¥69,540。
CineStrings Core の、Plugin Boutique での値段です。
CineStrings Core は、ハリウッドの映画音楽の録音スタジオで、本物のオーケストラの弦楽器を録った音源です。
鍵盤を弾くと、バイオリンからコントラバスまでの弦のセクションが、映画のサントラのような響きで鳴ります。
私はこの音源を、今回調べるまで知りませんでした。
公式動画を見て、音はかなりリアル寄りの、映画らしい弦だと感じました。
それでも、私は買いません。
最初の弦の音源を探している人には、EastWest の Opus を勧めます。
この記事では、CineStrings Core の中身と、そう考えた理由をまとめます。
Cinesamples CineStrings Core を Plugin Boutique で見る →
CineStrings Coreは、映画音楽のスタジオで録った弦の音源
作ったのは、映画やゲーム向けのオーケストラ音源を出している Cinesamples です。
録音したのは、ソニー・ピクチャーズの敷地にある MGM Scoring Stage という、映画音楽の録音で使われてきたスタジオです。

同じスタジオで録った金管の CineBrass、木管の CineWinds、打楽器の CinePerc と並ぶシリーズの1つです。
同じシリーズで、金管や木管も揃えられます。
動かすのは、Native Instruments の無料の Kontakt Player です。
Kontakt の製品版を持っていなくても鳴らせます。
ただし、パソコンの空き容量は100GB 以上、メモリは 8GB 以上(16GB 推奨)が必要です。

画面は、奏法の切り替え方を決めるページ、マイクの位置ごとの音量を混ぜるページ、細かい設定のページの3つです。
発売は2013年の終わりです。 その後、画面と音の処理を作り直した 2.0 が、持っている人には無料で出ています。
Kontakt Player と製品版の Kontakt の違いは、Kontakt Playerと製品版の違いの記事にまとめています。
入っている奏法は、弦のパートを書くための基本がひと通り
名前のとおり「Core(中心)」で、弦のセクションでよく使う奏法がまとまっています。

- 長く伸ばす音(ビブラートなし・あり・表情をつけたもの)
- 音と音をなめらかにつなぐレガート
- 短く弾むスピッカート、短く切るスタッカート、強く頭を出すマルカート
- 弦をはじくピチカート、弓の木の部分で叩くコル・レーニョ
- トレモロ、トリル、ハーモニクス
変わった機能としては、音量の「ふくらみ」を自動でつける Hairpin Creator があります。
ふつうはつまみを動かして書く、だんだん大きくして小さくする動きを、弾くだけで出せる機能です。
もう1つは、強く弾いたときだけ、伸ばす音の頭に鋭い弓のアタックを重ねる機能です。
重ねるアタックの種類は、マルカートや sfz などから切り替えられます。
公式動画で聞いた音はリアル寄り、画面は古く感じた
私が見たのは、Cinesamples の公式チャンネルの、2.0 の画面をひと通り説明する動画です。
音は、映画のサントラで流れてきそうな、リアル寄りのシネマティックな弦でした。
一方で、画面の見た目は、今の音源と並べると少し古く感じました。
¥69,540は高い。私ならVSL・Spitfire・EastWestの弦を選ぶ
いちばん引っかかったのは値段です。
弦だけで ¥69,540 は、ボカロ曲で弦を足したい人には高いと思います。

それに、出てから10年以上たっている音源です。
同じくらいのお金を弦にかけるなら、私は VSL・Spitfire Audio・EastWest の弦から選びます。
各社のセールの時期は、VSLのセールの記事とSpitfire Audioのセールの記事にまとめています。
安さを優先するなら、IK Multimedia の Miroslav Philharmonik 2 もあります。
私がオーケストラの音源を1つも持っていなかった頃に買ったのが、この音源です。
今も EastWest で足りない部分を埋めるのに使っていて、その話はMiroslav Philharmonik 2のレビューに書いています。
というわけで、私には CineStrings Core を買う理由がありません。
ただ、公式動画を聞いて「どうしてもこの音が好き」と思えた人なら、払う価値はあると思います。
最初の弦の音源なら、私はOpusを勧める
これから初めて弦の音源を買う人には、EastWest の Hollywood Orchestra Opus Edition を勧めます。
私もふだん、弦は Opus で鳴らしています。
Opus は、弦だけでなく金管・木管・打楽器まで入ったオーケストラの音源です。
CineStrings Core のように「弦を買って、あとで金管を足す」形ではなく、最初からひと揃いになっています。
弦の奏法も、レガート・スタッカート・スピッカート・ピチカートなど、CineStrings Core と同じ基本の奏法を画面から選べます。

楽器の探し方や、奏法の切り替え方は、こちらにまとめています。
Hollywood Orchestra Opusの使い方|楽器が多すぎて迷った私が、Categoryの列で探し、レガートを基本にキースイッチで奏法を変えるまで
🔥 セール中 ¥36025(通常 ¥69540)〜11/1まで:EastWest Hollywood Orchestra Opus Edition を見る →
過去のセール
CineStrings Core の過去のセールで、出典で確かめられたものです(ドル表記はメーカーの値段)。
- 2013年11月28日〜12月3日:発売記念で $429(その後 $499)(KVR Audio)
- 2021年12月27日〜2022年1月2日:Cinesamples の年末セールで、バンドル以外の製品がクーポンで40%オフ(rekkerd.org)
まとめ
- CineStrings Core は、ハリウッドの映画音楽のスタジオで録った、弦のセクションの音源
- 公式動画の音はリアル寄りのシネマティックな弦。画面は少し古く感じた
- 弦だけで ¥69,540 は高く、10年以上前の音源なので、私は買わない
- 同じお金なら VSL・Spitfire Audio・EastWest、安さなら Miroslav Philharmonik 2
- 最初の弦の音源なら、オーケストラがひと揃いの Opus を勧める
公式動画を聞いて、この弦の音にどうしても惹かれた人に。
Cinesamples CineStrings Core を Plugin Boutique で見る →
はじめての弦の音源を、オーケストラごと揃えたい人に。
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