ボーカルのトラックに、プラグインを何個挿していますか。
私は、VEA → Vocal Rider → EQ → コンプの順番で、4つ以上を並べています。
iZotope の Nectar 4 は、この並びをまるごと1つにまとめて、しかも AI が自動で整えてくれるプラグインです。
正直に書くと、私が持っているのは、無料でもらった Nectar Elements だけです。
Nectar 4 の本体(Standard・Advanced)は持っていません。
それでも公式の動画を見ると、やっぱり欲しくなります。
ただ、めちゃくちゃ高いので、買うなら絶対にセールを待つと決めています。
このページでは、Nectar 4 で何ができるか、3つの版の違い、そしてセールがどのくらいの頻度で来るかをまとめました。
いまの Plugin Boutique での価格は、こちらから確認できます。
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Nectar 4は、ボーカルの処理をひとまとめにして自動で整えるプラグイン
Nectar 4 の中心は、Vocal Assistant という機能です。
ボーカルのトラックに挿して曲を再生すると、AI が声を聞いて、EQ やコンプなどの設定を自動で作ります。

そのあとは、SHAPE(EQ の量)・INTENSITY(コンプの強さ)・Voices/Backer(ハモリやバックボーカル)の大きなつまみを回すだけで、全体の加減を変えられます。
細かく触りたいときは、中のモジュールを1つずつ開いて直せます。
中に入っているのは、EQ が2つ、コンプが2つ、ディエッサー、ゲート、サチュレーション、リバーブ、ディレイ、広がりを作る Dimension、ピッチ補正、そして声を重ねる Voices と Backer です。
ピッチ補正には、Standard 以上の版で Celemony の Melodyne 5 essential が付いてきます。

つまり、私が別々のプラグインで組んでいるボーカルの処理が、1つの画面の中に全部入っているわけです。
Auto-Level:音量のばらつきを自動でならす
Auto-Level は、ボーカルの音量の上下を自動でならすモジュールです。
Learn ボタンを押して曲を聞かせると、声の大きさを覚えて、小さいところを持ち上げ、大きいところを抑えます。

役割としては、私が使っている Waves の Vocal Rider と同じ場所を受け持つものです。
Vocal Rider で何をしているかは、Vocal Rider のセールの記事に書いています。
VoicesとBacker:ハモリとバックボーカルを1本の声から作る
Voices は、曲のキーを検出して、1本のボーカルからハモリを作るモジュールです。
3度上や5度下といった音程をボタンで選べて、MIDI で指定することもできます。

Backer は、AI がバックボーカルを作る機能です。
8種類のスタイルから選ぶと、主旋律の後ろで「ウー」「アー」と重なる声を足してくれます。

ボカロ曲の場合、ハモリは歌声合成ソフトの側で作ることが多いと思います。
Nectar の Voices は、それをミックスの段階で重ねられる、という違いがあります。
新しくなった点は、iZotope 公式の紹介動画にまとまっています。
公式動画を見た印象は「やっぱり欲しくなる」
Nectar 4 を知ったきっかけの、iZotope 公式の動画です。
見終わった正直な感想は、やっぱり欲しくなる、感じですね。
ボーカルの下ごしらえを自動でやってくれるなら、曲を作るたびにかかっている手間が、かなり減るはずです。
私は EQ もコンプも手で決めているので、その時間が浮くのは大きいと感じました。
Elements・Standard・Advancedの違い
Nectar 4 には3つの版があります。
下に行くほど高くなり、できることが増えます。
Nectar 4 Elements:自動で整えるところまで
Elements は、いちばん安い入口の版です。
私が無料でもらったのも、この Elements です。

できるのは、声を聞かせて自動で整えるところまでです。
公式の比較表では、EQ やコンプなどのモジュールを1つずつ開いて細かく触る機能や、Voices・Backer は、Elements には入っていません。
Nectar 4 Standard:モジュールを全部触れる、ふつうの版
Standard は、上で紹介したモジュールを全部使える、いわばふつうの Nectar 4 です。
Vocal Assistant、Voices、Backer、Melodyne 5 essential のピッチ補正、オケ側を少し削って声を前に出す Unmask まで入っています。

Auto-Level も、単体のプラグインとして付いてきます。
Nectar を1つの画面で完結させたいなら、この Standard が基準になります。
Nectar 4 Advanced:13個のモジュールを単体でも挿せる
Advanced は、Standard の中身に加えて、13個のモジュールを1つずつ単体のプラグインとして挿せる版です。
Auto-Level を Nectar の中のモジュールとして組み込めるのと、ブレスの音を抑える Breath Control が付くのも Advanced だけです。

Nectar の EQ やコンプだけを、ほかのプラグインの間に差し込みたい人向けの版です。
まとめて1つで済ませるなら Standard、モジュールをばらして使うなら Advanced、という分かれ方になります。
いまのボーカルの流れの、どこをNectarに任せるか
私のボーカルの処理は、VEA で下ごしらえをして、Vocal Rider で音量をならし、EQ、コンプと続けています。
その順番と理由は、こちらの記事にまとめています。
Nectar 4 を買ったらどうするかを考えてみると、最初にいきなり Nectar をボーカルに挿して、そのあとにコンプ、という流れになると思います。
VEA の下ごしらえ、Vocal Rider の音量ならし、EQ まで、前半をまとめて Nectar に任せる形です。
いまは1つずつ手で決めている部分なので、これはすごく楽になるはずです。
トッププロも使うと聞くが、とにかく高い
Nectar は、トッププロのボカロPにも使っている人が多いと、よく話に聞きます。
それを聞くたびに欲しくなるのですが、通常価格で買う気にはなれません。
Plugin Boutique の通常価格は、Standard が¥34,680、Advanced が¥52,110、Elements が¥9,580 です(2026年10月時点)。
ボーカル1本のためのプラグインとしては、めちゃくちゃ高いと感じます。
同じ iZotope の Ozone をマスタリングに使っていて、iZotope の AI の便利さは分かっているつもりです。
それでも Nectar 4 は、買うなら絶対にセールを待ちます。
Ozone で何をしているかは、Ozone のレビューに書いています。
向いているのは、声の良くし方がまだ分からない初心者ボカロP
Nectar 4 が向いているのは、初心者のボカロP だと思います。
どうやったら声が良くなるのか分からないうちは、EQ やコンプを1つずつ覚えるより、AI が自動でやってくれる Nectar に任せた方が早いです。
ボーカル用のほかのプラグインのセールは、ボーカル用プラグインのセールの記事にまとめています。
今買うか、待つか
iZotope は、年に何度もセールをするメーカーです。
Nectar 4 も、全部の版が半額になった回が、2025年だけで2回ありました。
日本では、iZotope の別の製品を持っていればクロスグレードで Standard が¥8,800 まで下がった回もあります。
無料でもらった VEA や Elements からのクロスグレード・アップグレードの価格は別にあるので、持っている人はそちらも確かめてから買う方がいいです。
ブラックフライデーの時期に iZotope がどう下げてくるかは、Ozone のブラックフライデーの記事に書いています。
私の結論は、絶対にセールを待つ、です。
半額になった回が何度もあるプラグインなので、通常価格で買う理由は、いまのところ見つかりません。
過去のセール
確認できた Nectar 4 のセールです(ドル表記は海外の告知記事の金額)。
- 2024年10月(〜10月14日):Plugin Boutique の Mixdown Bundle(Neutron 4・Nectar 4 Standard・Insight 2)が $99(85%オフ)(rekkerd)
- 2024年12月(〜12月5日):iZotope Japan の Cyber Season Singles で、Nectar 4 Elements が¥5,300(iZotope Japan)
- 2025年4月3日〜4月16日:iZotope の Nectar 4 全版が50%オフ(海外の販売店の告知)
- 2025年7月1日〜7月15日:iZotope Japan のフラッシュセールで、Advanced ¥25,400・Standard ¥16,950・Elements ¥4,250(約50%オフ・島村楽器)
- 2026年2月(〜3月1日):Plugin Boutique で Advanced のクロスグレードが $174(通常 $249・30%オフ)(rekkerd)
- 2026年7月24日〜8月16日:iZotope Japan の Mix & Master SALE で、Standard のクロスグレードが¥8,800(島村楽器)
まとめ:欲しいけれど、半額の回まで待つ
Nectar 4 は、VEA・Vocal Rider・EQ・コンプと並べているボーカルの処理を、1つにまとめて AI が自動で整えてくれるプラグインです。
公式の動画を見ると、やっぱり欲しくなります。
買ったら、最初に Nectar を挿して、そのあとにコンプという流れにすると、すごく楽になるはずです。
ただ、通常価格はとにかく高いので、絶対にセールを待ちます。
声の良くし方がまだ分からない初心者ボカロPなら、セールのときに買う価値はあると思います。
この記事で紹介したプラグインの価格は、こちらから確認できます。
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