打ち込みで曲を作っていると、自分では弾けない楽器が必ず出てきます。
ギター、パーカッション、ゲームっぽいキラキラした音。
そういうものを「人がやっている風」に鳴らしたくて、UJAMのプラグインをセールのたびに買い足してきました。
UJAMは安いです。
ブラックフライデーには「5本セットで5,000円」のような売り方をするし、単体でも1,000円くらいまで下がることがあります。
安いので、つい増えました。
ただ、何年か使ってきて、プロジェクトで実際に開くのは、値段の高いフラッグシップではなく、安い単機能のほうばかりだと気づきました。
この記事では、いま実際に使っている3つと、買ったけどバッキング止まりで卒業した4つ、そしてこれから買うならどれを選ぶか、を正直に書きます。
UJAMはどういうプラグインか
UJAMのプラグインは、だいたい共通の作りになっています。
まず「スタイル」を選び、コード(またはノート)を押さえると、そのスタイルのフレーズが鳴る。
キースイッチでフレーズのバリエーションを切り替える。
弾けなくても、それっぽい伴奏が置ける、という道具です。
Virtual Guitarist(ギター)、Virtual Pianist(ピアノ)、Virtual Drummer(ドラム)、Usynth(シンセ)、Beatmaker(トラック生成)、Groovemate(パーカッション)と、パートごとにシリーズが分かれています(持っているやつですね)。
とにかくセールが多くて、バンドルの投げ売りもよくあります。
私は「5本で5,000円」のセットと、あるセールで100円になっていたGroovemate ONEを買いました。
いま実際に使っている3つ
Usynth PIXEL:ゲームっぽいキラキラ担当
PIXELはUsynthシリーズのひとつで、チップチューン寄りの「ぴこぴこ」した音が得意なシンセです。
私の使いどころは2つあります。
ひとつはそのまま、ぴこぴこ系の曲。
もうひとつは、ポップスの中でゲーム音楽っぽいキラキラした装飾を足したいときです。
狙った質感がプリセット一発で出るので、そういう用途では速いですね。
PIXELはプリセットを選んで鳴らすシンセです。
左が音色、右がプリセットのカテゴリと一覧。
不満もあります。プリセットの数自体はそれなりに多いのですが、私の用途(ポップスに足すキラキラした装飾)にはまるものは意外と少なくて、結局いつも同じ音を選んでしまう。
それから、Pigmentsのように中身をいじって音を作り込むのが、私には難しかったです。
エンベロープやフィルターを触ってはみるものの、思ったところに行き着かない。
結局プリセット頼りになっています。
なので使い分けは、音を作り込みたいときはPigments、「すぐにこの質感が欲しい」ときはPIXEL、という感じです。
YouTubeとかはいい感じの動画なんですけどね。
Beatmaker KAYA:変わったパーカッション音のライブラリとして
KAYAはAfrobeat系のトラックを作るBeatmakerです。
本来はスタイルを選んでパターンを鳴らすものですが、私はその使い方をほとんどしていません。
理由は、入っているパターンのノリがグリッドから大きく外れているからです。
人間くさい揺れなのだと思いますが、自分のボカロ曲に合わせるとどうしても浮いてしまいます。

KAYAの画面です。
中央でスタイルを選び、下のパッドでフレーズを切り替えます。
私はこのフレーズをそのまま使わず、鳴っている音だけを抜き出しています。
そのかわり、音は豊富です。
プリセットが10パターンくらいあって、それぞれにキック、スネア、シェイカー、パーカッション類がひと通り入っています。
私はこの中から、アフロ系のシェイカーや、手持ちのパーカッション音源にない質感のものだけを抜き出して使っています。
ループ音源というより、「ちょっと変わったパーカッション音の詰め合わせ」として便利、という位置づけです。
個人的には、飛び道具的にはかなりおもろいと思っています。
はるまきさんのエンパープルみたいな感じにしたかったのですが、実際に作ってみると違いますね。
ここら辺は、もうちょっと上手くならないと難しいかなと。
Groovemate ONE:100円で買った、いちばん元が取れた1本
Groovemate ONEはパーカッションのループを出すプラグインですが、いちばんありがたいのはMIDIデータが最初から入っていることです。
パターンをトラックにドラッグするだけで、タンバリンやシェイカーのリズムが置けます。
パターンにはsoft、full、busyといった密度違いが用意されていて、曲の展開に合わせて選べるのも手軽でいいです。

Groovemate ONE。「Tambourine Standard」を選んだ状態。
Instrumentsタブに音、Phrasesタブにパターンが入っています。
そして音が、ボカロ曲にちょうどいいんです。
強すぎず、弱すぎず、そのまま混ぜて馴染む。
これをセールで100円で買えたので、費用対効果でいえば、所有しているUJAMの中でダントツです。
バッキングでは使えた、でも卒業した4つ
Virtual Guitarist(IRON 2 / SPARKLE 2 / AMBER 2)
最初にUJAMを買ったのは、ギターが欲しかったからです。
IRON 2、SPARKLE 2、AMBER 2の3本を持っています。
バッキングは、ちゃんと使えます。
決まったリズムパターンを鳴らして、ある程度の微調整もできる。
実際、何曲かはこれでギターを入れて完成させました。

AMBER 2(アコースティック)の画面。右下のPlay Rangeでコードを押さえると、選んだスタイルのバッキングが鳴ります。
ダメだったのはソロです。チョーキングやスライドといった表現ができず、「決まったリズムを刻む」用途から出られません。
曲を作っているうちに、どうしてもギターソロを弾かせたい場面が出てきて、そこで詰まりました。
いまギターはAmple Guitarに移っています。
同じAmpleのベース音源についてはベース音源のおすすめに書きました。
UJAMのVirtual Guitaristは、バッキング専用と割り切れる人には十分だと思います。
Virtual Pianist(RELIC / VOGUE)
RELICはアップライトピアノで、少しFXがかかったような、くぐもった質感が気に入っています。
アップライトの音が要るときは、いまでもRELICを開きます。

Virtual Pianistのモデル一覧。私が持っているのはVOGUE(グランド)とRELIC(アップライト)で、いま開いているのはRELICです。
VOGUEはグランドピアノですが、あまり使っていません。
グランドが要るときはXLN AudioのAddictive Keysを使ってしまうからです。
どちらもバッキングパターンが入っていて、稀にそのパターンを少し変形させて使うことはあります。
ピアノを自分で打ち込むのが面倒なときの下書きとして、たまに役に立ちます。
ただ、やはり出番は減っていますね。
Virtual Drummer HOT
もう使っていません。
手軽にドラムが置けるかと思って買ったのですが、XO、Addictive Drums 2、Battery 4を使うようになってからは、出番がなくなりました。
曲のラフを作る段階で使えるかとも思いましたが、それも思ったほどではなかったです。
これから買うなら、どれを
UJAMはセールが本当に多いです。ブラックフライデーの「5本5,000円」級のバンドルが目立ちますが、単体でも1,000円前後まで落ちることがあります(VOGUEがそのくらいでした)。
セールの動きはプラグインのセールは待つべき?にまとめています。
そのうえで、私の考えです。
- 初心者には、けっこう有用です。ギターもバッキングだけなら十分に戦力になるし、ピアノやドラムなど「まだ持っていない楽器」の最初の1本を、セールで安く揃える手段としては悪くない。
- ただし、フラッグシップを何本も揃えるのはおすすめしません。私がそれをやって、結局残ったのはPIXEL・KAYA・Groovemate ONEという安い単機能でした。
- 買うなら、自分がいま詰まっているパートに1個。どのパートから手を入れるかは音源をそろえる順番にも書きました。パーカッションが物足りないならGroovemate、特定の音色が欲しいならUsynthやBeatmaker。
- ギターを主役で弾かせたいなら、UJAMの外を見たほうがいいです。バッキングで割り切れるならVirtual Guitaristで足ります。
買い方はPlugin Boutiqueの使い方に書きました。
UJAMはPlugin Boutiqueでも一通り扱っています。日本円で決済できて、購入ごとに無料プラグインのおまけが選べます。
ただし「5本5,000円」「100円」のような投げ売りはUJAM公式サイトのセールで出ることが多いので、安さを最優先するなら公式のセールも見比べてください。
ですが、VOGUEとかの投げ売りは、Pluguin Bontiqueで購入しましたね。あとはギタリストまとめ買い。
まとめ
- UJAMを一通り買って、いま残っているのはUsynth PIXEL・Beatmaker KAYA・Groovemate ONEの3つ。どれもセールで数百〜数千円の単機能です。
- Virtual Guitarist・Pianist・Drummerは、バッキングや下書きには使えますが、欲が出ると物足りなくなりました。
- UJAMは「入口」としては良いプラグインです。安いときに、欲しいものを、1個ずつ。まとめ買いで一気に増やすより、そのほうが結局よく使います。






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