歌声合成の声に、もう少しアナログの色を足したい。
そう考えたとき、昔の真空管のコンプは候補に入るのでしょうか。
Universal Audio の Fairchild Tube Limiter Collection は、そんな真空管のコンプの代表格を再現したプラグインです。
2025年4月には、Plugin Boutique で $39(通常 $299) まで下がったことがあります(rekkerd.org)。
私はこのプラグインを持っていません。
Fairchild という名前を聞いたことがあった程度ですが、公式の動画を見てちょっと欲しいと思いました。
ボーカルを中心に曲を作っているボカロPとして、どこに惹かれたのか、どんな人なら買っていいか、どのくらい下がるのかを整理します。
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Fairchild Tube Limiter Collectionは、真空管のリミッター2台の再現
Fairchild は、昔から録音の現場で使われてきた真空管のリミッターです。
Plugin Boutique の説明では、数多くのヒット曲のボーカルやドラムの音を形づくってきた機材として紹介されています。
このプラグインには、ステレオの 670 と、もとはモノラルの 660 の2台が入っています。
UA は、Ocean Way Studios が持っている状態のいい実機をもとに、真空管のアンプやトランスの部分まで回路を再現したと説明しています。

670 は、左右それぞれに INPUT GAIN と THRESHOLD のつまみがあり、VU メーターも2つ並んでいます。
公式の説明では、トラックに雰囲気と色を足したり、ミックスの仕上げに使ったりするための1台です。

660 は、公式の説明で「攻撃的な弟分」と呼ばれている方です。
ピアノやベース、ギターに力強さを出す使い方が紹介されています。
実機には無い、プラグインだけのつまみが3つ
見た目は昔の機材のままですが、下の段にはプラグインだけの機能が付いています。
- MIX:元の音とコンプのかかった音を混ぜるつまみ
- SIDECHAIN FILTER:低い音でコンプがかかりすぎないようにするフィルター。公式の説明では、キックに反応しすぎずにドラムのバスを押し出す使い方
- HR(ヘッドルーム):上げるとひずみが減り、下げるとひずみが増えて、ざらっとした質感になる
今の版には UAD Native(UADx) が入っていて、UA の機材が無くても、ふつうの Mac や Windows で動きます。
Mac は Apple シリコンにも対応していて、使うには無料の iLok のアカウントと、UA Connect というアプリが要ります。

UA 公式の画像も Logic Pro の画面なので、Logic ユーザーには使うところを想像しやすいと思います。
公式の音を聞いて、武骨なつまみとアナログの強さに惹かれた
Universal Audio 公式の、ボーカルにかけた例の動画です。
まず目に入ったのは、つまみが少し武骨で、いかにもアナログ機材らしいところでした。
こういう見た目は、私は好きです。
音のほうも、アナログの強そうな感じがしていいと思いました。
かかり方だけでなく、ヘッドルームでひずみの量を変えて、声の質感まで変えられるのも魅力です。
もちろん、これは公式の動画を見た感想で、自分の曲にかけて確かめたわけではありません。

声の色を変えるプラグインは、まだ気に入ったものが無い
コンプの数そのものは、FabFilter の Pro-C 3 で足りています。
以前コンプのセールを調べたときも、もう1本足すなら大きめで強めのものか、アナログの強いものが欲しい、と考えていました。
Fairchild は、そのうちの「アナログの強いもの」の方向に合っていると感じています。
私の曲はボーカルが中心なので、ボーカル用のプラグインはどんどん買いたいと思っています。
それなのに、声のキャラクターを変えるためのもので、気に入ったものはまだありません。
UA のコンプでは、無料の配布でもらった UADx 1176 を持っています。
ただ、レシオが段階でしか選べず、ボーカルには強すぎるので、今はドラムとベースにだけ使っています。
1176 の使い方は、UADx 1176 のセールの記事に書いています。
それから、私にとってはつまみの分かりやすさや画面の見た目も大事です。
Fairchild は結構気に入っていて、UI も好みだったので、ちょっと欲しいと思っています。
API 2500と同じくらいの値段なら、ボーカル用はこちら
UA の API 2500 Bus Compressor も、セールで同じくらいの値段まで下がることがあるコンプです。
API 2500 も余裕があれば欲しいバスコンプですが、私の中での優先順位は低めでした。
Fairchild の方は、1万円を切る値段なら、買ってもいいと思っています。
ボーカル用のものが欲しい人なら、まとめるための API 2500 より、こちらを選ぶ価値もあると思います。
API 2500 について考えたことは、こちらに書いています。
API 2500 Bus Compressorのセールはいつ?過去の値動きと買い時|グルー系はいらないと思っていたボカロPが、公式の音に「まとまり」を感じた話
同じ真空管の UA のプラグインでは、チャンネルストリップの Avalon VT-737 のセールの記事もまとめています。
どんな人なら買っていいか
向いているのは、ボーカル系のプラグインがまだ弱い人だと思います。
ボーカルに力を入れたい人にも、合っていると思います。
まだプラグインをあまり持っていない初心者ボカロPにとっても、選択肢の一つになります。
コンプで声をどう整えるかの基本は、ボーカルのコンプの使い方の記事にまとめています。
反対に、すでに声の色付けに使っている気に入ったプラグインがある人は、急がなくて大丈夫です。
真空管らしい色付けが欲しいかどうかで決めるのがいいと思います。
過去のセール
これまでに確かめられたセールは、次のとおりです。
- 2025年4月:Plugin Boutique で $39(通常 $299・4月30日まで)(rekkerd.org)
- 2026年10月12日:Plugin Boutique で ¥8,480(通常 ¥25,970・67%オフ・10月15日まで)

UA のプラグインは、会社全体のセールでまとめて下がることが多いです。
ほかの UA の製品は Universal Audio のセールの記事に、コンプ全体の買い時はコンプのセールの記事にまとめています。
まとめ
- Fairchild Tube Limiter Collection は、真空管のリミッター 670 と 660 を UA が再現したプラグイン。UADx なので UA の機材が無くても動く
- MIX・サイドチェーンのフィルター・ヘッドルームの3つが、プラグインだけの機能
- 2025年4月には Plugin Boutique で $39 まで下がったことがある
- 公式の動画では、武骨なつまみとアナログの強い感じに惹かれた
- 声の色を変えるプラグインを探している人、ボーカル系のプラグインがまだ弱い人には、選択肢の一つになる
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