私がマスタリングで使っている EQ は、FabFilter の Pro-Q だけです。
アナログの機材をモデルにした EQ は、1本も持っていません。
そんな私が、Softube の Curve Bender を公式の動画で初めて見て、アナログ系が好きな自分には、かなりいいと感じました。
1万円前後で手に入るなら、アナログのマスタリング EQ として買う価値はあると思っています。
ただ、私自身は今すぐには買わず、後回しにしています。
どんな EQ なのか、どんな人に向いているのか、過去のセールでどこまで下がったのかをまとめます。
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Curve Benderは、アビーロードの卓の流れをくむマスタリング用のEQ
EQ は、音を低い音・高い音などの帯域に分けて、それぞれの量を上げたり下げたりする道具です。
Curve Bender は、その中でも曲の最後の仕上げ(マスタリング)に向けて作られたアナログの EQ を、Softube がプラグインにしたものです。

もとの機材を作っているのは、Chandler Limited という会社です。
Plugin Boutique の説明によると、ロンドンのアビーロード・スタジオで使われていた EMI の卓(TG12345)の EQ 回路がもとになっています。
元の卓の EQ は帯域が2つでしたが、Curve Bender では4つに増えています。
選べる周波数のポイントも9つから51に増え、ローカットとハイカットのフィルターも付きました。
周波数をなめらかに動かすのではなく、決まったポイントの中から選ぶ作りなのが、デジタルの EQ との大きな違いです。
プラグインでは、ゲルマニウムやインダクタを使った元の回路を、部品の単位で再現しているそうです。
プラグインで増えたのは、Mid/Sideとチャンネルのリンク
ハードの機材にはなかった機能として、プラグイン版には Mid/Side の処理と、左右のチャンネルをつなぐリンクが加わっています。
Mid/Side は、真ん中に定位している音と、左右に広がっている音を分けて EQ をかけられる仕組みです。

画面の真ん中にある4つのボタンで、左右(または Mid と Side)を別々に触るか、つないで一緒に動かすかを切り替えます。
プラグインなので、マスターだけでなく、楽器のグループやボーカルのトラックに挿すこともできます。
プロのエンジニア5人が作ったプリセットも入っていて、まずはそこから音を選べるようになっています。
Mac は macOS 11 以降で、Apple Silicon にもネイティブで対応しています。
使うには、Softube のアカウントと iLok のアカウントが必要です。
Softube のほかの製品や、会社全体のセールの流れは、Softube のセールの記事にまとめています。
公式の動画を見て、古いコンソールの雰囲気がアナログ好きには結構いいと感じた
正直に書くと、私は Curve Bender という製品を知りませんでした。
今回、Softube の公式動画で初めて見ています。
見た目からして、昔のコンソールの雰囲気がそのまま残っていると感じました。
私はアナログ系の音や機材が好きなので、この雰囲気は結構いいと思っています。

赤と黒のつまみが並んだデザインも、私は少し好きです。
ただし、ここまでは動画と画面を見た印象で、私自身は Curve Bender を使っていません。
Pro-Qだけのマスタリングに、アナログのEQを足すなら
私はマスタリング用に Logic のプロジェクトを別に立ち上げて、Stereo Out にプラグインを並べています。
その中で EQ を受け持っているのは、Pro-Q だけです。

Pro-Q は、周波数を自由に決めて細かく削ったり足したりできる、デジタルの EQ です。
Curve Bender は決まったポイントから選ぶアナログの EQ なので、役割が重なるというより、別の種類の1本になります。
アナログの EQ を1本も持っていない私にとっては、チェーンに1本あってもいいと思える製品です。
Pro-Q をどう使っているかは、Pro-Q 4 のレビューに書いています。
1万円なら買う価値はある、でも私は後回し
通常の値段は5万円を超えるので、ふだんなら気軽に手を出せる EQ ではありません。
それがセールで1万円前後まで下がるなら、アナログのマスタリング EQ として買う価値はあると考えています。
それでも私は、今のところ後回しにしています。
デザインは少し好きなので、気にはなっている、というのが正直なところです。
同じ Softube のマスタリング用プラグインでは、最後に音圧を上げる Weiss MM-1 についても書いています。
Weiss MM-1のセールは買い?過去の値動きと買い時|Ozone派のボカロPが「持っていなかったら1万円で買っていた」マスタリングの1本
向いているのは、マスタリングのEQをまだ持っていない人
Curve Bender がいちばん向いているのは、マスタリング用の機材やプラグインをまだ持っていない人です。
マスタリングで使う EQ が欲しいと思っている人にも合っています。
すでにデジタルの EQ は持っていて、昔のアナログの EQ の質感を足したい人にも向いていると思います。
見た目が気に入ったから、という理由で選んでもいい製品です。
逆に、アナログの質感に興味がなく、今の EQ で困っていない人は、急いで買わなくて大丈夫です。
マスタリングに使うほかのプラグインは、マスタリングのプラグインのおすすめで紹介しています。
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過去のセール
確認できたものだけを並べます(ドル表記は海外の告知記事の金額です)。
- 2025年8月22日の告知:Softube と Chandler Limited の製品のセールで、Plugin Boutique で $99、8月31日まで(出典:rekkerd)
- 2026年2月4日の告知:Plugin Boutique で $75(通常 $299・75%オフ)、2月15日まで(出典:rekkerd)
- 2026年10月22日:Plugin Boutique で ¥10,980(通常 ¥52,110・78%オフ・11月1日まで)

確認できた範囲では、75〜78%オフまで下がったことが2回あります。
通常価格との差が大きいので、買うならセールのときを選ぶのがいいと思います。
ほかの会社も含めたブラックフライデーの流れは、ブラックフライデーのまとめで確認できます。
まとめ:アナログのマスタリングEQを、1本目に持つなら
Curve Bender は、アビーロードの卓の EQ の流れをくむ、Chandler Limited のマスタリング用 EQ を Softube がプラグインにしたものです。
帯域は4つで、周波数は決まったポイントから選び、プラグイン版では Mid/Side も使えます。
私は Pro-Q だけでマスタリングをしていて、Curve Bender は後回しにしています。
それでも、1万円前後なら アナログのマスタリング EQ の1本目として買う価値はあると考えています。
マスタリングの EQ をまだ持っていない人や、昔のアナログの質感を足したい人に。
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周波数を自由に決めて、マスタリングでも細かく整えられるデジタルの EQ が欲しい人に。
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