UAD のセールを見ていると、「Mix Tape」という名前のバンドルが目に入ります。
45本の中から好きな5本を選べる、と言われても、どれを選べばいいのかすぐには決められません。
正直に書くと、私は UAD のプラグインを全部そろえたいとまでは思っていません。
ただ、5本を自分で選べるなら、気になる物はちらほらありました。
値段もそこまで高くないので、持っていない人なら、この価格は十分「買い」だと思います。
このページでは、どんなバンドルか、私が気になった3つの系統、単体で買うのと比べたときの考え方、どんな人に向くかをまとめます。
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UAD Pick 5 Mix Tape はどんなバンドルか:45本の中から5本を自分で選ぶ
UAD Pick 5 Mix Tape は、Universal Audio のプラグインの中から5本を選んで買えるバンドルです。
Universal Audio の公式サイトでは「B-Side Mix Tape」という名前で、Plugin Boutique では「UAD Pick 5 Mix Tape」と書かれていますが、どちらも5本選ぶ同じ形のバンドルです。

Plugin Boutique の製品ページによると、選べるのは45本です。
EQ やコンプだけでなく、リバーブ、テープ、コーラス、ギターアンプ、ピアノやシンセなどの音源まで入っています。
たとえば、1176・Pultec・LA-2A・Distressor のような定番のコンプや EQ、Lexicon 224 のリバーブ、Minimoog のシンセも一覧にあります。
ただし、45本のうち5本(API 500 EQ・FATSO・EMT 140・EMT 250・Cooper Time Cube)は、Apollo か UAD-2 のハードウェアが必要です。
UA のオーディオインターフェースを持っていない人は、残りの40本から選ぶことになります。
この40本はパソコンだけで動く UAD Native の版があり、Mac でも Windows でも使えます。
買うと引き換えのコードが届き、Universal Audio のアカウントでコードを引き換えるときに5本を選びます。
公式の説明では、一度選んだプラグインはあとから変えられないので、選ぶ前に一覧をよく見ておくのがおすすめです。
Mix Tape Pro や3本のものとの違い
Universal Audio の公式ページを見ると、Mix Tape には選べる本数の違うものがいくつかあります。

公式の希望小売価格は、5本選ぶ B-Side Mix Tape が $99、もっと多く選べる Mix Tape Pro が $149 です。
Mix Tape Pro は、公式ページの見出しでは10本、よくある質問の欄では11本と書かれていて、本数の表記がそろっていません。
ほかに、季節ごとの3本選べるもの($79)や、ボーカル用・ギター用など中身が決まっているものもあります。
Plugin Boutique にも、3本選べる「UAD Pick 3 Mix Tape」があります。
実は、私が最初に見た紹介動画は、10本選ぶ Mix Tape Pro のものでした。
5本と10本では選べる数が倍違うので、欲しい物が5本に収まるかどうかを、先に数えておくと迷いにくくなります。
私が5本選ぶなら気になった3つの系統
一覧と動画を見て、私が気になったのは「エレピ」「テープ」「コーラス」の3つの系統でした。
どれも Pick 5 の45本の中から選べることを、Plugin Boutique の一覧で確かめています。
エレピの音源:Electra 88 Vintage Keyboard Studio
まず「ちょっと面白いな」と思ったのが、88 という名前の付いたキーボードの音源、Electra 88 Vintage Keyboard Studio です。

Plugin Boutique の説明によると、Eighty Eight Suitcase Mark 1 というスーツケース型のエレクトリックピアノの音を元にした音源です。
鍵盤の音だけでなく、録るときのマイク、1176 のコンプ、リバーブ、ギターアンプ、Mu-Tron III やワウのようなペダルまで、スタジオ一式がまとめて入っています。
エレピの音を、アンプやペダルを通した音まで1つの画面で作れるのが、ほかのエレピ音源と違うところです。
テープのシミュレーター:Oxide・Ampex・Studer
テープシミュレーターも、気になった系統です。

Pick 5 の一覧には、テープの物が3つあります。
Oxide Tape Recorder・Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorder・Studer A800 Multichannel Tape Recorder です。
Plugin Boutique の説明では、Oxide は Ampex や Studer のプラグインを作ったチームが、つまみを必要な物だけに絞ったテープのプラグインです。
テープの速さ(7.5 と 15 IPS)、EQ、ノイズリダクションを選び、入力と出力の量で、テープらしい飽和や温かさを足していきます。
3つのうちどれにするか迷ったら、公式の音の例を聞き比べてみると違いがつかみやすくなります。
有料のコーラス:Brigade Chorus・Studio D Chorus
3つ目はコーラスです。
有料のコーラスは1つも持っていないので、ここは「欲しい」と感じたところでした。

Pick 5 で選べるコーラスは、Brigade Chorus と Studio D Chorus の2つです。
Plugin Boutique の説明では、Brigade Chorus は1976年に出た BOSS CE-1 Chorus Ensemble というペダルを元にしたコーラスで、ギターやボーカル、シンセに広がりと揺れを足せます。
左右に別々のかかり方をさせる「dual」モードがあり、ステレオで大きく広げることもできます。
Studio D Chorus のほうは、Roland の Dimension D という機材を元にしたコーラスです。
単体で買うのと比べると:3本以上欲しいなら Pick 5 が有利
Pick 5 を買うか迷ったら、選びたいプラグインを単体で買った場合と比べてみるのが分かりやすいです。
UAD のプラグインは、単体でもセールでかなり安くなることがあるからです。
下の「過去のセール」に、同じ日の単体の価格を並べました。
その日の価格で比べると、単体のセール価格2本分で、Pick 5 の1つとほぼ同じか、それを超えていました。
さらに、Electra 88 は単体のセール価格でも、Pick 5 の価格より高くなっていました。
ですから、欲しい物が3本以上あるなら Pick 5、1〜2本だけなら単体のセールと比べてから、という考え方で選ぶと、損をしにくくなります。
単体のセールの値動きは、1176・Pultec・Distressor・Lexicon 224・Hitsville EQ のそれぞれのページにまとめています。
どれも Pick 5 で選べる45本に入っています。
どんな人に向くか:持っていない種類があるなら価値がある
私が Pick 5 を勧めたいのは、まず、まだ機材やプラグインが十分にそろっていない初心者のボカロPです。
5本をまとめて選べるので、足りない物を一度に埋められます。
たとえば、まだリバーブを持っていない人です。
一覧には Lexicon 224 や、Capitol Chambers・Hitsville Reverb Chambers のようなリバーブも入っています。
それから、私にとってのコーラスのように、「この種類だけは有料の物を持っていない」というものがある人にも、お得なパックを買う価値は十分あると思います。
反対に、欲しい物が1〜2本に決まっている人は、単体のセールのほうが安く済むことがあります。
また、まずはお金をかけずに UAD を試したい人は、無料でもらえる UAD Explore から始めてもいいと思います。
Universal Audio のセール全体の傾向や、ほかのバンドルとの比べ方は、こちらにまとめています。
Universal Audio(UAD)のセールはいつ?11月1日までの値段と、Complete 4を買う前に確かめること|無料でもらった2つしか持っていないボカロPの見方
過去のセール
出典で確かめられた UAD Pick 5 Mix Tape のセールは、次のとおりです。
- 2026年10月:Plugin Boutique で ¥12,056(通常¥15,814・23%オフ・11月1日まで)
同じ2026年10月10日の、Pick 5 で選べるプラグインの単体の価格は次のとおりでした(Plugin Boutique)。
- Electra 88 Vintage Keyboard Studio:¥13,804(通常¥25,970・46%オフ・11月1日まで)
- Brigade Chorus:¥8,540(セールなし)
- Hitsville EQ Collection:¥8,562(通常¥34,680・75%オフ・11月1日まで)
- Pultec Passive EQ Collection:¥6,815(通常¥25,970・73%オフ・11月1日まで)
- Lexicon 224 Digital Reverb:¥6,815(通常¥25,970・73%オフ・11月1日まで)
- EL8 Distressor:¥6,815(通常¥34,680・80%オフ・11月1日まで)
- Oxide Tape Recorder:¥5,067(通常¥8,540・40%オフ・11月1日まで)
- 1176 Classic Limiter Collection:¥5,067(通常¥34,680・85%オフ・11月1日まで)
Universal Audio 公式の B-Side Mix Tape の希望小売価格は $99 です。
まとめ:5本に収まるなら、足りない種類を埋めるのにちょうどいい
UAD Pick 5 Mix Tape は、Universal Audio の45本の中から、自分で5本を選べるバンドルです。
私は UAD を全部そろえたいわけではありませんが、エレピの Electra 88、テープ、有料のコーラスと、気になる物は5本の中に十分ありました。
欲しい物が3本以上あるなら、単体で買うより Pick 5 のほうがまず安くなります。
持っていない種類があるなら、この価格で5本を選べるのは十分「買い」だと思います。
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