Logicでドラムをミックスする|パラアウトしたあとはEQとコンプだけ。それでもキックの「近さ」には今も迷っているボカロPのやり方

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ドラム音源をパラアウトして、キック・スネア・ハイハットを別々のトラックに分けた。

しかし、分けたあとに何を挿せばいいのか分からない。

 

調べると、「キックは何Hzを上げて、スネアは何Hzを削って」といったレシピがたくさん出てきます。

ただ、それを全部まねしようとすると、手が止まってしまいますね。

 

私は Logic Pro でボカロ曲を作っていて、ドラムは Addictive Drums 2 などをパラアウトして使っています。

分けたあとにやっていることは、思ったよりずっと少ないです。

 

基本はコンプと EQ で、ハイハットにだけ高域のエキサイターを足したりしています。

ドラムの音は、ほとんど EQ で管理しています。

 

この記事では、私が普段使っているドラムのミキサーの形と、ボーカルとの関係、そして今も答えが出ていない Addictive Drums 2 のキックの悩みまで、そのまま書きます。

 

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パラアウトしたあとに挿しているのは、ほぼ EQ とコンプだけ

まずは、私の Logic のミキサーを見てください。

Addictive Drums 2 を kick・snare・hihat・TOM1〜4・OH・ROOM・BUS に分けたところです。

 

LogicのミキサーでAddictive Drums 2をパラアウトしたチャンネル。kickとsnareにPro-Q 4・Pro-C 3・UADx 1176、hihatにPro-Q 4とFresh Airを挿している

 

このプリセットの時点でプラグインが挿さっているのは、キック・スネア・ハイハットの3本です。

タム・OH・ROOM は最近、曲ごとに EQ を挿して、曲に合わせてあとから調整しています。

 

並びは次のとおりです。

  • キック:Pro-Q 4 → Pro-C 3 → UADx 1176
  • スネア:Pro-Q 4 → Pro-C 3 → UADx 1176
  • ハイハット:Pro-Q 4 → Fresh Air

 

これは曲ごとに組み直しているわけではなく、普段からこの形のプリセットにしています。

分けた各パートは、Bus 33・Bus 34 にまとめて送っています。

 

パラアウトのやり方そのもの(Addictive Drums 2 の Separate Out や、Logic 側でトラックを足す手順)は、前の記事にまとめました。

まだ分けていない人は、先にこちらからどうぞ。

 

LogicでAddictive Drums 2をパラアウトする|Battery 4・XO・Virtual Drummer HOTも全部パラアウトしているボカロPのテンプレート

 

キックとスネアは「Pro-Q 4 → Pro-C 3 → 1176」の順

キックとスネアは、同じ3つを同じ順番で挿しています。

最初に EQ で形を整えて、コンプで粒をそろえて、最後に 1176 で色を付けるイメージです。

 

最初の Pro-Q 4 で、音の形を決める

ドラムの音作りは、ほとんどこの Pro-Q 4 でやっています。

ほかのトラックではまずローカットから入ることが多いのですが、キックだけはローカットをしていません。

低音そのものが主役の音なので、プリセットから少し整える程度です。

 

キックに挿したFabFilter Pro-Q 4。ローカットはせず、プリセットから少し整えた状態

 

Pro-Q 4 の使い方は、Pro-Q 4 のレビューに詳しく書いています。

 

FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →

 

Pro-C 3 で整えて、1176 で色を付ける

EQ のあとは Pro-C 3 です。

私にとってコンプは、音を派手にする道具というより「下ごしらえ」の道具です。

 

ドラムをトラックにまとめたときのまとまりも、Pro-C 3 で作っています。

 

ドラムのまとまりを作るために挿したFabFilter Pro-C 3(Vari-Muスタイル)

 

その後ろに挿しているのが UADx 1176 です。

1176 はボーカルには使わなくなりましたが、キックやスネアに少し色を付けたいときには今も使っています。

 

UADx 1176 Classic Limiter Collectionの画面。1176AE・Rev E・Rev Aの3台が並ぶ(Plugin Boutiqueの製品画像)

 

Pro-C 3 の話はPro-C 3 のレビュー、1176 のセールの傾向はUADx 1176 のセールのページにまとめています。

 

FabFilter Pro-C 3 を Plugin Boutique で見る →

 

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ハイハットには、高域のエキサイター(Fresh Air)を足す

ハイハットだけは、コンプを挿していません。

Pro-Q 4 のあとに、Slate Digital の Fresh Air を挿しています。

 

Fresh Air は、高い音域にきらびやかさを足すエキサイターです。

公式の説明では、ビンテージのエキサイターの回路とダイナミクスの処理をもとにしていて、つまみは Mid Air と High Air の2つだけです。

 

Fresh Air は、Slate Digital の公式サイトで無料配布されています(期間限定とうたわれていて、受け取るにはアカウントの作成が必要です)。

Slate Digital がドラムに Fresh Air を使う動画を出しているので、どんな変わり方をするのかは、これを見るのがいちばん早いです。

使い方は簡単ですし、プリセットもあります。

 

 

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ボーカルとぶつかるのは、だいたいハイハットのうるささ

ドラムとボーカルがぶつかる、という話もよく聞きます。

ただ、私の曲では、ボーカルとドラムがぶつかって困ることは、あまりありません。

 

気にするとしたら、ほぼ高域の話です。

ハイハットがうるさくなっていないかを、ボーカルと一緒に鳴らして聞き直します。

 

ドラム側で何かを見直すときも、キックやスネアより先に、まずハイハットを疑います。

 

ボーカル側に何を挿しているかは、ボーカルの処理の記事に書いています。

 

今も迷っているのは、Addictive Drums 2 のキックの「近さ」

ここまで書いておいてなんですが、ドラムのミックスで今も答えが出ていないことがあります。

Addictive Drums 2 のキックの音が、なかなか思うようにできないことです。

 

Addictive Drums 2のEDIT画面。キック単体のトーンを調整する画面と、下段にキック・スネア・ハイハット・タム・OH・ROOMの内蔵ミキサー

 

Addictive Drums 2 のキックは、キックのすぐそばのマイク(インマイク)と、オーバーヘッド・ルームのマイクの音を混ぜて鳴っています。

私はもう少し、キックの音が近くにあるような感じにしたいと思っています。

 

そこでインマイクのキックを上げると、今度はキックだけが大きくなりすぎて、ドラム全体の中で浮いた変な音になります。

かといって、オーバーヘッドやルームにはシンバルやスネアなど、いろいろな音が一緒に入っています。

そちらでキックだけを持ち上げることはできません。

 

使い始めたころは、インマイクのキックとスネアばかり上げて、オーバーヘッドをほぼ無視していたせいで音が変になっていました(Addictive Drums 2 のレビューに書いた失敗です)。

今はオーバーヘッドもルームも鳴らしたうえで、キックの近さをどこまで出すか、そのさじ加減で迷っています。

 

キック・スネア・ボーカルの3つの釣り合いを取るのは、今でも難しいと思っています。

パラアウトして EQ とコンプを挿せば解決する、という話ではないので、同じところで悩んでいる人がいたら、少し安心してもらえたらうれしいです。

 

まとめ:分けたあとは、EQ とコンプから始めればいい

パラアウトしたあとに私がやっていることをまとめると、次のとおりです。

  • キックとスネアは、EQ で形を決めて、コンプで整えて、1176 で色を付ける
  • ハイハットは、EQ のあとに高域のエキサイター(Fresh Air)を足す
  • タム・OH・ROOM は、曲ができてから EQ で曲に合わせて調整する
  • ボーカルとの関係で気にするのは、ハイハットのうるささ

 

私のチェーンには有料のプラグインが多いですが、やっていることは EQ とコンプ、それにハイハットの高域を少し足すだけです。

まずは手元の EQ とコンプを、キックとスネアに挿すところから始めてみてください。

そのうえで、キックの近さのような「自分の曲で気になること」が出てきたら、そこを1つずつ詰めていけば十分だと思います。

 

この記事で紹介した製品は、こちらから選べます。

 

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