ベタ打ちした初音ミクを再生してみて、「ちゃんと歌ってはいるけど、どこか機械っぽい」と感じたことはないでしょうか。
VOCALOID6 はつまみも項目も多いので、どこから手をつければいいのか迷いやすいソフトです。
私は今も VOCALOID6 で調声をしていて、いちばん多く使う声は初音ミクです。
プロセカの楽曲公募ではキャラクターの指定があるので、ミクやルカの曲は VOCALOID6 で作っています。
触る順番は、ほぼ決まっています。
歌詞の間隔とタイミング → エクスプレッション → キャラクターの3つです。
この記事では、その順番で何をしているかと、Synthesizer V と比べて手がかかるところを正直に書きます。
初音ミク V6 は Plugin Boutique でも買えます。
ボイスバンクに VOCALOID6 Editor Lite が付いてくる形です。

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VOCALOID6 で今も調声しているのは、ほとんど初音ミク
私のメインの歌声合成ソフトは Synthesizer V Studio 2 Pro で、重音テトを使うときはそちらです。
それでも VOCALOID6 を開くのは、ミクで作りたい曲があるからです。
プロセカに応募する曲はキャラクターの指定があるので、ミクやルカの曲はどうしても VOCALOID6 になります。
GUMI も VOCALOID6 で持っているので、GUMI で歌わせるときも同じ画面です。
VOCALOID6 がどんな画面のソフトかは、公式の紹介動画を見るのがいちばん早いです。
ここから先は、私が実際に触っている順番に沿って書いていきます。
①最初に、歌詞の間隔と歌のタイミングを直す
ベタ打ちのあと、私が最初に手をつけるのは、歌詞の間隔と歌のタイミングです。
声の質をいじる前に、まず「リズムどおりに自然に歌っている」状態を作ります。

意識しているのは、子音のタイミングを伴奏に合わせることです。
全部をオンタイム(拍ぴったり)に置くと、どうしても機械っぽさが出ます。
なので、発音のタイミングは多少ずらしたほうがいいと思って調整しています。
伴奏と並べて聞きながら、言葉が前に出すぎていないか、遅れていないかを確かめる作業です。
声によって発音の早さが違うのも、VOCALOID6 で気をつけたいところです。
GUMI はほかの声より発音が早いので、ミクとハモらせると GUMI だけ前にずれて聞こえることがありました。
②次に、エクスプレッションで発音の感じを変える
タイミングが落ち着いたら、エクスプレッションで発音の感じを変えていきます。
AI ボイスの右側のパネルには、VOICE COLOR として AIR・CHARACTER・EXPRESSION の3つのスライダーが並んでいます。

EXPRESSION は、やわらかく歌うか(SOFT)、力強く歌うか(POWERFUL)の方向を決めるスライダーです。
私は全体の設定だけで終わらせず、フレーズの抑揚もエクスプレッションでつけています。
実際のプロジェクトでは、EXPRESSION のオートメーションをこのくらい描き込んでいます。
音符ごとに細かく描いて、フレーズに抑揚をつけています。

昔は全部のパラメータを触っていましたが、今は声のパラメータで触るのは、ほぼエクスプレッションとキャラクターだけです。
今の AI ボイスは性能が高く、ベタ打ちのままでもかなり自然に歌ってくれるからです。
③最後に、キャラクターのゲージをキュート側へ寄せる
最後に整えるのが、声の質です。
VOICE COLOR の CHARACTER は、COOL から CUTE までのゲージになっています。
ミクで可愛らしさを出したいときは、このゲージを CUTE 側に寄せます。
下の画面は、CHARACTER を CUTE 側の9まで寄せたときのものです。

Synthesizer V より手がかかるのは、ピッチ
Synthesizer V と比べて VOCALOID6 に手間がかかると感じるのは、ピッチです。
ベタ打ちのピッチのカーブが、どこか自然ではない気がします。
それがボカロらしさで、VOCALOID6 のいいところなのかもしれません。
ただ、自然に聞かせたいときは、そこに手間がかかります。
私はピッチを鉛筆で描き直すのではなく、音符そのものを上下に動かして音程を作り、カーブは微調整にとどめています。
しゃくりやフォールは、結構大げさに付けるほうです。
正直に言うと、VOCALOID6 にしかない「これが便利」という機能は、私には特に思い当たりません。
使い勝手だけで比べるなら、Synthesizer V のほうが便利だと感じています。
それでも VOCALOID6 を使い続けているのは、ミクやルカで作りたい曲があるからです。
ソフトの便利さより、どの声で歌わせたいかで選んでいる、というのが実際のところです。
Synthesizer V 2 で私がどの順番に触っているかは、こちらにまとめました。
これから VOCALOID6 で始める人へ
Plugin Boutique の初音ミク V6 に付いてくるのは、機能を絞った VOCALOID6 Editor Lite です。
Lite はスタンドアロンで動き、歌のトラックは1本だけです。
メインとハモリを重ねたくなると製品版の Editor が必要になるので、違いはVOCALOID6 Editor と Lite の違いの記事を見てください。
調声そのものをやりすぎないほうがいい理由はボカロの調声の記事に、VOCALOID6 を買った経緯と正直な感想はVOCALOID6 のレビューに書いています。
プロセカの公募に応募するときの流れは、プロセカ NEXT の記事にまとめました。
まとめ:VOCALOID6 は「直す順番」を決めると迷わない
VOCALOID6 は項目が多いぶん、全部を触ろうとすると終わりが見えません。
私が触っているのは、この順番の3つです。
- 歌詞の間隔と歌のタイミング … オンタイムから少しずらし、伴奏に合わせる
- エクスプレッション … 発音の感じを決め、フレーズの抑揚を描き込む
- キャラクター … 可愛らしさを出したいときは CUTE 側へ
ピッチは Synthesizer V より手がかかりますが、その少し機械っぽい動きも VOCALOID6 らしさです。
まずは1フレーズだけ、この順番で触ってみてください。
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