセールをまとめます。
私自身は持っていないので、書いているのは公式の動画と説明を見た範囲での考えです。
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RePitch 2は、録った歌の音程を自然なまま直すプラグイン
RePitch 2 に歌のトラックを読み込むと、声がピアノロールのような音符の形で並びます。
音符を上下に動かせば音程が、左右に動かせばタイミングが変わります。

公式の説明で強調されているのは、直したことが分からないくらい自然に仕上がることです。
歌の雰囲気や勢いを損なわずに、気になるところだけを直せる、としています。
RePitch 2 には Standard と Elements の2つがあります。
Plugin Boutique の説明では、次の2つが Standard の新しい機能として紹介されています。
- SmartAttack:歌い出しの位置を自動で見つけて、拍にそろえる
- 複数トラックの編集:メイン・ハモリ・ダブリングを1つの画面に並べて、まとめて直す

Elements は、よく使う道具を集めたツールバーや、音符の動かしやすさが中心の版です。
なお、Plugin Boutique の動作環境には「Apple Silicon 版の Logic は ARA プラグインに対応していない」と書かれています。
Logic で使うつもりの人は、この注記を買う前に確かめておいてください。
公式の動画を見た印象は、Logic の Flex Pitch を強くしたもの
私が見たのは、Synchro Arts 公式の RePitch 2 の使い方の動画です。
見てまず思ったのは、Logic Pro の Flex Pitch を強化して、操作しやすくしたような道具だということでした。
Flex Pitch も、オーディオの声を音符の形で表示して、音程やタイミングを動かせる Logic の純正の機能です。

歌声合成のボカロPなら、合成ソフトの側で似たことができる
ただ、動画を見ながら考えると、RePitch 2 でやっていることは、私が VOCALOID6 や Synthesizer V 2 の中でやっていることとほとんど同じでした。
音程がずれたら、合成ソフトに戻って、音符やピッチの線を直せばいいからです。

RePitch 2 は、合成ソフトに戻らずに、DAW の上で直したいときに使うものだと考えています。
自分で作曲していて、いつでも VOCALOID6 や Synthesizer V 2 に戻れる人なら、要らないとまでは言いませんが、似たことは今の環境でもできます。
私が合成ソフトの中でどこから直しているかは、Synthesizer V 2 の調声のコツとVOCALOID6 の調声のコツにまとめています。
RePitch 2が本当に役立つのは、前の段階に戻れない人
逆に、RePitch 2 がいちばん役立つのは、歌のデータを WAV でもらう人だと思います。
WAV で受け取ると、合成ソフトの中身や録音の前の段階には何も手を出せないので、音程を直す方法が DAW の中にしかありません。
具体的には、次のような人です。
- エンジニア:もらったボーカルの音程やタイミングを、その場で整えたい人
- ボカロの調整を仕事で受けている人:依頼主から届いたデータを直して返す人
- ミックスだけを担当している人:WAV しか来ないので、直すならこういう道具が要る人
それから、ボカロPでも、もっとレベルの高い曲を作りたい人なら、合成ソフトで作った声を DAW の上でさらに追い込むのは、やっていい手間だと思います。
私自身も、ボカロの音程は直すよう言われることが多いので、6,300円くらいならちょっと欲しい気にもなりました。
Synchro Artsのほかの製品:VocAlign 7とRevoice Pro 5
Synchro Arts には、RePitch 2 のほかに、声のタイミングを合わせる VocAlign 7 と、いくつもの機能をまとめた Revoice Pro 5 があります。
VocAlign 7:ハモリやダブリングをメインの声にそろえる
VocAlign 7 は、メインの声をお手本にして、ハモリやダブリングのタイミングを自動でそろえるプラグインです。
Pro は、タイミングだけでなく音程も合わせられます。

公式の動画を見たときは、普通に便利そうで、時短になると感じました。
ハモリの調整が楽にできるなら、私は Pro が欲しいと思っています。
VocAlign 7 のセールの来かたと、Standard と Pro のどちらを待つかは、こちらの記事にまとめています。
VocAlign 7のセールはいつ?StandardとProの値動きと買い時|ハモリのズレに悩むボカロPが「楽にできるならPro」と考える理由
Revoice Pro 5:合わせる・直す・重ねるをまとめた大きなソフト
Revoice Pro 5 は、Synchro Arts の中でいちばん大きなソフトです。
Plugin Boutique の説明によると、声のタイミングを合わせる SmartAlign、音程を直す SmartPitch などの道具に加えて、自然なダブリングを作る機能も入っています。

ARA に対応した DAW なら、DAW と Revoice Pro の間で音をすぐにやり取りできると説明されています。
RePitch 2 と VocAlign 7 の両方の作業を、1つのソフトでまとめてやりたい人向けの製品です。
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過去のセール
Synchro Arts の製品は、Plugin Boutique で40〜50%オフのセールが年に何度か来ています。
その中で、2026年10月の RePitch 2 Standard と Revoice Pro 5 の75%オフは、下の記録の中ではいちばん大きな割引です。
- 2022年11月29日〜2023年1月3日:Plugin Boutique のホリデーセールで、RePitch が50%オフ(rekkerd)
- 2024年2月(〜2月28日):Plugin Boutique で RePitch Elements が $49(通常 $99・50%オフ)(rekkerd)
- 2025年4月(〜5月10日):Plugin Boutique 限定で、RePitch Standard と VocAlign 6 Pro のセットが $149(通常 $249・40%オフ)(rekkerd)
- 2026年6月(〜6月30日):Plugin Boutique の Make Music Month で、RePitch と Revoice Pro が最大48%オフ($23から)(rekkerd)
- 2026年8月(〜8月31日):Plugin Boutique で Revoice Pro 5 が $179(通常 $299・40%オフ)(rekkerd)
- 2026年10月(〜10月20日):Plugin Boutique で RePitch 2 Standard が ¥6,353(通常 ¥25,970・75%オフ)、Revoice Pro 5 が ¥12,747(通常 ¥52,110・75%オフ)。このとき Standard は、セールになっていない Elements(¥12,020)より安かった
年末のホリデーセールで値下がりした年もあるので、ブラックフライデーの時期の動きはブラックフライデーのまとめでも確かめてみてください。
まとめ
RePitch 2 は、録った歌の音程とタイミングを、自然なまま直すためのプラグインです。
歌声合成で曲を作り、いつでも合成ソフトに戻れるボカロPなら、似たことは今の環境でもできます。
一方で、WAV しか手元に来ないエンジニアや、ボカロの調整・ミックスを仕事で受けている人には、前の段階に戻らずに直せる心強い道具だと思います。
ボカロPでも、もう一段上の仕上がりを目指したいなら、そこまで手をかける価値はあります。
Plugin Boutique での買い方は、こちらの記事にまとめています。
WAV で受け取った歌の音程やタイミングを、DAW の上で直したい人に。
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ハモリやダブリングのタイミングを、メインの声に楽にそろえたい人に。
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