ディレイプラグインの選び方|初心者ボカロPはLogicのディレイで十分、買うのは「質を上げたい」と思ってから

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有料のディレイを1本だけ選ぶなら、私は FabFilter の Timeless 3 にします。

ただ、まだ買っていません。

 

値段が高いことと、いまの曲づくりでは Logic Pro に最初から入っているディレイで足りていることが理由です。

この記事では、初心者ボカロPがディレイをどう選べばいいかを、Logic 純正の使い分けと、有料のディレイを買うタイミングの順にまとめます。

 

FabFilter Timeless 3 を Plugin Boutique で見る →

 

ディレイを選ぶ前に:何に使うかで、要るものが変わる

ディレイは、音を少し遅らせて繰り返し鳴らすエフェクトです。

山に向かって叫んだときの「やまびこ」を、曲の中で作る道具だと考えると分かりやすいと思います。

 

ボカロ曲で使う場面は、大きく分けて2つです。

1つは、ボーカルやコード楽器の後ろに薄くかけて、オケになじませる使い方。

 

もう1つは、曲の中の決め所の一言だけを響かせて、聞かせたい言葉を目立たせる使い方です。

どちらも、まずは Logic 純正のディレイでできます。

 

まずは Logic 純正のディレイで十分

初心者のボカロPは、ディレイにまずお金をかけなくていいと思っています。

Logic Pro には、最初から何種類かのディレイが入っているからです。

 

Stereo Delay:センドで返して、なじませる

私がいちばん使っているのは、Stereo Delay です。

ボーカルやコード楽器にかけて、ちょっとなじませる目的がほとんどです。

 

Logic Pro純正のStereo Delay。デフォルトプリセットのまま、左右で別のディレイタイム(1/4と1/8)になっている

 

左右で別々にディレイの長さを決められるので、最初の設定のままでも音が左右に広がります。

つまみはほとんど触らず、センドで送る量だけで決めるやり方は、こちらにまとめています。

 

Logicのディレイの使い方|つまみは触らず、センドの量だけで決めるボカロPのやり方

 

Tape Delay:なじませる・一言だけ響かせる

Tape Delay も使っています。

使い方は、普通になじませるためと、聞かせたいものを一言だけちょっと響かせるときがメインです。

 

Logic Pro純正のTape Delay。LFOやFlutterで揺れを付けられ、Low Cut・High Cutで帯域を絞れる

 

テープのような揺れを付けられ、繰り返す音の高い帯域と低い帯域を削れます。

 

Delay Designer は使っていない

Logic には、Delay Designer というディレイも入っています。

最大26個の繰り返し(タップ)を1つずつ置ける、細かい作り込み向けのディレイです。

 

私は使っていません。

なじませる・一言だけ響かせる、の2つなら、Stereo Delay と Tape Delay で足りています。

 

有料のディレイを比べると

有料のディレイは、Plugin Boutique でもたくさん扱われています。

ここでは、名前がよく挙がる3本を、Logic 純正と並べてみます。

 

項目Logic 純正Timeless 3EchoBoyEchorec
メーカーAppleFabFilterSoundtoysPulsar Audio
音の方向シンプルで素直モダンで作り込めるテープなど昔のエコーの色を選べる深くかかる昔っぽいエコー
私の今今いちばん使っている持っていない・欲しいJr. を試して合わなかった持っていない・いらない
向く人まず始めたい人時間を細かく決めたい人Soundtoys の UI と音が好きな人昔ながらのディレイが好きな人

 

値段は、どれも Logic 純正の「追加でかかるお金ゼロ」とは比べものになりません。

だからこそ、いつ買うかのほうが大事だと考えています。

 

買うタイミングは「質を上げる必要がある」と思ったとき

有料のディレイを買うタイミングは、再生数が伸びてきて、質を高める必要があると思ったときだと思っています。

そもそも、無料の道具だけで素晴らしい曲を出しているボカロPもたくさんいます。

 

結局は、自分が必要だと思ったときが買い時です。

私自身も、今のままで十分だと感じています。

 

それでも欲しいと思う場面はあります。

Logic 純正では、もっと細かく時間を決めたいときに足りないと感じることがあるからです。

 

1本だけ選ぶなら Timeless 3:迷っている理由は値段

有料を1本だけ選ぶなら、やっぱり Timeless 3 です。

性能が群を抜いているのは FabFilter だと、私は信じています。

 

FabFilter Timeless 3 の画面。上にディレイのタップとフィルターの表示、中央に DRIVE・LO-FI・DIFFUSE・DYNAMICS・PITCH と DELAY・FEEDBACK のつまみ、下に Wow・Sine・Fast EG などのモジュレーション(FabFilter 公式の製品画像)

 

それ以上にいいディレイがないか調べてみましたが、まだ見つかっていません。

迷っている理由は、値段が高いからです。

 

Timeless 3 の DRIVE・LO-FI・DIFFUSE・DYNAMICS・PITCH のエフェクトと、左 250.0・右 360.5 の DELAY、FEEDBACK のつまみ(FabFilter 公式の製品画像から切り抜き)

 

左右のディレイの長さを数字で決められ、ひずみやローファイなどの色付けも1台の中で足せます。

 

FabFilter のプラグインをすでに持っている人は、公式サイトのアカウントで、持っている製品に応じた割引価格(Personal Upgrade Offer)で追加の製品を買えます。

FabFilter でそろえていくと多少安くなるので、私はその考え方で Timeless 3 を候補にしています(FabFilter 公式の FAQ)。

 

 

セールの来かたは、Timeless 3 のセールの記事にまとめています。

EchoBoy と並べて何を確かめるかは、EchoBoy と Timeless 3 の比べの記事に書きました。

 

EchoBoy と Echorec は、私の好みには合わなかった

有名なディレイでも、好みに合うかどうかは別の話です。

この2本は、どちらも私は選んでいません。

 

EchoBoy:Jr. を試して、しっくりこなかった

Soundtoys の EchoBoy は、配布でもらった Jr. を試しました。

ディレイの響きが好みではなく、使いにくいと感じ、プリセットを試してもしっくりこなかったので、曲では使っていません。

 

EchoBoyの画面全体。左にMIX・RHYTHM・FEEDBACKとリズムの表示、中央にTAP TEMPO・GROOVE・FEEL・MODE、右にSATURATIONとSTYLE(Soundtoys公式サイトより)

 

フル版は使っていないので、どう変わるかは分かりません。

ただ、UI もあまり好きではないので、先に買うなら Timeless 3 です。

 

 

一方で、Soundtoys の UI が好きな人や、YouTube で音を聞いてこのディレイが好きだと思った人には、買う価値があると思います。

詳しくはEchoBoy のセールの記事にまとめています。

 

Echorec:安さはいいけれど、私にはいらない

Pulsar Audio の Echorec は、昔のエコーの機材を再現した、深くかかるディレイです。

セールのときの安さはいいと思いました。

 

Pulsar Echorecの画面。上に磁気ディスクの本体、下にMIX・FEEDBACK・DELAYS・DRIVE・MODE・VOLUME、DISK SPEED・SYNC・TAP・TONE・CONDITION・STEREO DRIFTのつまみが並ぶ(Pulsar Audio公式の画像)

 

ただ、UI のデザインが好みではありません。

比べるなら、モダンな音の Timeless 3 のほうが欲しいです。

 

 

昔ながらのディレイが好きな人や、ボカロ曲の飛び道具として欲しい人には合うと思います。

値動きはEchorec のセールの記事にあります。

 

まとめ:まず Logic 純正、足りなくなったら1本だけ

初心者ボカロPのディレイは、まず Logic 純正の Stereo Delay と Tape Delay で十分です。

なじませるのも、一言だけ響かせるのも、追加のお金をかけずにできます。

 

有料のディレイは、再生数が伸びて質を上げたくなったときや、自分で必要だと思ったときに考えれば間に合います。

そのとき1本だけ選ぶなら、私は Timeless 3 です。

 

純正ではディレイの時間を細かく決めきれず、質を一段上げたいと思った人に。

FabFilter Timeless 3 を Plugin Boutique で見る →

 

Soundtoys の UI が好きな人、YouTube で音を聞いて気に入った人に。

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昔ながらのディレイが好きな人、ボカロ曲の飛び道具として欲しい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。